本日は2016年2月8日付の‘KSBWより、 "Tour boats see spike in otter pups at Elkhorn Slough'をお届けします。カリフォルニアラッコの楽園、エルクホーン湿地帯で、ラッコの子どもが多く目撃されているという嬉しいニュースです。ただ、カヤックなどによるハラスメントも多発しており、子育て中の母子に対する影響も懸念されます。
カリフォルニア州モスランディング—モス・ランディング港から出発するエルクホーン・スルー・サファリのようなツアー船から、ラッコの子どもが多く目撃されている。
モントレーベイ水族館の研究者らによると、現在エルクホーン湿地帯には12頭のラッコがいるそうだ。驚くべき数というほどではないが、この時期のラッコの子どもの数としては多いほうだ。
こうした可愛らしいラッコの子どもは、7マイル(約11km)に広がる湿地帯のあちこちで見られる。
年齢も様々で、こうした子どもらちの多くは泳ぎを練習中だったり、母親のそばにいたりする。まだミルクを飲んでいるものもいる。
「ラッコの子どもが嫌いな人なんていませんよ」そう言うのは、エルクホーン・スルー・サファリの船長ジャンカルロ・トメだ。
モントレーベイ水族館の研究者らは、ツアー船によりラッコの子どもが多く目撃されている理由についてははっきりわかっていない。潮の満ち引きのパターンに関係あるかもしれないと語る。
「潮が引いてくるとラッコたちは水路の中ほどに入ってきて、いろんなところに出没します」とエルクホーン・スルー・サファリのナチュラリスト、オースティン・シャンクは言う。
満潮・干潮に関わらず、エルクホーン湿地帯はラッコにとって年間を通じて安息の地なのだと言う。穏やかな水や豊富なエサも、ラッコたちがエルクホーン湿地帯で子育てする理由の一つだ。
「子育てをするのにエサが多く、広いスペースがある。そして狭く浅いため、外海にいるラッコの天敵がこの場所へ来ることはほとんど限定されているか、もしくは全く来られないのです」とシャンクは言う。
沿岸域では、全体的にラッコの出生率は高い。
2015年、カリフォルニアラッコの個体数は19世紀に絶滅寸前まで乱獲されて以来、最高値に達した。
「ただ、人も増えています」とトメは言う。
エルクホーン湿地帯にラッコの親子が増えている現状、科学者らは人々に対し、ラッコから100フィート(約30m)の距離を保つよう、忠告している。特に、小さな赤ちゃんを育てている間は、ラッコは特に脆弱だからだ。
KSBW
Tour boats see spike in otter pups at Elkhorn Slough
By Brynne Whittaker 11:04 PM PST Feb 08, 2016
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