本日は、2017年4月18日付のCBCより、"Adorable Sea Otters Frolic As Filmmaker Takes Cover"をお届けします。カナダは今年で建国150周年を迎えますが、その特集番組の一つのようです。カナダの歴史の始まりは、毛皮交易と深いかかわりがあり、ビーバーやラッコの毛皮は大切な交易品となりました。特にビーバーはカナダの国獣として5セント硬貨にも使われれています。
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春が到来し、非常に人見知りで知られるラッコやその子供たちがバンクーバー島沖の海で遊ぶ。ワイルドカナディアンの撮影クルーが隠れてその魔法のような時間をとらえる。
この可愛らしいラッコたちはバンクーバー島の岩礁で暮らしている。このラッコたちは、1900年代に毛皮貿易で殲滅されたのち、1970年代初めにブリティッシュコロンビアに再導入された。
他の海洋哺乳類とは異なり、ラッコは体温を維持するための皮下脂肪がない。その代わりに体毛は地球上の動物の中で最も密度が高い。およそ1平方インチあたり100万本、そのため、貿易商はラッコを欲しがったのだ。
春は、メスラッコが多くの仲間たちとともに騒々しい赤ちゃんを育てる可愛らしい光景をとらえる一番いい季節だ。
ワイルドカナディアンイヤーのチームはラッコたちがエサをとったり水中にもぐったりするのを見るため地上や水中カメラからラッコを撮影し、また小さなドローンを使いラッコが住む沿岸の環境の映像を撮影した。
しかし、難しかったのは、荒れた天気に対応することだった。カメラマンのジャスティン・マグイヤーは気まぐれな母親がエサを獲ったり、グルーミングをしたり、大切な子どもと手をつないで寝たりするのを撮影するため近づけるよう、カモフラージュに隠れて水面から出ている岩にカモフラージュをして隠れる必要があった。荒れる波と満潮時の強風が襲い掛かり、険しい岩に留まるのが困難になっていく。
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ワイルド・カナダイヤー 撮影隊が戯れる野生のラッコの姿をとらえる
ラッコはカナダの太平洋沿岸に暮らしている。
メスのラッコたちは、大きな群れでほかの母親ラッコたちとともに1年かけてどもを育てる。
遊び好きの子どもたちには遊び相手がたくさんいる。
バンクーバー島西岸の岩礁沖の海はラッコの家族が生息しており、ワイルドカナディアンイヤーのカメラマンジャスティン・マギーレが撮影に訪れた。
しかし、ラッコの母親は子どもがいて神経質になっているようだ。
ジャスティン(カメラマン):この岩に座っていてもダメかもしれないと思えてきました。私たちが選んだ岩の周りはラッコがいたのです。一番いい場所にある岩を選んだつもりでしたが、ラッコはいなくなってしまいました。
ジャスティンは姿を隠さなければならないのだ。
ジャスティン:スクリーンのようなものを設置しています。私に気づかないですぐそばまでラッコに来てほしいからです。
最初は、スクリーンの後ろにジャスティンがいるのはラッコにバレバレだ。
そのうちゆっくりと、母親は落ち着いてきたのか、ジャスティンの前でミルクを与え始めた。
ついに、ジャスティンは魔法のような瞬間をとらえることができた。
ジャスティンが撮影している間に潮が満ちて、水面から出ている岩肌は劇的に小さくなっていく。もうピックアップの時間だが、海はどんどん荒れていく。
ジェフ(プロデューサー):かなり波が荒れています。ジャスティンとダレンを迎えに行きますが、ボートを岩にぶつけてみんな海に落っこちることがないようにしなければなりません。
素早い行動が必要だ。潮が満ちてすぐに岩は海に沈んでしまう。
ポール(船長):二人をピックアップするよ。行こう。
メレディス(研究者):ちょっとコツがいりますが、船を近づけるので、最初はバッグだけください。バックをもらったら船をいったん下げます。早くやらないといけません。
<船がボートに近づき、バッグを受け取ると船はいったん岩から離れる>
ポール:もう一度。
<二人はタイミングを合わせて船に飛び乗る>
ポール:ハハハ、よし乗ったね
ジャスティン:無事に岩から降りられたよ
ワイルドカナディアンイヤーは、こうして一つの撮影を無事終えた。
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