本日は2017年9月25日付のKSBW8から、"Sea otter researchers hoping to see positive population trends continue"をお届けします。記事は動画の内容とほぼ同じでしたので、動画の書きお越しは今回していません。
カリフォルニア州モントレーー月曜日、ラッコ啓蒙週間が始まった。今週、新しいラッコの個体数調査結果が発表される。研究者らはラッコに関する関心を高めるため、力を尽くしている。
2016年、アメリカ地質調査所はカリフォルニアラッコの個体数を発表したが、その数は目覚ましい増加を遂げていた。
個体数が3,090頭を超えたのは歴史上はじめてで、3,272頭にのぼり、これは2013年に2,939頭であったこと、20世紀初めに絶滅寸前であったことを考えると非常に大きな増加といえる。
「一方で、絶滅寸前であったことを考えると、そこから現在3,200頭までになったというのは、非常に素晴らしい絶滅危惧種であるともいえます」とオタープロジェクトのエグゼクティブディレクター、スティーブ・シメックは言う。
シメックは、ラッコは1800年代に絶滅寸前まで乱獲され、1830年代(訳者注:1930年代の誤りと思われます)までカリフォルニアでラッコは見られなかったという。1977年カリフォルニアラッコは絶滅に瀕する種の保存に関する法律により絶滅危惧種として保護をえ、それ以来ゆっくりと増加してきた。
2016年のラッコの急な増加はモントレーとカンブリアの間、カリフォルニアラッコの生息域の中央のラッコが増加したことによるものが大きい。
「個体数はかなり増えましたが、いくつか理由はありますが、主に中央沿岸部とその南のほうで特にエサが豊富になったということが理由と考えられています」モントレーベイ水族館のアンディ・ジョンソンは言う。
ジョンソンは水族館でラッコプログラムを管理しているが、食料資源は限られているため2017年の調査では個体数という点では修正が繁栄しているかもしれないと述べた。
アメリカ地質調査所は今週木曜に個体数を発表予定だ。モントレーベイ水族館はラッコのモニターを手伝うパートナーの一つだ。
ラッコにとって最も大きな脅威は、自然界での捕食者、サメ、ドウモイ酸中毒を引き起こす藻類の大発生を含む環境の変化などである。
「ドウモイ酸はラッコの食物連鎖のシステムに入ってきます。ドウモイ酸中毒や神経症などになったラッコが見られています。これは非常に悲しいことです。私たちがその時点でできることはほとんどないからです」とジョンソンは言う。
海洋哺乳類センターはモスランディングとサウサリートに保護センターを持っており、ドウモイ酸中毒のラッコたちの治療をおこなってきた。現在、その症状に苦しむラッコが1頭いるが、ハーフムーン湾で保護されたものだ。
殺虫剤が排水を通じて海に流れ込み藻類の大発生を引き起こすため、ラッコを助けるために人間ができる最善のことは、そうした殺虫剤の使用を制限するなど、環境を大切にすることだ、とジョンソンは言う。
ラッコ啓蒙週間のもう一つの大きな目的は、市民に対して野生生物との接触について教育を行うことだ。
シーオターサビーのジェナ・ベントールは、ラッコと距離を置くことが大切だと言う。この組織はカリフォルニア州のレクリエーション企業を対象に、カヤックに乗る人や船に乗る人がラッコとの間に適切な距離をとるように教育を行っている。
ベントールは少なくともカヤック5つぶんが必要で、ラッコがこちらをみたら近すぎるということになると説明する。
シーオターサビーは今週「ラッコスカベンジャーハント(リストに挙げられたものを探したり、何かをしたりする遊び)を行っている。詳細はこちらから。今週、ラッコに関連した他のイベントも予定されている。
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