本日はアメリカ内務省のブログから、"12 Facts about Otters for Sea Otter Awareness Week"をお届けします。らっこちゃんねるをフォローしてくださっている皆さんは、全部ご存じですね。
ラッコは水棲動物の中でももっとも可愛らしい動物の一つです。その魅力的な特徴は、その表情から道具の使用まで他に並ぶものはありません。
毎年9月の最終週に催されるラッコ啓蒙週間は北太平洋沿岸生態系におけるラッコの重要な役割にスポットライトを当てています。ラッコに関する素晴らしいファクトと写真を受け入れる準備はできましたか?きっとみなさんに楽しんでいただけるはずです!
1. カワウソの仲間について知っていると思っていたことは全て忘れましょう
カワウソ亜科には世界に13種の動物がいます。アメリカには2種が生息しています。ラッコとカナダカワウソです。カワウソはより小さく平均10~30パウンド(4.5~13.5kg)で体は円筒形で頭が小さいのです。ラッコは体重がより重く45~90パウンド(約20.25~40.5kg)で、顔は大きく毛でふさふさです。
2. おもしろい親戚たち
カワウソ亜科の動物たちはイタチ科の一部ですがイタチ科動物はスカンクやイタチ、ウルバリン、アナグマなど肉食獣の仲間です。ラッコはイタチ科では最も大きく、北米では最も小さい海洋哺乳類です。
3. ラッコのほとんどはアラスカに住んでいる
世界に生息するラッコの約90%はアラスカ沿岸に生息しています。コディアック国立野生動物保護区、キーナイフィヨルド国立公園、グレーシャー湾国立公園などを含む公有地周辺の海に多く生息しています。カリフォルニアラッコはカリフォルニア本土の沿岸、サンマテオ郡からサンタバーバラ郡にかけて、およびサンニコラス島に生息しています。
4. ラッコは連邦法と国際法で守られている
18世紀から19世紀にかけ、ラッコは毛皮交易商品により絶滅寸前まで乱獲されましたが、生き残ったラッコたち(環北太平洋に散在するコロニーに約2,000頭)は1911年、初めて膃肭臍(おっとせい)保護条約により初めて保護されることになりました。アメリカ合衆国のラッコは1970年代海洋哺乳類保護法および絶滅に瀕する種の保存に関する法律により、更なる保護を受けることとなりました。
5. ラッコは毎日体重の25%を食べる
ラッコのエサはウニ、カニ、ムラサキガイ、二枚貝などで、石を使って殻を割り、海の上に浮かんで食べることで知られています。エサを見つけるためにラッコは250フィート(約75m)潜ることもあり、岩の割れ目にいる小さなエサを見つけるために繊細なヒゲを使ったり、貝を掘るために強い前足を使ったりします。
6. ラッコは動物の中でもっとも毛深い
ラッコの毛皮は1平方インチあたり60万~100万の毛包があります。他の海洋哺乳類とは異なりラッコは皮下脂肪がありません。その代わりラッコは密度の高い、防水性のある毛皮に断熱の役割を依存しています。体温を維持するため、ラッコは1日の多くの時間をグルーミングや毛を整えたりするのに費やします。それにより毛皮が空気を捉え、皮膚のすぐそばに熱を保つのです。
7. ラッコは通年子どもを産む
カリフォルニアラッコは通年子どもを産みますが、アラスカのアラスカラッコは通常春に生まれます。生まれたばかりの赤ちゃんラッコは常に注意を必要とし、生きていくスキルを発達させるまでの間約6か月間、母親と一緒に過ごします。おもしろ情報:ラッコの赤ちゃんの毛は非常に密度が高く、成獣の毛になるまで潜ることができません。これは、母親がエサを取りに潜る間子どもを安全に水面に浮かべておくのに便利なのです。
8. 息止め大会でラッコに挑戦してはいけない
ラッコの肺活量は陸上の同じサイズの動物の2.5倍もあります。ラッコは水面下に5分以上潜っていられることが知られています。しかし、カワウソは8分ほどまで息を止めることができます。水中で長く息を止められることで、エサに気づいたりエサを探したりする機会を増やすことができます。
9. ラッコは重要なキーストーン種
「キーストーン種」とは、その種が生息するコミュニティへの影響力が大きいため、生態系が機能するために必須な種のことを指します。太平洋沿岸では、ラッコはウニの個体数をコントロールします。ウニが少なくなるとその代わりケルプの森が食べられないよう防ぐことができます。カリフォルニアでは、研究により海草棚をも繁茂させていることが発見されており、またアラスカのグレーシャー湾国立公園ではラッコがそのエリアに生息域を広げたことでより多様性のある生態系がゆっくりと復活してきており、ラッコが再度入植するための努力が報われてきています。
10. ラッコは道具を使う数少ない動物のひとつ
ラッコが選んだ道具:典型的な道具は石で、固い殻のある獲物を壊してあけるため、ハンマーや金床のようにして使います。この道具を安全にしまっておくのに、どこに入れているんだろうと思ったことはありますか?ラッコには脇の下にゆるんだ皮膚があり、取ってきた食べ物やエサをわるのに使う石を入れておくのです。
11. ラッコの群れはラフトと呼ばれる
ラッコは群れになって休みます。研究者の中には、1,000頭以上が集まっている群れを見た人もいます。お互いに流されて離れ離れになってしまわないよう海藻で体を包むので、群れはラフト(いかだ)のように見えるのです。
12. ラッコは柔らかく抱きしめたくなるような動物だが、危険な野生動物でもある
ラッコは強い歯をもち、かむ力が強いので、陸の上であれ海の上であれ、少なくとも50ヤード(約15m)の距離をとり、決してラッコにエサを与えてはいけません。ラッコの周辺で安全にする方法はこちら(翻訳済み:【記事】ラッコをつつかないで | Please Don't Poke the Sea Otters)で学んでください。
ラッコのためになる情報、いかがでしたか。こちらもご覧ください。
U.S. Department of the Interior
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ラッコ大好き (火曜日, 05 2月 2019 03:16)
ぼのぼの
ラッコかわいい (木曜日, 26 9月 2024 20:12)
おはやう