【記事】モントレーベイ水族館でまた野生のラッコが出産 | Welcome to the world, little otter!

本日は2016年3月6日付のモントレーベイ水族館のブログから、"Welcome to the world, little otter!"をお届けします。昨年の暮れに引き続き、野生のラッコがモントレーベイ水族館のグレート・タイド・プールで出産しました。今回は、スタッフや来場者が見守る中の出産でした。数十年にもわたる法による保護と保全活動が実を結びつつあることを目の当たりにできて、水族館の関係者は本当に報われた思いだったでしょうね。今年はエルニーニョで非常に海が荒れていますが、この親子が大変な時期をなんとか乗り越えて生き延びてくれることを願ってやみません。

ラッコの子どもがこの世に生を受けるのを見られるのは、毎日のことではありません。1頭の妊娠したラッコが土曜日、グレート・タイド・プール(訳者注:水族館裏に設置されている、外海につながっている潮だまり)にやって来たので、私たちは出産を目撃する貴重な機会を得ることができました。(閲覧注意:生命の奇跡はややグロいです)

ラッコは水中でも陸上でも出産することができます。母親ラッコがすぐに子どものグルーミングを始めるのに気が付いたでしょう。グルーミングすることにより、あたたかく水に浮きやすくなります。きちんとグルーミングを施されたラッコの赤ちゃんは、浮きやすいので、水に沈むことはありません。

グルーミングにより血のめぐりがよくなります。また、無脊椎動物を食べたり、あるいはモントレー湾のケルプの森やエルクホーン湿地帯のアマモのような沿岸生態系を健全に保ったりするための、胎内機能が稼働しはじめます。

 

当館のラッコ研究者は何年も野生のラッコを観察していますが、こんなに間近にラッコの出産を目撃したことはありませんでした。私たちは、裏庭でじかにモントレー湾の保全活動のサクセスストーリーを目にする機会を持つことができ、非常に嬉しい驚きでいっぱいです。ラッコのおちびちゃん、この世界へようこそ!

Monterey Bay Aquarium Blog

Welcome to the world, little otter!

Mar 6th, 2016