本日は、2019年ラッコ啓蒙週間中にモントレーベイ水族館のYouTubeで公開された、水族館で暮らす5頭のラッコの紹介映像"Monterey Bay Aquarium's Pawesome Ladies — Meet Our Sea Otters!"の書き起こしをまとめてお届けします。
Selka
サメに襲われた生き残り、ラッコの科学者、代理母。働き者のラッコのセルカに会う時間です!セルカは2012年7月、カリフォルニア州カユコス沖で、生後一週間の赤ちゃんの時座礁しているところを発見されました。
セルカは水族館でケアを受け2013年6月に野生に返されましたが、残念なことに、リリースの8週間後に、モスランディング港でサメに噛まれ重傷を負って陸に上がっているのが発見されました。セルカは大手術を受け、水族館で回復し、4カ月後に野生に戻りました。
野生で数カ月過ごした後、セルカは健康上の懸念や人への接触を理由に水族館に連れ戻されました。セルカは米国魚類野生生物局から野生に返すことができないと判定されました。
セルカはその後2年間、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のロングマリン研究所で、野生のラッコたちがふるさとの海で生き延びるのに十分な獲物を探し手に入れる方法を研究者たちが理解するのを手助けしました。
セルカは2016年の8月に当館の展示に加わりました。セルカは利口で、のんきで詮索好きな性格です。セルカは当館の最も若いラッコで、当館のラッコたちの中で最も色の濃い毛皮です。セルカは若いですが、すでに代理母として成功していることが証明されています。ラッコのためにいつもありがとう、セルカ!
動画の書き起こし
みなさんこんにちは。
モントレーベイ水族館のラッコ展示水槽へようこそ。
セルカはこの水族館では最も若く小さいラッコですがサイズの小ささをその人柄(ラッコ柄?)でカバーしています。
セルカは2016年の8月に当館のファミリーに加わったとき、小柄で、ずんぐりしていて、頭が切れるラッコでした。
でも、私たちはそれより何年も前にセルカと知り合っていました。2012年、セルカは生後わずか1週間で座礁しているのを発見され、当館のスタッフとボランティアにより救出されました。
セルカは、当館で暮らす代理母ラッコのローザに育てられ、野生に戻ることに成功しましたが、その数か月後、サメに噛まれたために再び座礁しているところを発見されました。
水族館での2度目のリハビリの後、セルカはこの怪我と人間へ慣れのため、結局は野生に返すことができないと判定されました。若いラッコとしては、セルカは保護された野生のラッコとして、長年にわたって多くのことを経験してきました。
水族館では、多くのラッコと同じように、セルカは親を失った子どものラッコたちを代理母として育てる手助けをしていますが、それはセルカのおおらかで好奇心旺盛な性格のおかげです。次世代のラッコの子どもを育てていないときは、ローザと泳いでいるのをよく見かけます。
若いラッコ仲間のアイビーやキットと遊んだり、当館のラッコチームを忙しくさせてくれています!
ご覧いただきありがとうございます。
水族館のラッコについての詳細や、野生のラッコを保全するために当館が行っている重要な仕事について知りたい方は、こちらのラッコのプレイリストをご覧いただくか、以下の説明のリンクをクリックしてください。
また次回!
Ivy
ラッコのアイビーに会う時間です!アイビーは2011年11月、カユコス州立ビーチで生後2週間の赤ちゃんの時座礁しているのが見つかった。彼女は7週間ラッコプログラムのスタッフの世話を受けた後、水族館の最初で最も経験豊富な代理母であったトゥーラに紹介されました。
残念なことに、様々な要因のためアイビーは野生にリリースすることがかなわず、米国魚類野生生物局によって野生に返すことができないと宣言された。
アイビーは2012年12月、わずか1歳を過ぎたころに当館のラッコ展示に加わり、今ではバックヤードで優れた代理母となっています。アイビーは展示されている若いラッコの一人で、訓練中の陽気さから水族館のスタッフに「野生児」と呼ばれました。
アイビーはジョン・スタインベックの 「怒りの葡萄」 の登場人物にちなんで名付けられました。ラッコのための本当に素晴らしい仕事をありがとう、アイビー!
