今年らっこちゃんねるに掲載した記事・動画の中で人気のあったものをご紹介します。
2016年、らっこちゃんねるをご覧いただきありがとうございました。
来年も、地味に更新していきます。
らっこちゃんねる記事閲覧ベスト5
2016年にお届けした記事の中で、皆様に多くご覧いただいた記事をご紹介します。
1位は、ロバート・ペイン博士の「キーストーン種」の概念ができるまでの物語でした。数は少なくてもその存在が生態系のバランスに大きく関わる種を、アーチの一番上の石になぞらえて「キーストーン種」と名付けました。ヒトデやラッコがキーストーン種であるということは、生物学の教科書に必ず登場する例となっています。
2位はトキソプラズマ原虫がネコからラッコに至るまでを紹介した記事でした。
こちらの記事はツイッターで広めてくださった方が多く、ネコ好きの方にも読んでいただけたのかもしれません。ネコを飼っている方は、どうか糞をトイレに流さず燃えるゴミとして処理してください。
赤ちゃんラッコが親とはぐれて座礁した場合、レスキューのスタッフはまず近くに母親がいないかどうか確認します。赤ちゃんラッコの声が聞こえたら、母親が反応して鳴くのです。しかし、一度はぐれて再会できることはあまりありません。このラッコは非常に幸運でした。
2015年12月に続き、今年3月にもモントレーベイ水族館のグレート・タイド・プールで野生のラッコが出産しました。多くのスタッフや来場者も生命の神秘に感動している様子でした。ラッコ保全に取り組んできた水族館スタッフにとって素晴らしいプレゼントだったことでしょう。
アラスカシーライフセンターで保護・リハビリを受けたラッコ3頭がフランスのオセアノポリ水族館へ移ることになりました。残念ながらケスクとアトカは到着後まもなく死んでしまいましたが、残ったプキクは元気にしており、12月8日に到着した新しい2頭のラッコとともに一般にお披露目する予定です。
らっこちゃんねる動画閲覧ベスト5
らっこちゃんねる公式Youtubeページで今年にはいって公開したもののうち、閲覧数が多かった動画ベスト5をご紹介します。
1位:Wild Sea Otter walking on the beach | 浜を歩く野生のラッコ
King Tide(大潮)の日、干潮でずいぶん浜が露出していました。いつもの場所で休もうとしたラッコたちも、浜が露出しているおかげでずいぶん歩かなければならなかったようです。陸を移動するのはあまり得意ではないので、これほど歩く姿はめったに見られないでしょう。
2位:Wild sea otter pup crying for mom | 野生のラッコの赤ちゃん、母親を呼ぶ
母親がエサをとりに潜り姿が見えなくなると、子どもは母親を呼びます。非常に甲高い声で、かなり遠くまで聞こえます。
母親は子どもをそっちのけに食べているように見えますが、ちゃんと目配りをしています。子育てに非常に多くのエネルギーを必要とするため、仕方のないことなのです。
3位:Wild sea otter falls asleep while grooming | グルーミング中に寝落ちする野生のラッコ
ラッコは高い代謝と蜜な体毛で寒さから身を守っているため、グルーミングは命綱です。1日のうち何時間もグルーミングに費やします。このメスのラッコはグルーミングをしているうちに眠たくなってしまったようで、コックリコックリしてしまいます。はっと目が覚めた時の表情は、授業中に居眠りから目覚めた学生のようです。
4位:Wild sea otter digging the beach | 穴を掘るラッコ
人間と同じように、砂浜を掘るのが好きなラッコもいるようです。海底で貝を探すのに砂の中を掘るので、掘ることそのものは珍しいことではないと思いますが、浜を掘るのが楽しいのでしょうか。
5位:Wild sea otter mom struggles to protect her pup | 交尾を迫るオスから逃げるラッコの親子
ラッコの子育てはハードなため、子どもが自立するころには栄養不足とストレスなどから死んでしまうことも多いという研究結果があります。このメスのラッコは、しつこく付きまとうオスから子どもを守ろうと必死です。
このラッコの子どもはその後無事自立したようです。
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