本日は2018年3月24日付のThe Seattle Timesから、"Rialto the sea otter growing up, thriving at Vancouver aquarium"をお届けします。リアルトがワシントン州で保護されてからもうすぐ2年になります。現在はバンクーバー水族館で仲間のラッコたちと元気に暮らしているようです。
2016年にワシントン州の浜で発見された小さなラッコ、リアルトは、まもなくバンクーバー水族館で2歳の誕生日を迎える
ブリティッシュコロンビア州バンクーバー — ワシントン州の浜で迷子になって瀕死の状態で保護されたラッコ、リアルトは、今日元気な若者になり、新鮮なシーフードを食べ、生きるためのスキルに磨きをかけている。
リアルトは、2016年8月1日に保護してくれたシアトル水族館で健康を取り戻し、1か月半後永住の地となるバンクーバー水族館へ移った。一時期非常に体調が悪く生存が危ぶまれ、小さかったが、今日リアルトは生後6か月のラブラドール・レトリバーの子犬ほどの大きさで元気だ。
リアルトは座礁した時に小さすぎたため、バンクーバーに到着してから人間との接触だけに慣れた子どもから、水族館で暮らす他のラッコと楽しく暮らすわんぱくな若いラッコへと社会的に成長を遂げてきた。
「人間が育てた赤ちゃんラッコから、他のラッコたちとやり取りする本物のラッコへと成長する過程を見ていると、本当にその甲斐があったと思います」とバンクーバー水族館の上席海洋哺乳類トレーナー、クリスティ・ヘフロンは言う。ヘフロンはリアルトが小さい時シアトル水族館で24時間体制のケアを行い、リアルトのケアを行っていたチームのヘッド、ショーン・ローソンを手伝っていた。
このような継続したケアはリアルトがバンクーバーに来た時に役立った。「リアルトは上手に適応しました」とヘフロンは言う。「うまくクロスオーバーさせることができました。リアルトはここに来た時にもう関係が構築できていたからです」
バンクーバー水族館へ来てから、スタッフがケアできるよう、リアルトは多くのスキルを身につけてきたとヘフロンは言う。指示されたときに手を出したり、体重を測る時にケージに出入りしたり、仰向けのままお腹を触らせたり、手の合図に従い水に出入りしたり、手からエサをそっと食べたりするなどだ。
良いことがある。リアルトは現在、大人の歯が生えており、驚くべきことに、臼歯や顎の筋肉は殻を砕くことができる。リアルトは毎日体重の4分の1の量の、持続可能な方法で採取されたレストラン級のシーフード、シシャモ、エビ、貝、イカ、ポロック(白身魚)を食べる。
現在は58パウンドほどまで成長し、その顔もフワフワで丸い頬が膨らんだベイビーフェイスからシュッとした流線形の大人のラッコの頭に変わってきた。水の中を泳ぐと、その動きは勢いよくなめらかで、毛皮から銀色の空気の泡がぶくぶくと出てくる。
氷が大好物ーリアルトはシアトル水族館でベビーベッドにいた時に頭の下に氷の入ったプラスチックの袋を敷いて寝ていたので、今でもおもちゃの中では氷が一番のお気に入りだとヘフロンは言う。
氷のおもちゃの中でお気に入りなのはカップケーキのサイズの氷で、それを水槽の岩にぶつけて、中にある凍ったおやつを取り出す。
リアルトは2016年オリンピック国立公園のリアルトビーチで座礁しており、通行人が発見しパークレンジャーに通報した。その後まもなく、ワシントン州魚類野生背う物局の海洋哺乳類座礁コーディネーターのダイアナ・ランボーンが通報に対応し、受入れとリハビリに同意したシアトル水族館へリアルトを連れて行った。
幼くして親とはぐれてしまったため、野生に返すことができなかった。リアルトは現在飼育されている唯一のワシントン州出身のラッコで、バンクーバー水族館にいる6頭のラッコのうちの1頭だ。
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