本日は、2017年4月15日付のSan Francisco Chronicleより、"Otter alert! Where to ooh and ahh over newborn marine
mammals"をお届けします。
ここでは紹介されていませんが、モロ湾もほぼ100%ラッコを見ることができます。
トラック満載のヒヨコよりもかわいいものの一つが、生まれたばかりのラッコの赤ちゃんの群れだ。
ちょうどこの時期、モスランディング近郊のエルクホーン湿地帯、スイスンシティのグリズリーアイランド・ワイルドライフエリア、カーメルのポイントロボス州立自然保護区、など多くの場所でそうしたラッコの光景を目にすることができる。
ここ10日間ほど、今年生まれのラッコの赤ちゃんがガムボールがガチャガチャから飛び出すように現れている。
先週、エルクホーンスルーサファリの平底船による2時間のツアーに参加したジョー・マンシノはラッコの赤ちゃん13頭、アザラシの赤ちゃん28頭を数えた。
ナチュラリストのジャンカルロ・トメとのカヤックに行った際、トメは生まれたばかりの赤ちゃんラッコの声は水面全体に響き、土手に反射してこだまするのだと語った。「学校みたいに聞こえますよ」とトメは言う。
トメは今週、クルーズ船に乗るナチュラリストの仕事を新しく得てアラスカへ飛ぶ準備をしていたが、今春のラッコを見るために最初の探検をしておきたかった。「モスランディングは世界のラッコを見る場所の中でも最高の場所の一つです」とトメは言う。
ラッコの個体数調査は5月の最初の10日間で行われる。野生生物学者は、エルクホーン湿地帯では80頭ほどの成獣および、、幼獣、そして一時的に滞在するオスが生息していると予想している。
野生生物の中でも最も成功したものの一つであるラッコは、絶滅に瀕する種の保存に関する法律のもと絶滅危惧種のリストから外れるしきい値の上にいる。アメリカ魚類野生生物局によると昨年5月の調査では、3,272頭だった。3年連続で3,090頭を超えればリストからの除外が検討される。
毛皮貿易は1930年代にラッコを一掃してしまったが、ビッグサーのビクスビー橋そばにいた僅かなラッコを殺しそびれてしまった。約50頭が猟師たちから逃れ、その50頭がアダムとイブとなり、その後のラッコたちや先週生まれた赤ちゃんたちの祖先となった。
調査に参加する生物学者の記録によると、モントレーからカンブリアにかけてが最もラッコの目撃が期待できる。時折子の生息域の北端や南端でも見ることがあるが、生物学者らは個体群が広がる余裕があるので、サンフランシスコ湾エリア沿いにコロニーができるかもしれないという。
ラッコを見るのによい場所は以下の5か所だ。おまけでカワウソを見る場所も付け加えておく。
エルクホーン湿地帯(モスランディング):この場所は行かなければならない旅行先として何千人もの人々がシェアしてきた。私も何度もここに行っている。モスランディングジェッティから無料で見晴らし台からラッコを見ることができる。またカヤックをレンタルして湿地帯に漕ぎ出したり、平底船によるツアーに参加することもできる。一番いい場所の一つは、港の入り口の北側だ。その付近に来れば、ラッコに近づく必要はない。ラッコのほうから近づいてくることもある。ラッコが近寄ってきてひょっこり頭を出し、体をくねらせて自分のカヤックの真下に潜り、反対側に出てきたこともある。ここではゼニガタアザラシ(今の時期はその子どもも)やアシカ、海鳥の群れを見ることもできる。
連絡先:
カヤックコネクションKayak Connection, (831) 724-5692, www.kayakconnection.com;
モントレーベイカヤックMonterey Bay Kayaks, (800) 649-5357, www.montereybaykayaks.com;
ブルーウォーターベンチャーBlue Water Ventures, (831) 345-2417; www.bluewaterventures.org;
エルクホーン・スルー・サファリElkhorn Slough Safaris, (831) 633-5555; http://elkhornslough.com.
ポイントロボス(カーメル): ポイントロボス州立自然保護区は太平洋沿岸で最も美しい公園の一つだ。ここを訪れていくつもの入り江を探索し、ラッコを見つけることもできる。サイプレス・グローブ・トレイルはヘッドランドコーヴ、ピナクル・コーヴ、サイプレス・コーヴを見渡すルートだ。ラッコが仰向けになって石を使って貝やウニを腹の上で割っているのを見たことがある。ホエーラーズ・コーヴは素晴らしい場所で、ケルプ床にラッコを見つけることもできる。この保護区の反対側を探索するには、チャイナ・コーヴ、ブルーフィッシュ・コーヴ、サンドヒル・コーヴがある。
連絡先:
ポイントロボス州立自然保護区Point Lobos State Natural Reserve, (831) 624-4909, www.parks.ca.gov.