動画の書き起こし
みなさんこんにちは。
モントレーベイ水族館のラッコ展示水槽へようこそ。
ラッコ達は遊び心のある行動で知られていますが、アイビーがそのやり方を教えてくれました。
明るいブロンドの毛皮、大きな広い鼻、そしておへそに特徴的なブロンドの斑点があります。
アイビーが展示水槽にいるときは見逃せません。
アイビーは「ブロンドの方が楽しい」というライフスタイルも地で受け入れています!若いラッコの1人としてアイビーの活気とエネルギーは、ラッコ担当スタッフから「野生児」と呼ばれています。
「ラッコスパ」では、他のラッコ、特に若い仲間のキットとじゃれたり遊んだりしている姿をよく見かけます。
また、前足で持てる限りのおもちゃやエンリッチメントを抱えたりしています。
アイビーの好奇心を刺激するために、スタッフが複雑なパズルを作っています。
ご覧いただきありがとうございます。
水族館のラッコについての詳細や、野生のラッコを保全するために当館が行っている重要な仕事について知りたい方は、こちらのラッコのプレイリストをご覧いただくか、以下の説明のリンクをクリックしてください。
また次回!
Kit
いつも二泳ぎ先を行くことを考えている、ラッコのキットに会う時間です!
2010年1月、生後5週間キットはモロベイの港で座礁しているところを発見され、カリフォルニア州魚類野生生物局の生物学者が彼女を救出し、米国魚類野生生物庁はキットを野生に返すことはできないと判定しました。
キットは生後11週で当館に展示された史上最年少のラッコになりました!貝を割ったり、生きたカニを噛まれずに食べるなど、ラッコにとって重要な技術をすぐに身につけました。2012年6月にはサンディエゴのシーワールド・サンディエゴに移り、そこで成長を続け、他の展示ラッコたちと交流する方法を学びました。
2013年1月、キットは3歳で水族館に戻り、バックヤードで他の座礁した子どものラッコたちの代理母やメンターになりました。キットは、ジョン・スタインベックの『気まぐれバス』の登場人物にちなんで名付けられました。ラッコのために力強い仕事をしてくれてありがとう、キット!
みなさんこんにちは。
モントレーベイ水族館のラッコ展示水槽へようこそ。
あなたは好奇心が強いですか?遊び好きですか?少しいたずら好きですか?
それなら、私たちのラッコ、キットとうまくやっていけるかもしれません。
私たちのラッコの中で最も体長が長く、豊かなミルクチョコレートのような茶色の毛皮を持っているキットは、より小さく色が白っぽい仲間のラッコたちの中にいて最も見つけやすいラッコの1頭です。
そして、もし外見で見つけられないなら、その行動で特定できます!
キットは、その人生のほとんどの間、私たちと一緒にいます。水族館でキットの生活は2010年の1月に始まりましたが、それはキットが孤児の子どもとしてラッコプログラムによって救出された後のことでした。
当時、条件を満たしている代理母はすべて、バックヤードですでに他の子どもたちとペアを組んでいたので、キットは養母のメイと一緒に展示水槽で育てられた一番最初の子どもになりました。
ラッコは生まれつき好奇心旺盛な動物で、当館のラッコたちはキットの好奇心旺盛なエネルギーについていこうとしています!
ラッコがバケツにはまっていたり、若いラッコ仲間のアイビーと格闘したり、当館の飼育員が当館のメスラッコたちのために作ったたくさんのエンリッチメントを試したりしているのを見かけたら、それがキットである可能性は高いです!
ご覧いただきありがとうございます。
水族館のラッコについての詳細や、野生のラッコを保全するために当館が行っている重要な仕事について知りたい方は、こちらのラッコのプレイリストをご覧いただくか、以下の説明のリンクをクリックしてください。
また次回!
Abby
洗車用の布でできたケルプを見つけて、ぬくぬくしてみてください。ラッコのアビーに会う時間です!
2007年7月、サンタバーバラの海洋哺乳類レスキューセンターにより生まれたばかりの時に救助されたアビーは、シーワールド・サンディエゴで育てられました。12年の6月にラッコのプログラムに参加し、2013年の1月に初めての子、シーナの代理母となりました!
ラッコ展示水槽でアビーを見つけるには、舌を出すのが大好きな全身茶色のラッコを探してみてください。ラッコはまた、フェイクケルプで遊んだり、氷のお風呂に入ったり、冷凍の貝のアイスを食べたりするのが好きです。野生のラッコのために一生懸命働いてくれてありがとう、アビー!
動画の書き起こし
みなさんこんにちは。
モントレーベイ水族館のラッコ展示水槽へようこそ。
洗車用の布でできたケルプを見つけて、ぬくぬくしてみてください。ラッコのアビーに会う時間です!
