【記事】ラッコ啓蒙週間:ラッコを守ろう! | S.O.S.O. Save Our Sea Otters!

本日は2018年9月28日付のMonterey Bay Aquariumのラッコ啓蒙週間ニュースレターより、"S.O.S.O. Save Our Sea Otters!”をお届けします。
一般人である私たちがラッコを守るためにできることの一つは、直接保全に関わる人たちの活動をサポートすることです。

カリフォルニアラッコはかつてはバハカリフォルニアから太平洋北西部までの範囲に生息していました。1750年にはカリフォルニア沿岸に15,000頭のラッコが生息していたと考えられています(現在の個体数の5倍です)。しかし、1920年代までにラッコはその温かく豪華な毛皮のためにハンターに殺され、ほぼ絶滅状態となってしまいました。1900年代初めまでに、僅か50頭のラッコが人里離れたビッグサーの沿岸で殺戮を逃れました。ラッコは1977年の絶滅に瀕する種の保存に関する法律で絶滅危惧種に指定されました。

 

保全活動の結果、カリフォルニアのラッコの個体数はゆっくりと増加しています(翻訳済み:【記事】カリフォルニアラッコ復活への危険な道のり | Sea otters’ perilous path to recovery)。当館と当館のパートナーたちは、救助やリハビリ、研究を通じてカリフォルニアの個体群の保全に尽くしてきましたが、この先何年もラッコに生息してほしいなら、もっとたくさんのことをやらねばなりません。

 

Google Voyagerで「ラッコが戻ってくる日」へダイブイン!

 

キーストーン種として環境に良い影響を与えるだけでなく、このような瞬間がもっとあったらと思わない人がいるでしょうか?

では、その活動を助けるためにできることは何でしょう?

考えるよりも簡単かもしれません。皆さんがモントレーベイ水族館を訪ねてくださる度に、みなさんはラッコや他の海洋生物を守る私たちの仕事をサポートしているのです。水族館のメンバーになることで、私たちが健全な海があり海洋動物の繁栄する未来を確実にするため私たちが尽力している全てに参加することを意味しています。

 

メンバーとして、あるいは当館のソーシャルメディアアカウントを通じて当館と繋がってくだされば、状況を変えていくために行動しなければならないのはいつかをお知らせすることができます。そのようにすることで、私たちの進歩を祝うことができるでしょう。あなたの手助けがあれば、私たちは良い変化をもたらすことができるのですから!

今日のラッコ:セルカ

セルカは2012年7月、カリフォルニア州カユコスで座礁しているところを発見されました。生後1週間でした。セルカはモントレーベイ水族館でケアを受け、2013年6月に野生にリリースされました。しかし、リリースして8週間後、残念なことにサメに噛まれて酷い傷を負い、モスランディングハーバーに上がっているところを発見されました。セルカは手術を受け、水族館で回復し4か月後再び野生に元気に戻っていきました。しかし、数か月間自力で生きていた後、健康状態に関する懸念や人間とのインタラクションが理由で、再び水族館へ戻されました。米国野生生物庁から、野生に返すことができないと判定されました。セルカはその後2年間をロングマリン研究所で過ごし、野生のラッコがどのようにエサを探したり獲ったりするのかという研究を手伝いました。

 

セルカは2016年8月に当館の展示水槽に加わりました。セルカは頭がよく、気楽な性格で好奇心旺盛な性格です。セルカは当館で最も若いラッコで、展示水槽の中で最も毛の色が濃いラッコです。セルカはまた、よき代理母となれることを示してくれました。

Monterey Bay Aquarium
S.O.S.O. Save Our Sea Otters!
September 28, 2018