【記事】オレゴンコースト水族館、ラッコ施設の資金調達に成功 | Sea Otter Holding Facility Fully Funded—Thanks to YOU!

本日は2018年12月11日付のOregon Coast Aquariumのウェブサイより、"Sea Otter Holding Facility Fully Funded—Thanks to YOU!"をお届けします。感謝祭後のギビングチューズデーに行われていた、ラッコ施設拡充のための寄付キャンペーンで無事予定金額を満額得ることができたそうです。着工は来春になるそうです。

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オレゴン州ニューポートーオレゴンコースト水族館はギビングチューズデー(注:アメリカではサンクスギビングの後の火曜日をギビングチューズデーと呼び、様々な団体への寄付行為を促進しています)にラッコ飼育施設の新設を発表した。この施設ができれば、当館は追加で保護されたラッコの受入れをすることが可能になり、また来場者に対する舞台裏体験を提供することができるようになる。当館を支援してくださる皆さんの厚意の寄付により、このラッコ飼育施設建設に必要な資金を全てまかなうことができた。

 

北米には保護されたラッコを受け入れるための認可を得ているリハビリ施設が13か所しかなく、全て満員だ。オレゴンコースト水族館はそうした施設の一つにあたる。ラッコ飼育施設が加わることにより、当館は怪我などをしたり、あるいが親とはぐれた子どものラッコで野生に返すことができず、他に行き場所がないラッコを受け入れることが可能になる。新たに加わるラッコは、当館の3頭の保護ラッコであるヌカ、シャスタ―、オズワルドの仲間に加わることになる。

 

ラッコ飼育施設の建設の開始は春になる。このキャンペーンの成功により、新しい施設では舞台裏でラッコと触れ合えることができる設計になる。当館はラッコエンカウンタープログラムを行うことを計画しており、来場者に対しラッコの自然史や沿岸生態系におけるラッコの重要性などの教育を推進する。

225名以上の個人がソーシャルメディアや会員メール、当館のウェブサイト、あるいは視聴者参加型番組を通じラッコの飼育施設建設キャンペーンに寄付してくださった。そのほとんどは、初めて寄付した人だった。

 

ある匿名の寄付者は、水族館が施設建設に必要な寄付を求めていることをNPRを通じて知った。その放送を聞いた後、その寄付者は水族館にコンタクトをとり、故ネリオ・バプティスタ・バロス博士を偲び、施設建設に必要な残りの金額を支援したいと申し出た。バロス博士は海洋哺乳類研究のパイオニアであり、米国や海外におけるラテンアメリカ人研究コミュニティで活躍したメンバーだった。2010年に亡くなる前、バロス博士はポートランド州立大学と共に生態系調査を行い、オレゴン州及びワシントン州の海洋哺乳類座礁ネットワークのコーディネートに力を尽くした人物だ。

 

「私たちはバロス博士に二度会いましたが、その仕事への献身ぶりに心を打たれました」とその匿名の寄付者は話す。「彼は非常に温かく、皆を等しく扱うので子どもたちが寄っていきました。会った時は二度とも、子どもたちは博士を取り囲み、その言葉に釘付けになっていました」

ラッコ飼育施設の拡張は、当館の野生生物リハビリテーションという使命を拡大するうえで、その一部となる。将来的に海洋野生生物センターは海洋生物の保護やリハビリのキャパシティを増やし、現在いる動物たちを守り、リハビリの条件を改善し、実践的な学習機会を創出することができる。

 

オレゴンコースト水族館は独創的で参加型の体験を作りだし、オレゴン沿岸と皆さんを繋げ、海洋保全をインスパイアする。全米動物園水族館協会認定の施設である当館は501(c)3の非営利団体であり、全米の水族館トップ10の一つにランクしている。

Oregon Coast Aquarium

Sea Otter Holding Facility Fully Funded—Thanks to YOU!

December 11, 2018