本日は2016年3月29日付の、サンタクルーズの地元紙、Santa Cruz Sentinel から"Monterey Bay salmon anglers asked to steer clear of sea otters "をお届けします。地方メディアでよくラッコの生態や保護について取り上げられていますが、それによって一般市民のラッコや他の野生生物に対する啓蒙になっています。
モスランディング>>今週土曜日、ハンボルト郡の南で余暇のためのサーモン漁が解禁になることを受け、ラッコの啓蒙団体らはボートの持ち主に対し注意するよう呼び掛けている。ラッコがボートやエンジンプロペラに衝突して死ぬ可能性があるためだ。
モントレーベイ水族館のリーダーらによると、2015年モントレー湾では4頭のラッコの死が報告されているという。連邦法ではボートの持ち主がラッコに近づき、行動を変えてしまうことを禁じている。
モスランディング港湾局のスタッフはエルクホーン湿地帯およびモスランディング・ハーバーで時速5マイルゾーンを徹底させる計画だ。ハーバー内とエルクホーン湿地帯には、数十頭のラッコが生息している。
「野生生物の専門家は、ボートの持ち主のほとんどはラッコを傷つけたいとは思っていないことは分かっていますが、不注意によるボートとの衝突事故は時々確実に起こっています」とモスランディング港湾局長リンダ・マッキンタイアは言う。「海洋哺乳類保護法はラッコや他の海洋哺乳類を保護しており、そうした動物を殺したりハラスメントを行うことを禁じています」
カリフォルニア州魚類野生生物局によると、モントレー湾からカンブリアにかけて生息するカリフォルニアラッコの個体数は過去5年で2,711頭から3,054頭へと増加している。ラッコはまだ絶滅に瀕する種の保存に関する法律で保護されている。同法は、「ハラスメントを行ったり、危害を与えたり、追い回したり、猟を行ったり、銃で撃ったり、傷つけたり、殺したり、罠にかけたり、捕獲したり、収集したり」しようとすることからラッコを守っている。
今月カリフォルニア州魚類野生生物局から発表されたように、余暇サーモン漁を楽しむ人はアリーナ岬以南で、体調24インチ(約60㎝)以上のチヌックサーモンを1日に2匹まで釣ることができる。
ラッコに対する注意喚起
ラッコの啓蒙団体はボートの持ち主に対し、今週土曜日に解禁となる余暇サーモン漁のシーズンの間、ラッコを邪魔したり傷つけることがないよう注意喚起を行っている。
場所:余暇サーモン漁のシーズンは、サンタクルーズ郡、モントレー郡及びハンボルト郡以南の他のエリアで今週土曜日に解禁となる。
規則:海洋哺乳類保護法は、人がラッコに近づきすぎて行動を変えてしまうことを禁じている。エルクホーン湿地帯では時速5マイルルールがあり、モスランディング港湾局が徹底する。
制限:チヌックサーモンは、アリーナ岬の南の海域において24インチ(約60cm)以上のサイズで1日2匹に制限されている。
参照:モスランディング港湾局、カリフォルニア魚類野生生物局 |
魚類野生生物局のリーダーらは、今年はサーモンの数が少ないからもしれないとも言う。
「今年はサーモンの数が少なめだと見積もられており、それでもその予測も楽観視しすぎではないかという懸念もあります」と魚類野生生物局の環境科学者、ジェニファー・サイモンが言う。「海や川でサーモン釣りを行う人は昨年よりも釣れる機会が少ないと思ってください。特にシーズン後半は、脆弱な個体数を守るために」
魚類野生生物局のリーダーらはサーモンに関し解禁期間やサイズの制限や他のルールを変更することを考えている。更なる情報やコメントする機会は太平洋漁業委員会のウェブサイトPcouncil.org上にある。
カーメルに本拠地を置くフレンズ・オブ・ザ・シーオターのプログラム&ディベロップメントディレクター、フランク・レイノルズは、水上でより注意を払えばラッコを殺してしまうことを避けることができると言う。
「ラッコは、汚染、病気、原油流出、漁網への絡まり等、いくつもの脅威にさらされています」とレイノルズは言う。「こうした脅威に取り組むことは容易くありません。しかし、ボートとの衝突については簡単です。ボートの持ち主が、エルクホーン湿地帯やモスランディングハーバーのようなラッコの生息地にいるときは常に、周囲のラッコや他の海洋哺乳類に対し目を配り、速度を落とすことです」
Santa Cruz Sentinel ENVIRONMENT
Monterey Bay salmon anglers asked to steer clear of sea otters
By Stephen Baxter,POSTED: 03/29/16, 5:05 PM PDT
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