本日は2017年112月11日付のOregon Zooのウェブサイトより、"Rescued sea otter pup finds new home at Oregon Zoo"をお届けします。残念ながら、代理母の空きがない場合は保護された子どものラッコは代理母の教育を受ることができません。子育てには半年ほどかかるので、一度受入れをしたあとは、代理母ラッコは半年ほど休みが必要だとモントレーベイ水族館の方はおっしゃっていました。805号は受入れ先がみつかってよかったですね。
秋にカリフォルニアで保護された親のないラッコがオレゴン動物園のステラコーブ・ハビタットに引っ越し
カリフォルニアの海岸で数週間前に親を失ったラッコの赤ちゃんは小さくてもにぎやかだ。今月、オレゴン動物園に住まいを定めることになった。
現在は805号という、モントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムでつけられた番号で呼ばれているが、この幼いわっこは金曜日にポートランドへ到着し当園のステラコーブ海洋生物ハビタットのバックヤードでケアを受けている。
この小さなラッコは10月後半生後2週間弱の時にモロベイ・ハーバーで座礁しているところを保護された。代理母の都合がつかなかったため米国魚類野生生物局から野生に返せないとの判断をうけた。
「このラッコを受け入れてくれる動物園もしくは水族館を見つけなければなりませんでした」とモントレーベイ水族館保全研究オペレーションマネージャーのアンドリュー・ジョンソンは言う。「幸いにもオレゴン動物園が805号に永住の地を与えてくれることになりました」
805号は現在約2か月ほどと推定されており、体重は14パウンドだ。
「赤ちゃんの頃はコルクのように水に浮いているだけですが、805号は潜り方を学んでいるとことで、自慢してみせるのが好きなようです」とオレゴン動物園の海洋生物飼育員のサラ・モーガンは言う。モーガンは先週モントレーベイ水族館へ赴き、805号に会ってオレゴンまでの旅支度を行った。「805号は元気いっぱいでよく鳴き、一緒にいて楽しいです。睡眠もたくさんとります。その時が一番フワフワですね」
飼育員によると、若い805号は手伝いが必要なこともあるものの、自分でグルーミングをし始めており、エサである海産物も喜んで食べている。こうした兆候は805号がうまくなじんでいるということだ。
「今はエビが気にいっているみたいですね」とモーガンは言う。「イカをあげようとすると、ばかにされたという態度になります」
805号が来場者にお目見えするのは来月で、ステラーコーブの大人のラッコ、エディとジュノに合流することになる。
ラッコはかつてオレゴン沿岸にも多く生息していたが、1900年代始めに絶滅してからオレゴン州では1世紀以上定着していない。ここ数年何度か目撃があるが、とくに2009年デポー湾で目撃されている。1972年の海洋哺乳類保護法と絶滅に瀕する種の保存に関する法律で現在保護されているが、ラッコは引き続き原油流出や漁網への絡まり、感染症などの脅威に晒されている。
ラッコはキーストーン種とみなされており、太平洋沿岸の海洋生態系において非常に重要な役割を果たし、ケルプの森が健全に育つよう促進し、それが何千もの生き物の命を支えている。
コメントをお書きください