【記事】ラッコの行動のひみつ | Cute Sea Otter Behaviour Decoded

本日は2018年9月21日付のOcean Wise の動画"Cute Sea Otter Behaviour Decoded"の書き起こしをお届けします。よく見るラッコの行動について、バンクーバー水族館の飼育員が話してくださいます。

こんにちは、私はクリスティ、シニア海洋哺乳類トレーナーで、主にラッコのトレーニングを行っています。

ラッコはなぜ手をつなぐの?

ラッコは手を繋ぎます。これはラフティングと呼ばれています。

ラッコがこのようにするのは、群れにいるためで、手を繋ぐのは主に寝るときです。

考えてみると、大勢でいると安全なのはいいことですし、群れから流されてしまうと他の動物に襲われてしまうかもしれません。

野生では、知らないラッコを手を繋ぐとすれば、、、そうするんでしょうね。

 

ラッコはなぜモノをたたくの?

ラッコにとってモノを打ち付けるのは自然な行動です。ラッコは魚介類や無脊椎動物をたくさん食べるので、殻を開けるためにエサを石にぶつけます。

ラッコは道具を使う数少ない動物の一つです。

 

ラッコは、うまく使える石があれば脇の下の皮膚のたるみである、いわゆるポケットに入れて後で使うところも目撃されています。

 

ラッコはなぜ顔をもじもじするの?

この行動ですがー
顔をもじもじするのはmグルーミングと呼ばれる行動で、ラッコにとっては実に重要な行動です。

ラッコは動物の中でもっとも毛の密度が高く、冷たい海の中で体温を保つために毛皮に頼っています。

ラッコには皮下脂肪がないので、毛皮をきれいにして防水状態にしておくことが重要なのです。
毛が健康なラッコは、決して皮膚に水が達することがありません。なので、毛をグルーミングして本当にきちんとしておくことがラッコにとっては非常に重要なのです。

 

 

毛をかき分けて皮膚を見ようとしても、見えません。

 

ラッコの子どもはなぜ母親のおなかの上にいるの?

ラッコの赤ちゃんは生まれた時にはラヌーゴと呼ばれる幼毛におおわれており、実際潜ることができず、水に浮かぶことしかできません。

生まれた時はうまく泳げないので、赤ちゃんをそばに置いて世話をするのは母親の役目です。母親にとって子どもをお腹の上にのせておくのが一番簡単なのです。

 

母親がエサを獲りにいかなければならない時は、子どもがケルプに包まっているのを見られることもあります。ケルプをシートベルトのように使って固定し、母親はエサを獲りにいき、赤ちゃんがいる場所に戻ってきます。

 

ラッコはどうしてじゃれ合うの?

 

 

若いラッコたちは特に、他の若いラッコたちと交流したり関わり合ったりします。
バンクーバー水族館には、幸運にも現在2歳以下のラッコが4頭いますが、そうした若いラッコたちはエネルギーがたくさんあり、一緒に遊んだりじゃれ合ったりしています。

野生のラッコも同様の姿を見ることができます。お互いに交流したり、空気を読んだり、野生のラッコらしくなる方法を学んでいます。

Ocean Wise

Cute Sea Otter Behaviour Decoded

2018/09/21