【記事】805号、リンカーンになる | Oregon Zoo Pupdate: Sea otter 805 gets a name

本日は2017年12月18日付のOregon Zoo Zoo Newsから、"Oregon Zoo Pupdate: Sea otter 805 gets a name"をお届けします。805号の名前はリンカーンに決まりました。

秋にカリフォルニアで発見された親のないラッコの子ども、リンカーンと名付けられる

今月、オレゴン動物園に住むことになった親を失ったラッコは、もう番号ではなくなりました。805という番号はモントレーベイ水族館の保護・ケアプログラムが割り当てたものです。805号として知られていたフワフワで鳴き声が甲高いラッコは新しい飼育員らにより、リンカーンと名付けられました。

 

「かつてリンカーンシティのようなオレゴン州の沖にもラッコが生息していたということに注目していただきたくてこの名前にしました」と当園の海洋動物エリアを担当しているエイミー・カティングは話しました。「リンカーン郡沿岸には、オターロック(ラッコ岩)という場所もあるくらいです」

 

1900年代初めラッコはオレゴン州沿岸で絶滅近くまで乱獲され、1世紀以上たった今でもまだラッコは定着していません。ここ数年、ラッコが訪れているのが目撃されています。特に特に2009年デポー湾で目撃されました。

 

「ワシントン州のラッコの個体群が成長するとか、カリフォルニアのラッコが北へ拡大して、いつかオレゴンへ戻ってきてくれることを願っています」とカティングは言う。「そのためには、保護やケルプの森の拡大、オレゴンの水路からの毒物やゴミを減らす努力が必要でしょう」

カティングは、生後9週間とみられるリンカーンは新しい家である当園へ来てからずっと元気でおり、リンカーンがステラーコーブ(訳者注:ラッコのいるコーナー名)他の大人のラッコのエディー、ジュノ、と合流する1~2か月後には来場者にお目見えする予定です。

 

10月睾丸に保護されたこの小さなラッコの子どもは生後2週間足らずの時にモロ湾ハーバーで座礁していました。代理母ラッコの都合がつかなかったため、最終的に米国魚類野生生物局から野生に返すことができないと判定されました。

 

「私たちは、このラッコを受け入れてくれる動物園か水族館を探さなければなりませんでした」とモントレーベイ水族館保全研究オペレーションマネージャーのアンドリュー・ジョンソンは言います。「幸いなことに、オレゴン動物園が永住の地を提供することができました」

 

ラッコはキーストーン種とみなされており、太平洋沿岸の海洋生態系において重要な役割を果たしています。健全なケルプの持ちの繁栄を手助けし、ケルプは何千もの生物を支えているのです。現在1972年の海洋哺乳類保護法と1973年の絶滅に瀕する種の保存に関する法律により保護されているものの、ラッコはまだ原油流出や漁網への絡まり、感染症などによる脅威に直面しています。

 

「長い間オレゴン動物園の会員で、ラッコの大ファンであるケイティ・ハンソンさんのおかげで、ラッコの輸送や新生児ケアの費用の半分近くをみなさんからの寄付でまかなうことができました」とオレゴン動物園基金エグゼクティブ・ディレクターのジュリー・フィッツジェラルドは話します。「ケイティはこのひっ迫した保護の話を耳にし、友人らにこのプロジェクトをサポートしてくれるようお願いしてくれたのです。そして、今でも寄付は続いています」

Oregon Zoo Zoo News

Oregon Zoo Pupdate: Sea otter 805 gets a name

December 18, 2017