【記事】2頭のアラスカラッコ、英国へ引っ越しの準備 | Rescued Alaskan sea otters settle into new home in UK first

本日は2020年1月30日付のSailsbury Journalより、"Rescued Alaskan sea otters settle into new home in UK first"をお届けします。2頭のラッコをアラスカシーライフセンターから英国のナショナルシーライフセンター・バーミンガムへ輸送する準備は着々と行われているようです。

希少なアラスカラッコ2頭が、初めて英国の新しい家に住むことになる。

 

 

母親を失い救助された2頭のラッコたちは、陸路と空路で5,000マイル以上移動し、バーミンガムのナショナルシーライフセンターで暮らすことになる。

 

 

かつて19世紀までハンターたちにその濃密で豊かな毛皮を珍重されたラッコは、絶滅の危機に追いやられ、今なお絶滅危惧種に指定されている。

 

温度管理された数百万ポンドの新しい水槽に居を構る2頭は、世界の海洋生物と気候変動について来訪者を教育するため、シーライフ・トラストと提携したプログラムで重要な役割を果たすことが期待されている。

 

2年以上にわたる手続きの後、米国野生生物庁は英国に対し、ラッコを連れてくるための申請を初めて許可した。

 

バーミンガム・シー・ライフ・センターのキュレーター、ジョニー・ラッドは 「今は私たちにとって非常にエキサイティングな時です」

 

「これはこの国にとって先駆的なプロジェクトであり、保全パートナーとともに世界の海とそこに生息する素晴らしい海洋生物を保護するための世界的な取り組みを行い、共同ビジョンを掲げています。

 

「残念ながら、『見えないものは気にしない』という考え方は、地球に有害な結果をもたらす可能性があります。しかし、これは今自分たちとは遠いと思える現実の世界を開くきっかけになります。

 

「ラッコの到着は英国にとって画期的な瞬間であり、私たちに世界中の自然や野生生物とのつながりを感じさせてくれ、そしてまた無意識の影響を浮き彫りにし、小さな違いを生み出せるようにするのです」

ラッコ

人間の頭の1平方インチあたりの平均の毛の本数:700本

 

ラッコの1平方インチ当たりの平均の毛の本数:17万本~100万本以上。

ラットは、契約の下、英国におけるラッコの滞在地を通じて集まった資金は、アラスカの現場での活動を支援するために使われると付け加えた。

 

ラッコは毎日最大体重の3分の1のエサを消費し、野生では最長20年生きるといわれている。

動画の書き起こし(キャプション翻訳)

かわいい2頭のラッコたちをご紹介します。

この2頭は間もなくバーミンガムの新しい住人となります。

英国で暮らす初めてのアラスカラッコとなります。

2頭はアラスカの浜で発見され、保護され、アラスカシーライフセンターへ連れていかれ、そこでお世話を受けました。

それ以来、センターを家としてきました。

 

リサ・ハートマン(アラスカシーライフセンター 飼育ディレクター)

「こうして受け入れるラッコのこどもたちの多くは生後1日か2日であるため、人が育てることになります。哺乳瓶でミルクを与え、必要なことをすべてを教えますが、それがこうしたラッコを野生に返すことができない理由の一つとなります。私たちは基本的に、母親ラッコが教えるであろうことを教えますが、野生に生きていくために必要な行動などを教えるプログラムはここにはありません。だから、ラッコたちに受け入れ先を探してあげる必要があります。私たちに対し条件づけられると、ラッコたちは必ず人間によるケアにより依存するようになってしまいます」

 

この2頭はナショナルシーライフセンター・バーミンガムで受け入れが決まりました。

ナショナルシーライフセンターでは、ラッコたちは先駆的な保全プロジェクトとして、ラッコたちのために特別に作られた海棲哺乳類保護施設で暮らすことになります。

しかしその前に、一世一代の大きな旅が待っています。

ラッコたちはアラスカ州スワードの住まいから、はるか英国バーミンガムまで旅をします。そのたびは5000マイル以上に及び、多くの準備を必要とします。

 

