【記事】座礁ラッコ、シーライフセンターで快復中 | The Alaska SeaLife Center Caring for Resilient Sea Otter Pup

本日は2018年10月4日付のThe Alaska SeaLife Centerのニュースから"The Alaska SeaLife Center Caring for Resilient Sea Otter Pup"をお届けします。

8月始めにアラスカ州ホーマーで発見されたラッコは現在回復に向かっているようです。

8月9日、オスのラッコの子どもがホーマーからアラスカシーライフセンターへ受け入れられましたた。このラッコは到着時生後2か月で、集中治療ののち、回復に向かっています。

 

このラッコは、ディクソン氷河にちなみディクソンという名付けられました。到着時、脱水症状があり栄養状態も悪く、反応もほとんどありませんでした。ディクソンはバクテリアに感染しており、貧血及び腸に深刻な問題がありました。健康状態がどんどん悪くなっていったので、アラスカシーライフセンターの獣医チームは治療計画を素早く作り、MRIなど入念な検査を行いました。獣医師のキャシー・ウッディは「ディクソンは強さを取り戻しつつありますが、獣医師や動物ケアスタッフらは、健康状態の推移を厳重にモニターしています。

 

ディクソンはセンターに受け入れられた際わずか8パウンド(3.6kg)を超えたほどでしたが、その後体重は倍増し、15パウンド(6.75kg)以上になりました。現在、哺乳瓶で調合ミルクを飲むほか、小さく切った貝やシシャモ、イカを食べています。食欲や好奇心が増してきているため、ケアチームはディクソンの健康状態については楽観的です。飼育ディレクターのリサ・ハートマンは「ディクソンは医学的なハードルをたくさん超え、隔離期間をクリヤしたので、当施設の他のラッコたちと合流できるよう働きかけています。生後4か月のメスのラッコ、ラニーはディクソンと同じくらいの年齢なので、恐らく最初の仲間になるでしょう」

 

ラッコ啓蒙週間(9月24日~9月30日)は、ラッコがアラスカの海洋生態系におけるキーストーン種であることを強調しています。ラッコは植物の健全性や魚類の多様性にとって必要不可欠なのです。ディクソンのように座礁してしまうことは残念なことですが、アラスカシーライフセンターのチームは何が環境に圧力をかけているか、また、急増しているアラスカのラッコに対し悪影響を及ぼしている伝染病を特定するため役立っています。

The Alaska SeaLife Center

The Alaska SeaLife Center Caring for Resilient Sea Otter Pup

October 4, 2018