【記事】ラッコのウォリーへの寄付、あらゆる年齢層から |Donations Come From All Ages for Wally

本日は2015年1月21日付のバンクーバー水族館のブログから、"Donations Come From All Ages for Wally"をご紹介します。散弾銃で撃たれ九死に一生を得た盲目のラッコ、ウォリーを支える、一人の少年の、ちょっといいお話です。

© Vancouver Aquarium
© Vancouver Aquarium

慈善をするのに年齢は関係ない---それが、私たちへの寄付者の中で最も若いベン・シボー(8歳)がここバンクーバー水族館マリン・サイエンス・センターで発したメッセージでした。

 

ベンは水族館の会員として、家族と一緒にバンクーバー水族館を定期的に訪れていました。ある時、ベンはウォリーの話を初めて知りました。ラッコのウォリーは、散弾銃で撃たれ重体の状態で保護されたラッコで目が見えません。1年間、ポート・メトロ・バンクーバーによるこの海洋哺乳類保護センターで治療とリハビリを受け、終の棲家となるバンクーバー水族館へ引っ越してきました。


ベンは、ウォリーが現在受けている治療を助けるための資金を集めるため、昨年の7月の8歳になる誕生日に「2ドル」パーティーを開くことを決めました。そしてその後水族館を訪れ、水族館のスタッフに贈りました。ベンが持ってきてくれたカードは、水族館のスタッフたちに微笑みと涙をもたらしてくれました。


ベンになぜ寄付をしたいのかと尋ねると、わたしたちのチームにこのような返事を書いてきました。

「ウォリーはすごい動物だし、ふわふわでかわいいからです。すごくいい子なのに、どうして誰かがウォリーを銃で撃ったのかわかりません。ウォリーがいい治療を受けられたらいいんですが」

「ウォリーへ。薬を買ってもらってね。 ベンより」ベンは、動物ケアのスタッフにウォリー宛のカードを作ってくれました。
「ウォリーへ。薬を買ってもらってね。 ベンより」ベンは、動物ケアのスタッフにウォリー宛のカードを作ってくれました。

1か月少したって、ベンは家族と一緒に再度水族館を訪れました。ベンは誕生日に50ドル分の商品券をもらっていましたが、自分のためにおもちゃを買うのではなく、母親にその商品券を買い取ってもらって、そのお金をウォリーの治療のために寄付したのです。


ベンが私欲を持たず、ラッコたちが水族館の裏側で食べていくために寄付してくれたことに対し、水族館の海洋動物のチームは非常に心をうたれました。ベンはこの経験をすぐには忘れてしまわないでしょう。そして、この寄付による影響をまず実感することができました。ベンはここにいる私たち皆に対し、インスピレーションを与えただけでなく、妹のライリー(7歳)に対しても、若き寄付者になるようすすめています。ライリーは動物ケアスタッフに対して「ウォリーが好きなの。かわいいから。それに、かわいそうだと思うの。ウォリーを助けてあげたい。銃で撃たれてしまったから。元気になってほしい」

ベンと妹のライリー、そしてその家族がバンクーバー水族館を訪れてくれました。
ベンと妹のライリー、そしてその家族がバンクーバー水族館を訪れてくれました。

この水族館の動物の多くには、ウォリーのように、海洋生物の保護に努める私たちの仕事を続けていくうえで、毎日刺激を与えてくれる物語があります。ベンやライリーのような、寄付してくれるみなさんもまさにそうで、そうした話を知ることができるのは彼らの特権でもあります。寄付の一つ一つが力となり、私たちの幅広い保護活動や調査、教育プログラムを支える資金となります。


寄付してくださるみなさん、海洋動物の保護を支え、ウォリーのような動物たちの救出とリハビリを支えてくださってありがとうございます。


バンクーバー水族館をサポートする方法はいろいろあります。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

記事元:
Vancouver Aquarium Blog

Donations Come From All Ages for Wally

by Vancouver Aquarium Jan. 21, 2015