ワイルダー・ランチ(サンタクルーズ): ワイルダー・ランチ州立公園はハイウェイ1号から出たサンタクルーズのすぐ北にあり、マウンテンバイクを楽しむのにベストな公園の一つとして知られている。駐車場から、ほとんどの人は丘の上でマウンテンバイクをするために牧場をまわるか、地下道を通るが、そこを出ずにオローン・ブラフ・トレイルに歩いて出る。その道は、間もなく崖と海とビーチ、入り江が真下に見えるドラマチックな眺めに続いている。崖の上からサンド・ポイントビーチの入り江の下にラッコを見たことがある。またある時は、ずっと見ていると入り江付近でラッコが仰向けになって浮かんでいるのを見つけた。近くの、サンタクルーズハーバーのすぐ南でカヤックをレンタルし、近くの入り江の岩礁やケルプ床付近でラッコを頻繁に見ることができる。
連絡先:
ワイルダー・ランチ州立公園Wilder Ranch State Park, (831) 423-9703; www.parks.ca.gov
ベンチャークエストVenture Quest, (831) 427-2267, www.kayaksantacruz.com
カヤックコネクションKayak Connection, (831) 479-1121, www.kayakconnection.com
ピラーポイントハーバー(プリンストン):ラッコの生息域の北部では、あまり頻繁に見かけることはない。しかし、驚くころもある。ボートランプの近くからカヤックを北の桟橋のほう(マベリクスビーチ)へ漕いでいった時にラッコが近づいて水面でくるりと回ったのを見たことがある。一番良い場所はより保護されており、西側のハーバーの水が穏やかなことろで、ピラーポイントヘッドの風のかげになるところだ。カイツブリがスライドショーのように見える。
連絡先:
ハーフムーンベイカヤックHalf Moon Bay Kayak Co., (650) 773-6101, www.hmbkayak.com
ピラーポイントハーバー局長Pillar Point Harbor, harbormaster, (650) 726-4382, www.smharbor.com/pillarpoint
ボリナスラグーン(マリン):ポリナス郡公園はボリナスラグーンの西に位置する。パイン・ガルチからパイン・クリーク・ポイントに至るボブストリート・トレイルという短い道がある。そこから素晴らしい眺めが見られる。ほとんどの人はバードウォッチング目的だ。水の上にいるシロサギ、アオサギ、渡り鳥を探して見渡していると、ラッコが頭をぽんと出したり、海岸沿いをうつ伏せになって泳いだりしている。そのエリアに住んでいるラッコはわずかだ。
連絡先:
マリン郡パークスアンドオープンスペースMarin County Parks and Open Space, (415) 499-6387, www.marincountyparks.org
スイスン湿地帯/スイスンシティ(カワウソ):アメリカでカワウソを見るベストスポットは、スイスンシティ南部にあるスイスン湿地帯とグリズリーアイランドワイルドライフエリアだ。魚類野生生物局の施設から約1マイルほど車で行くと、小さな湿地帯が右に見える。ここはカワウソの親子が遊んでいるのを見るのに非常に良い場所だ。ワイルドライフエリアに入ってグリズリーアイランド通りを進んで敷地の中に入っていく。3~4マイル進んでいくとすぐ右側に、道に平行に湿地帯がある。ゆっくり車を走らせて止まり、湿地帯のほうをあちこち双眼鏡で見渡してみる。この湿地帯はカワウソが確実にいるところだ。写真を撮るなら、まるでカワウソたちが撮られることがわかっているように、「イタチがぴょんと跳ねた」(訳者注:童謡)で遊んでいるように、からかってくる。
連絡先:
グリズリーアイランドワイルドライフエリアGrizzly Island Wildlife Area (707) 425-3828
カリフォルニア魚類野生生物局California Department of Fish and Wildlife; www.wildlife.ca.gov —conservation(保全)の下の“public landsをクリック
San Francisco Chronicle
Otter alert! Where to ooh and ahh over newborn marine mammals
April 15, 2017
らっこちゃんねるより
上記の5か所の中では、モスランディングとポイントロボス以外は正直なところ聞いたことがありません。
そのほかで比較的ラッコを見られるところはモントレーのフィッシャーマンズワーフ付近とコーストガードピア付近、モントレーベイ水族館沖、パシフィックグローブのラバーズポイント付近、17マイルドライブ沿岸、モロ湾などです。
サンタクルーズのフィッシャーマンズワーフ、カンブリアなどでも見られることがあります。
短期間の滞在で確実にラッコを見たいという方には、100%見られるモスランディングをまずおすすめします。ケルプに包まっているラッコを見たいという方は、ポイントロボスもしくは、モントレーベイ水族館沖で見られます(双眼鏡必須)。
ラッコを見る際のガイドラインについても、併せてお読みください。
コメントをお書きください