本日はTwinCities.com Educationから"Woodbury students invent items to help sea otters battle boredom"をお届けします。動物園の飼育員のお悩みを子どもたちが解決するアイデアコンテスト。水族館のラッコが退屈しないようにするにはどうしたらいいのか?子どもたちが考えたアイデアの数々をご覧ください。
ラッコが将来幸せになるとしたら、コリーン・レドモンド先生の授業に感謝することになるかもしれません。
ウッドバリーにあるベイリー小学校、レドモンド先生の4年生のクラスは、「ZooMSデザインチャレンジ」と呼ばれる動物園の飼育員たちが実際に直面している問題を解決する方法を生徒たちに考えてもらうコンクールに参加しました。
最初の年の課題は、ラッコの生活を向上させることでした。レドモンド先生のクラスの生徒たちとコテージグローブ中学校の学生たちが、そのコンクールに名乗りを上げました。
レドモンド先生の、ギフテッド・アンド・タレンテッドクラス(才能ある子どもたちのための特別なクラス)は冬の間、発明に取り組みました。そして、ベスト4に進出した生徒たちは、アップルバレーのミネソタ動物園で3月にプレゼンテーションを行いました。
レドモンド先生は、こうした経験をすることによって生徒たちが科学的なプロセスや調査を行うことの価値に対してより意識的になると語っています。生徒たちは、単純に楽しいと言っています。
ヴァーダン・グプタ(10歳)とレイチェル・エストボルド(9歳)のチームは、ラッコの動画を見て研究することから始めました。そこから、ラッコが貝を石にぶつけて開けることができるということに気が付きました。
ラッコは他の物を開けようとする時、その行動を真似するのだろうか?
二人はそれを知りたいと思い、作業に取り掛かりました。
「まず、PETCO(ペット用品のチェーン店)のネコのおもちゃから始めました」とレイチェルちゃんは言いました。
二人は、オモチャからプラスチックの球体を取り外し、遊べるようなスポンジのボールとラッコのエサを中に入れることを提案しました。レイチェルは、餌には貝や「ジンジャーブレッドの魚」(魚の形をしたクッキー)が考えられると言いました。
レイチェルとヴァーダンは、ラッコが球体の中に何があるのか見えれば、貝を開けるのと同じようにその球体を開けて楽しむことができるだろうと思っています。
同じクラスで、女の子のグループが、ラッコが乗れる船のプロトタイプを作りました。「すごいのよ!」とチームのメンバー、ローレン・リー(9歳)が言いました。
30㎝ほどのプロトタイプには、デッキを通るチューブがあり、そこから食べ物が流れてきます。ラッコたちは側面にある丸窓からエサを食べることもできます。
別のチューブはオモチャを取り付けることもでき、同じ丸窓からそのオモチャに手が届くようにもなっています。
できあがると、ラッコたちは特別に作られたサンデッキでくつろぐこともできます。「人工芝のような心地いいものを貼ったらいいと思うの」とマギー・ゲスナー(10歳)は言います。
コンテストでベスト4に入った男の子のチームは、「フィーダーボックス747X]というエキゾチックな名前を持つものを作りました。
「ぼくは、フィーダーボックスを提案しました」コウシック・ブックリ(9歳)が言いました。
「ぼくがXを提案しました」スリナス・ハリハラン(10歳)が言いました。「その響きがカッコイイと思いました」
フィーダーボックス747Xは、箱が積み重なったもので、真ん中にピストンのようなものがあります。
ピストンの上にボールがあり、ラッコはお腹がすくとそれを押します。ピストンが動き、箱の底の近くから餌が出てくる仕組みになっています。
ケニス・チャン(10歳)はボツになったアイデアを見せてくれました。それは最終的に残ったプロジェクトと同じくらいクリエイティブなものでした。
最初の案は「テクスチャー・ボール」というラッコのおもちゃでした。表面にはラッコがよく知っている物に似た手触りにしました。たとえば、貝や海草、石などです。
もう一つは、貝の絵の4ピースのジグゾーパズルです。
もう一つは、ラッコが暖かくいられるような泡製造機です。
ラッコが飛び跳ねると細かい泡ができます。それが体毛の中に残り、保温の役割を果たします。ダウンジャケットでエアポケットが保温機能を助けるのと同じです。
ケニスは泡を作るという発明をしましたが、その案はボツにしました。「きっと、自分でグルーミングしたほうがいいと思うんだ」そうケニスは言いました。
最終的に、オモチャで落ち着きました。それはプラスチックの球体で、紐がついており水中から引っ張ることができます。ラッコがボールを追いかけてそれを変えると、他のおもちゃや餌が中に入っているという仕組みです。
ケニスは、「退屈」が飼育下にあるラッコにとって一番問題なのではなかと言っています。「だからいつも何か新しいものを探しているんだよ」と彼はいいます。
ベイリー小学校のクラスは、プレゼンテーションを楽しんでいました。そして、それは少し世間にも注目されました。
「インタビューされたのは初めてだけど・・・」とヴィヴィアン・ジンスバック(10歳)がレポーターに言いました。「いいですね!」
らっこちゃんねるより
同じコンクールに参加したコテージグローブ中学校の生徒たちの作品を紹介した動画がYoutubeにありましたのでご紹介します。
このような活動を通して、動物たちへの関心を高め、また問題を発見しそれをクリエイティブに解決していく能力を高めるという、素晴らしいプログラムですね。
TwinCities.com Education
Woodbury students invent items to help sea otters battle boredom
By Bob Shaw POSTED: 05/17/2015 12:01:00 AM CDT
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