アビーは当館のラッコの中で最も「中間」のラッコであるといえます―茶色すぎず、ブロンドすぎず、最年長でも最年少でもなく、ちょうど中間なのです。
アビーの気さくで忍耐強い性格は、水族館のファミリーや野生のラッコたちにとって、たちまちのうちに宝物となりました。
ラッコの好物「アワビ(英語でアバロニ)」にちなんで名付けられたアビーは、バックヤードいるのと同じくらい、展示水槽の宝物です。
いつも私たちを集中させる他のラッコたちと違って、アビーは習慣性があり、何をしているか見ればどのラッコがアビーか正確に分かります!
アビーには好きな食べ物があり、氷の山のようなお気に入りのエンリッチメントがありその中で転がりながら食べ、鋭い感覚のおかげでアビーは私たちがバックヤードにいついるかがわかるのです!
アビーが世界で一番好きなことは、洗車用の布でできたケルプをみつけてその中でぬくぬくすることです!
ご覧いただきありがとうございます。
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また次回!
Rosa
ラッコ展示水槽のボス、ローザに会う時間です!!
20歳(!)という年齢で、ローザは当館のラッコの中で最年長で、最もブロンドの毛色をしたラッコの1頭です!話はそれますが、ラッコの毛色は年齢とはあまり関係ありません。ローザが赤ちゃんの頃の写真を見ると、そのころから毛色がブロンドだったことがわかります。
ローザは、1999年9月にモントレー湾北部で、生後4週間の赤ちゃんの時座礁しているのが発見されました。当時、ローザの体重はわずか5パウンド強でした!2000年4月、ローザは野生に帰りそこでほぼ2年間過ごしましたが、残念なことにダイバーと接触したりカヤックに登り始めたりしました。
ローザと人間に対する潜在的なリスクがあるため、米国野生生物当局はローザをリリースできないと判定し、私たちは2002年6月にローザが永住者として水族館に戻ったのを快く迎えました。
水族館での数年間、ローザは母性本能を働かせています——最近引退しましたが、それまでは、ローザは他のどの代理母よりも多くの子供を育てていました!
ローザの名前は、ジョン・スタインベックの小説『トルティーヤ・フラット』の登場人物に由来しています。ローザ、ラッコのために一生懸命何年も働いてくれてありがとう!
追伸:ローザの誕生日は8月26日です;)
動画の書き起こし
みなさんこんにちは。
モントレーベイ水族館のラッコ展示水槽へようこそ。
この水槽で最年長のラッコ、ローザについてもう少し学びましょう。
プラチナのブロンドの毛色と、頭を水の中でずっと後ろに傾けながら泳ぐという特徴的なスイミングスタイルで、ローザは当館のラッコ展示水槽のアイコン的存在となっています。
ローザは当館がラッコの代理母プログラムを始める前に、ラッコ保護プログラムによって救助されました。
当時のラッコはスタッフとボランティアによって育てられていました。
人間が泳ぎ方やエサの取り方を教え、デッキ裏にあるの湾にも連れていって潜りました。
ローザは人間と一緒にいることが心地よくなってしまったため、自然の中で自力で生き残るのに苦労しました。
ローザの安全を守るため、ローザは水族館に戻りラッコファミリーの永住者になりました。
そこで代理母として活躍し、2018年に引退するまで親を失った15匹のラッコを育てたのです!
ローザは年のため、少しペースが落ち始めていて、高齢の兆候を示しています。
ですから、当館の素晴らしいラッコのスタッフは、引退後もローザが快適に過ごせるよう働いています。
人間と同じように高齢になると視力が低下するので、ラッコチームは訓練中にローザを助けるために、視覚だけでなく音声も使うことに重点を置いています。
健康維持のためにチームによる健康診断を頻繁に受けています。
ローザは引退しましたが、私たちの展示水槽ではまだ大使として活躍しています。
ローザは展示窓の横にいたり、セルカと泳いだりすることがよくあります。それを見れば笑顔になるでしょう。
みなさんを見てくれてありがとう!
水族館のラッコの詳細や、野生のラッコを保護するために私たちが行っている重要な作業について知りたい方は、こちらのラッコのプレイリストをご覧いただくか、以下の説明のリンクをクリックしてください。
また今度!
Monterey Bay Aquarium
Monterey Bay Aquarium's Pawesome Ladies — Meet Our Sea Otters!
September 23-27,2019
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