本日は2015年10月8日付のTimes
Standardから、"First Humboldt coast sea otter sighting in
years"をお届けします。カリフォルニア州のラッコの生息域の北限と言われているところから更に北、オレゴン州との州境の近くでラッコが目撃されました。
ノース・ジェッティで今週初めラッコが目撃された。ハンボルト郡沿岸ではここ数年ではじめてとなる。
月曜の夕方、アマチュア写真家と野生生物学者ケン・バートンが単独の体長4フィート(約120㎝)のラッコを目撃した。バートンはその写真をハンボルトの州の海洋哺乳類学者、ドーン・ゴーリーに見せ、ゴーリーはラッコだと断定した。そのラッコは日曜日にサーファーに、火曜日に桟橋の北を歩いていた人に目撃されているとバートンは語った。
「1頭だけでした。私は実際桟橋にいて、そのラッコはすぐ近くにいました」とバートンは言った。
バートンは、依然その場所でラッコをみたことはないが、ラッコをよく見ることができるモントレー湾に何度かドライブに行ったことがあるのですぐにわかったと言った。
「本当にびっくりしましたし、エキサイティングでした」バートンは言った。
ハンボルト郡の海岸でラッコが最後に目撃されたのは数年前だゴーリーはと言う。
「1年か2年前、湾の入り口でラッコの動画が撮影されています」とゴーリーは言う。
カリフォルニア州立大学ハンボルト校脊椎動物博物館の収集マネージャー、ソー・ホームズは、ラッコがこのエリアに戻ってくることを望んでいると話した。
「世界の中でこの場所にもラッコがいたのに、絶滅させられてしまいましたからね」ホームズは言う。
モントレーベイ水族館ラッコプログラムのマネージャー、アンドリュー・ジョンソンによると、ハンボルト郡の海岸は歴史的にラッコの生息域の一部だったが、1700年代に始まった毛皮の乱獲により、ラッコは絶滅近くまで追い込まれてしまった。
「ラッコたちは、きっと冒険しているか、食べ物を探しているか、もしくは新しい生息地を探しているのでしょう」ジョンソンは言う。
メスを惹きつけ、新しい群れを形成するのに十分なエサがある生息地を探して、一人身のオスが自分が属していた群れを離れるのはごく普通のことだとジョンソンは言う。
バートンによると、そのラッコは毛づくろいをしたり潜ったりしていたが、海鳥の一種であるウミガラスを持っており、その鳥で遊んだり、それを持って潜ったりしていたと言う。
「きっと後のためにとってあるのでしょう」バートンは言う。「それにも驚きました。ラッコは普通、無脊椎動物を食べるので」
ジョンソンは、ラッコの中でこのような行動を見たことがあると言う。
「ここ数年、私たちはこのような玩弄行動を見かけることがあります。通常の摂食行動の一部です」
写真からはそのラッコが非常に健康そうに見えるので、ハンボルト郡の沖にラッコの生息地が実際に存在しているのではないかとジョンソンは思っている。
「痩せこけては見えませんからね」ジョンソンは言う。
最も近いラッコの生息地は、ワシントン州沿岸沖と、南のほうはサンタバーバラからハーフムーンベイの間だと言う。
「どちらも、ラッコにとっては非常に遠いところです」とジョンソンは言う。
ラッコは代謝が早いので、毎日エサを食べなければならない。そのため、ジョンソンはそのラッコが移動中もウニや二枚貝、ムラサキガイなどを定期的に見つけることができているのだと考えている。
過去3年の間に、2頭のオスのラッコの死体がハンボルト郡の海岸に打ち上げられていた。1頭はアラスカラッコで、もう1頭はカリフォルニアラッコだったとゴーリーは言う。
沿岸の海流が北から南へ流れているため、ラッコは北へ移動するよりも南へ移動しやすいのではないかとホームズは言う。
「ですから、北のほうから来たと考えるほうが合点がいきます」
ジョンソンはハンボルト郡には詳しくなく、またそのラッコには無線装置が付いていないため、今どこにいるか知るすべがないと話す。もしそのラッコがオスで、生息地にふさわしいところを見つけていれば、そこに定住してメスを誘い込もうとするのではないかとジョンソンは話した。
「そのあたりにも、生息地があるのではないかと思います」
Times Standard
First Humboldt coast sea otter sighting in years
By Hunter Cresswell POSTED: 10/08/15, 12:01 AM PDT
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