【記事】バンクーバー水族館のラッコたち | Sea Otters at Vancouver Aquarium

本日は2017年9月26日付のVancouver Aquarium Ocean Wiseのニュースレターより、バンクーバー水族館で暮らす6頭のラッコたちの紹介をお届けします。動画も併せてご覧ください。

皆さんが私と同じくらいラッコのことが大好きなことを承知しています。その理由を理解することは難しいことではありません。ラッコは常にアクティブでー食べるか、遊ぶか、グルーミングしているかー、ここバンクーバー水族館で最も魅力的な動物の中の6頭だからです。

 

タヌ、カトマイ、リアルト、マック、クニク、そしてハーディはみな子どもの頃親とはぐれたラッコたちです。当館の献身的な海洋哺乳類保護チームによる数えきれないほどの時間のリハビリテーションとケア、そして皆さんからの素晴らしいサポートがこのラッコたちの命を助けてきたのです。

 

当館の素晴らしいラッコたちやその保護の物語を知って、ラッコ啓蒙週間のお祝いに参加してください!

ハーディ

誕生年:2017年

性別:オス
保護の経緯:カナダのブリティッシュコロンビア州、バンクーバー島の海岸沖で一人で泳いでいるところを発見された。

《動画のキャプション》

インタビュア:このかわいいラッコは?

飼育員:この子はハーディです。一番新しい保護ラッコです。バンクーバー島ハーディ港沖で保護されたので、ハーディという名前なんです。

私たちの1日は、大人のラッコのケアをするだけでなく、ここ1か月はハーディのお世話に多くの時間を割いてきました。ハーディは24時間体制のケアを受けており、ラッコの子どもを育てるのは人間の子どもを育てるのと似ていて、非常に集中的なケアを必要とします。

インタビュア:実際に潜れるようになるまではまだ少し時間がかかるんですよね?

飼育員:ええ、ラッコはラヌーゴと呼ばれる幼毛につつまれて生まれてきますが、これは非常に水に浮きやすく、潜ることができないのです。それが母親が潜る際に子どもを追跡できる方法の一つです。子どもはいつでも水面に浮いていて、母親はいつも子どもがいるところに上がってこられるわけではありません。そこで母親は子どもをいわば海藻のシートベルトのように、ケルプに巻き付けて、子どもをとどめておくのです。

インタビュア:泳ぎや潜水はどうですか?上手になってきましたか?

飼育員:非常にうまくいっていると思います。大きな水槽に入った瞬間から、水槽の底まで潜っていました。

インタビュア:ハーディは一人でここにいますが、他のラッコたちとは会いますか?

飼育員:ええ、最終的には他のラッコのうち数頭に紹介します。ハーディは素晴らしいペースでこうした発達上のマイルストーンを達成してきていますが、そうしたことをちゃんと確認したいのです。ハーディは自分でちゃんとグルーミングできるようになりました。ほとんど体中のすべての場所に届くので、私たちはほとんど手を引いています。

インタビュア:ハーディがすることなすこと、全部かわいいですね!

飼育員:小さくてフワフワだからですね。

インタビュア:まさに。ルックスにおいては、宝くじに当たったようなものですね。

飼育員:昼寝の時間ですね。もうカメラに映りたくないようです。

 

インタビュア:ええ、おしまいのようですね。

カトマイ

誕生年:2012年

性別:メス

保護の経緯:アラスカ州ホーマーの道路で発見されたのち、アラスカシーライフセンターに受け入れられた。

《動画のキャプション》
カトマイは、メスで、2012年にアラスカ州ホーマーで親を失ったラッコとして保護されました。

エネルギーたっぷりのラッコです(そうでもないようです)。

カトマイは自分の周りを調べたり、探検したりします。

よくウニをため込みます。

マック

誕生年:2016年

性別:オス

保護の経緯:アラスカ州カチェマック湾で生後1週間の時保護された。

《動画のキャプション》

マックはオスで、2016年生後1週間の時、アラスカ州カチェマック湾で保護されました。

お気に入りはボールです。

リラックスして眠りに落ちる時、手を口に入れます(可愛すぎ)

 

クニクと一緒にアラスカからやってきました。2頭はいいコンビです。

タヌ

誕生年:2004年
性別:メス
保護の経緯:アラスカ州シトカ近くで一人で浮いているところを船に乗った人が発見した。

《動画のキャプション》

タヌは、2004年アラスカ州シトカで生後1週間の時親を失ったラッコとして保護されました。

タヌは氷のおやつをポケットにため込みます。(メアリーポピンズのかばんがついているようなものです)

穏やかで優しいタヌは、保護されたラッコに最初に紹介されました。

頭を動かしながら背泳ぎするのが得意です。

 

バンクーバー水族館で最年長のラッコです。

クニク

誕生年:2016年
性別:メス
保護の経緯:アラスカ州ホーマー湾で座礁していたところをアメリカ沿岸警備隊が発見

《動画のキャプション》

クニクはメスで、2016年アラスカ州ホーマーで生後3週間の時保護されました。

活発で知りたがり、小さなカトマイです。

 

マックとクニクコンビの片割れです。

リアルト

誕生年:2016年
性別:オス
保護の経緯:ワシントン州オリンピック半島で発見され、肺炎を患っていた。

《動画のキャプション》

リアルトはオスで、2016年生後2週間の時ワシントン州のリアルトビーチで保護されました。

リアルトはハーディが来るまで当館のラッコの最年少でした。

よく鳴き声を上げ、甲高い声で自分の存在を主張するのが好きです。

飼育員に一番甘えています。

 

氷が大好きです。

ラッコがなぜ素晴らしくユニークなのか、非常に多くの事実がありこのEメールには収まりません。その代わり、ぜひバンクーバー水族館へ来て、当館の保護ラッコたちに会い、海洋哺乳類チームと話し、ラッコプログラムへ参加してください。

 

皆さんのサポートに心から感謝申し上げます。水族館でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

 

敬具

 

バンクーバー水族館
ジェネラルマネージャー
ドルフ・デジョン

 

Vancouver Aquarium Ocean Wise Newsletter

September 26, 2017