【記事】アラスカシーライフセンター、ラッコの赤ちゃんを保護 | Alaska SeaLife Center Admits First Animal of 2019

本日は、2019年4月25日付のAlaska SeaLife Center Newsより"Alaska SeaLife Center Admits First Animal of 2019"をお届けします。生まれたばかりで母親とはぐれてしまったのはかわいそうですが、生きるチャンスを与えてもらって本当によかったですね。

View this post on Instagram

Alaska SeaLife Centerさん(@alaskasealifecenter)がシェアした投稿 -

アラスカ州スワード(2019年4月23日)- 生まれたばかりのメスのラッコの赤ちゃんが、4月9日、アラスカシーライフセンターへ受け入れられた。

 

 

カチェマック湾でラッコの赤ちゃんがひとりぼっちで浮いているのを目撃した漁師が心配し、アラスカシーライフセンターへ通報を行った。米国魚類野生生物庁から許可を得た後、ホーマーを拠点とするボランティアがその赤ちゃんをセンターへ運んだ。アラスカシーライフセンターに赤ちゃんが到着した時、スタッフはまだ新しいへその緒がついているのを見て驚いた。これは、まだ赤ちゃんが生後1日程度であることを示していた。アラスカシーライフセンターが非常に幼いラッコの手当てを行うのは珍しくはないが、生後1日もしくはより短いことはまれだからだ。「センターで受入れるラッコの約10パーセントは生後1週間たっていませんが、生後1日のラッコはごく僅かです」とアニマルヘルスのディレクター、キャリー・ゲツ博士は言う。

Google マップは現在の Cookie 設定では表示されません。「コンテンツを見る」を選択し、Google マップの Cookie 設定に同意すると閲覧できます。詳細は Google マップの[プライバシーポリシー]をご確認ください。Cookie の利用は、[Cookie 設定]からいつでも変更できます。

 

この幼い3パウンド(約1.35kg)のラッコは現在24時間体制のケアを受けている。この赤ちゃんは非常に幼いため、アラスカシーライフセンターの動物ケアの専門家はその赤ちゃんに哺乳瓶からミルクを飲む方法を様々な方法で教えている。「通常幼いラッコはすぐに会得するのですが、数日はかかります」と野生生物対応キュレーターのジェーン・ベロバラックは言う。アラスカシーライフセンターのスタッフは注射器を使ってエサを与え始めることで、赤ちゃんラッコが飲む量をコントロールできるようにした。現在、赤ちゃんラッコは哺乳瓶からミルクを飲んでおり、ミルクは2時間毎に与えられている。

 

アラスカシーライフセンターは501(c)(3)の非営利団体で、アラスカ州で唯一海洋哺乳類のリハビリを許可されている。当センターの野生生物対応プログラムの資金の80%以上は寄付金により賄われている。センターはシーワールド&ブッシュガーデンズ保全ファンド、BPアラスカ、コノコフィリップスアラスカ、GCI及びペットズーなどのサポートのおかげでラッコを含む海洋哺乳類のケアを行うことができる。

 

アラスカシーライフセンターは33,904マイル(54,246km)の海岸線に対応しているため、ストランディングパートナー(注:座礁動物を扱う団体等)や民間人はセンターへの野生生物対応の通報の協力に必要不可欠だ。動物が座礁している際、最初の対応は面倒を見ようとすることが多い。通常の行動と困難な状況にある場合の区別がつきづらいため、それが間違いのもとになる可能性もある。ラッコはエサを探しに行く間、安全だと思う場所に子どもを残していく。母親が戻った際に人間やそのペットが近くにいると、母親は子どもを見捨ててしまう可能性がある。

 

海洋哺乳類は1972年の海洋哺乳類保護法で保護されているため、正当な政府機関の許可がない場合、そうした動物に対するあらゆる妨害行為は違法である。病気やケガなどを患った動物に出会った場合は、まずは通報すること、そして安全な距離から観察し、動物の縄張りを尊重し、ペットや子どもを近づけないようアラスカシーライフセンターは指導している。センターは24時間対応の座礁ホットラインを設けており、訓練を受けた専門家が通報者に手順を追ってその動物を助ける方法に関し説明を行っている。具合の悪そうな海洋哺乳類を見かかて際は、まずは1-888-774-SEAL(7325)へ電話をしていただきたい。

Alaska SeaLife Center News

Alaska SeaLife Center Admits First Animal of 2019

April 25, 2019