本日は2018年8月21日付のKUOWより、"This smoke is not for the birds — but Mishka the asthmatic otter is doing fine"をお届けします。ワシントン州やカリフォルニア州では大規模な森林火災が続いており、それに伴い空気の質が悪化しています。シアトル水族館のミシュカは過去の森林火災が引き金で喘息になってしまいました。
「煙にむせぶ街のカナリア」(訳者注:「炭鉱のカナリア」をもじったもので、昔、有毒ガスの噴出を検知するためにカナリアを炭鉱に連れていった)と呼ぼう。
シアトルでは健康に悪い空気の質に人々が苦しんでいるが、動物も同じような問題を抱えている。
シアトル鳥類特殊動物病院の鳥類専門家であるトレーシー・ベネットは、煙が人間よりも高度な呼吸システムを持つ鳥類に及ぼす影響を非常に懸念している。
ペットの鳥が呼吸器の問題で病院へ連れて来られるケースが増えているとベネットは言う。ゼーゼーと呼吸したり、口を開けて呼吸したり、息を吐くときに尾が上下したりするような症状だ。
人間同様、空気がきれいになるまで屋内の鳥小屋に入れておくようアドバイスしている。
シアトル獣医学専門家の獣医師ミーガン・デイビスは救急部門にペットが運び込まれるットがケースが増えているということはまだないというが、心配した飼い主から問い合わせの電話は増えているという。
デイビスのアドバイスは、当局が人間に対して行うものと同じだ。「哺乳類は結局哺乳類なのです。人間にとって問題があれば、飼っている動物にも問題がある可能性はあります」とデイビスは言う。
煙が酷いうちは、野外活動を最低限に抑え、一日のうちで気温が低い時間かもしくは煙が少ない時間帯に外出するようアドバイスをしている。また、ペットが咳をすることが増えたり、呼吸が困難になっていないかを注意深く見守る必要がある。
ウッドランドパーク動物園もまた動物を注視している。広報のファラ・ポールはEメールで、飼育員は動物の行動や食欲、特に高齢の動物の僅かな変化にも気を付けてみているという。
「人間にとって煙は有害である一方、動物は一般的にはより柔軟で空気の質や天候パターンの変化に対して耐性があります」とポールは書いている。「現在のところ幸いにも特に問題はないので、引き続きケアに励み、問題が生じた際にはそれぞれの動物のニーズに対応するつもりです」
シアトル水族館では、喘息のラッコ、ミシュカは元気にやっていると鳥類哺乳類キュレーターのトレーシー・ベルティングは言う。
「当館の動物ケアスタッフと獣医師は引き続きミシュカの呼吸器の状態をモニターしており、ありがたいことに、ここ最近の煙が多い日でも呼吸器に問題は生じていないようです」とベルティングはKUOWにメールで答えている。
ネコや馬も同じように喘息になる。
自然では、野生動物は森林火災の多い季節にはうまく適応しているとワシントン魚類野生生物局の広報マドンナ・ルアーは言う。動物たちは水の近くにとどまり、煙の影響を制限できるようできるだけ動き回らないようにするのだ。
「動物たちはうずくまります。私たちより賢いのです。私たちが話している時、そばを走っていく人たちを見たことがあります。動物はそのようなことはせず、どこかで寄り集まって、状況が良くなるのを待っているのです」とルアーは言う。
しかし、火事から逃げる必要がある時は、通常の生活圏ではない、低い場所で見られることがある。そのような場合、シカと地主、あるいはシカを追うピューマが関わり合う可能性が増えることになる。
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