本日は2017年9月26日付のモントレーベイ水族館の動画から、"Fun And Games With The Sea Otters!"をお届けします。施設にいるラッコにとって、エンリッチメントは生活を質をたかめ、ラッコとしての本質的な性質を維持するためにも重要なものです。工夫しても、ラッコたちはすぐに解決してしまうので飼育員のかたも準備が大変ですね。
「みんなおいで!」
ハンナ・バン=ワイス(上席アクアリスト):この仕事の好きなところは、ラッコたちとのふれあいです。
「はい、ギジェット。アビー、あなたにはこれね」
ラッコに関して一番驚くのは、その頭のよさです。
展示水槽にいるラッコたちはみな、保護されたためここにいます。
ある時まで野生で暮らしていましたが、様々な理由で生きていくことができなくなりました。
そこで私たちがここへ連れてきて、第二の人生を送るチャンスを与えているという感じです。
野生のラッコはエビ、イカ、二枚貝、カニ、ムラサキガイなどを食べます。水族館に窓がありますが、そうした固い殻のエサは窓にぶつけようとするので、その代わりにエンリッチメントを与えます。ラッコたちはそのエンリッチメントの道具の中からどうやってエサをとりだそうか考えなければなりません。カニを食べるにはどうしたらいいか考えるように。殻の代わりに、おもちゃを窓にこすったり工夫して中の食べ物を取り出そうとするのです。
ここにはたくさんのエンリッチメントのアイテムがあります。大きなたらいから、小さなエンリッチメントまで様々なものがあります。エンリッチメントのカレンダーがあり、毎日違うものが書かれています。
そのように、30日あれば30日、毎日違うものを与えます。
またここには氷を作る機会もあります。ラッコたちは氷をかじるのが大好きです。エンリッチメントの一つで、ラッコたちの人生を豊かにするものです。ラッコたちを楽しませるだけでなく、ラッコたちに自然な行動をするためのものでもあるのです。
先にも言いましたが、ラッコはとてもとても賢い動物で、何かの方法を素早く見つけ出すのは非常に印象的です。わたしたちが20分かかかって準備するエンリッチメントも、ラッコたちはほんの数分でバラバラにして、中の食べ物をすっかり取り出してしまいます。
しばらく時間がかかることがあっても、それも目的の一つです。長くかかるほどいい。やっていること以上のものを得られるからです。たいていどうやって中のエサを取りだすか方法を見つけてしまいます。
そして次に同じものを与えた時には、「ラッコたちは「おっ、これ、前にやったな」という感じなのです。だから私たちはできるだけ違うものを常にあたえるように努力しています。
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