本日は2017年3月17日付のCBC Newsから"Vancouver
Aquarium's sea otter pups frolic with adult for first time"をお届けします。
人間に育てられたラッコたちが大人のラッコと過ごすことは、ラッコとして成長するために大切なことです。
バンクーバー水族館の3頭のラッコの子どもたちが今週初め、はじめて大人のラッコに紹介された。
リアルト、マック、クニクという名前のこの3頭のラッコは2004年から水族館で暮らしている12歳のメスのラッコ、タヌと会った。
子どもたちはみな昨年母親とはぐれていたところを保護された。
水族館の海洋哺乳類キュレーター、ブライアン・シーハンは、初めての面会はスムーズにいったと言う。
「最初の面会はうまくいきました」とシーハンは述べている。「タヌとマックはすぐにやり取りをはじめ、楽しそうに取っ組み合いをしていました」
シーハンは子どものラッコ、クニクも大人のラッコのタヌと遊んでいたという。ただ、一番幼く臆病なリアルトは恥ずかしがってそうしたやり取りとは距離を置いていた。
ブリティッシュコロンビア大学海洋哺乳類研究ユニットのアンドリュー・トライツ教授は、このラッコの子どもたちはこの先野生に帰ることはないけれども、ラッコは社交的な動物であるためこうしたことはラッコの発達において不可欠な時間であると言う。
「若いラッコたちが大人のラッコと一緒に過ごすことは、どのように成長するか学ぶために非常に大事なことです」とトライツ教授は言う。
「子どもたちは大人のラッコのふるまいをモデルにし、真似します。大人のラッコの中には、若いラッコの教育係になってくれるものもいるかもしれません」
トライツはこうしたやり取りをモニターし、コーディネートすることで水族館は正しいことを行っているという。このような最初の面会はどのラッコにとっても、健全な方法で行われる必要があるということを強調した。
「注意深い母親の目の前で、子どもたちが遊び場で遊ぶようなものです」とトライツは言う。このケースでは、母親は水族館の職員だ。「遊び場でいじめがおこってしまうかもしれません」
トライツは自身のここ数年の調査で、母親とはぐれてしまう若い海洋哺乳類の数が増えているという。その原因の一端は、人間が海に及ぼす影響にあるとトライツは考えている。
「今後、さらに多くのラッコの子どもが座礁することになると思っています」とトライツは言う。「そして、私たちがそうしたラッコたちをケアする責任があるかという問題に行き着くのです」
オリジナルの動画のはめ込みができなかったので、こちらからご覧ください。
↓こちらはバンクーバー水族館のYouTubeから
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