かわいい2頭のラッコたちをご紹介します。

この2頭は間もなくバーミンガムの新しい住人となります。

英国で暮らす初めてのアラスカラッコとなります。

2頭はアラスカの浜で発見され、保護され、アラスカシーライフセンターへ連れていかれ、そこでお世話を受けました。

それ以来、センターを家としてきました。

 

リサ・ハートマン(アラスカシーライフセンター 飼育ディレクター)

「こうして受け入れるラッコのこどもたちの多くは生後1日か2日であるため、人が育てることになります。哺乳瓶でミルクを与え、必要なことをすべてを教えますが、それがこうしたラッコを野生に返すことができない理由の一つとなります。私たちは基本的に、母親ラッコが教えるであろうことを教えますが、野生に生きていくために必要な行動などを教えるプログラムはここにはありません。だから、ラッコたちに受け入れ先を探してあげる必要があります。私たちに対し条件づけられると、ラッコたちは必ず人間によるケアにより依存するようになってしまいます」

 

この2頭はナショナルシーライフセンター・バーミンガムで受け入れが決まりました。

ナショナルシーライフセンターでは、ラッコたちは先駆的な保全プロジェクトとして、ラッコたちのために特別に作られた海棲哺乳類保護施設で暮らすことになります。

しかしその前に、一世一代の大きな旅が待っています。

ラッコたちはアラスカ州スワードの住まいから、はるか英国バーミンガムまで旅をします。そのたびは5000マイル以上に及び、多くの準備を必要とします。

 

ジュリアナ・キム(アラスカシーライフセンター 哺乳類担当)

「ラッコたちが準備が整って快適になれるようにするためには、多くの準備が必要です。これまで何度か行ってきた輸送の経験から、毎回の輸送をより良くスムーズに行うために使える様々な技術を見つけてきました。これまで学んだすべての知識を用いて、それらをまとめ、英国に向かう際に直面するであろう様々な側面に対してラッコたちが敏感になりすぎず慣れることができるよう、かなりきちんとした計画にラッコたちを迎える予定です。例えば、バーミンガムの日照サイクルの変化に合わせることや、ここでは空腹でなかった時間に空腹になるなど他の異なる問題に当たらないよう、スケジュール通りにエサやりを行うことなど、あるいは異なる空間に慣れることなどです。長時間輸送用のケージに入れられてしまい、最も快適である水から出た状態となります。そのため、水のない場所でも快適でいてもらいたいのです。長時間のフライトの際、そうしたことが必要になるからです」

 

かつて絶滅の危機に瀕した野生のラッコは、今なお絶滅危惧種のままです。

保全活動やますます大きくなる気候危機の象徴として、これら「海のテディベア」たちはケルプの森を豊かに保つ手助けをします。つまり、海が二酸化炭素を吸収するのです。

 

キャリー・ゲツ(アラスカシーライフセンター獣医師)

「ラッコは、多くの水棲哺乳類と同様、食物網の上位にいます。そのため、生態系の下位レベルで起きた多くの変化を統合し引き上げるのです。つまり、ラッコは様々なエサを食べるため優れた歩哨動物といえるのです。ラッコは私たちに海洋の健全性に関する独特な見識、例えば、病気から汚染物質、有害藻類毒に至るまで、海がどのような状況なのか、を与えてくれます。だから、ラッコは私たちに非常に多くの情報を与えてくれるのです」

 

世界の水族館の許容量以上に親を失ったラッコがいると、報告が示唆しているため、ラッコの未来は暗いように思われます。

しかし、バーミンガムはこの幸運な2頭のために施設を作りました。

2年半に及ぶ保護申請ののち、米国魚類野生生物庁はナショナルシーライフセンターに許可を与えました。センターは、今年、ラッコたちを迎えることになります。

ナショナルシーライフセンターは、ラッコたちは英国が気候変動をより理解するのを手助けしてくれると期待しています。

 

ジュリアナ・キム(アラスカシーライフセンター 哺乳類担当)

「私はとてもわくわくしています。私たちもラッコが大好きです。ドアをくぐってくるすべてのラッコに夢中になります。バーミンガムのチームにはラッコはいないので、そうした経験はまだしていません。初めてそのような経験をすることになるのだから、今回は特別な経験になると思います。バーミンガムのチームも、私たちと同じくらいラッコが大好きになるのは間違いないと思います」