本日は2016年12月12日付のDefenders of WIldlife Blogより、"Making a Difference for California Sea Otters"をお届けします。
ミスター・エンチラーダの死は非常に残念なことではありますが、この悲劇を繰り返さないように多くの人々が力を尽くしていることに、アメリカの動物保護のすごさを感じます。
この夏に起こった悲劇的なひき逃げ事故の後、ディフェンダー・オブ・ワイルドライフは二度とこのような事が起こらないよう最善を尽くしている
この夏、観光客にもよく目にされ、愛されていたラッコのミスター・エンチラーダがカリフォルニア州モントレーのモスランディング・ロードを横断中に車にはねられて死んでしまった。私たちのブログ(訳者注:【 記事】「モスランディング市長」の死から学ぶべきこと|What the Untimely Death of the “Mayor of Moss Landing” Can Teach Us All)ではミスター・エンチラーダの悲劇的な死を時系列で辿り、他のラッコたちが同じ運命をたどらないように私たちが行ってきた仕事を紹介した。わたしたちは今でも、これ以上ラッコたちがミスター・エンチラーダのように死んでしまわないよう取り組んでいるが、その最新情報を皆さんにシェアしたい。
モスランディングで生きるラッコたち
ラッコたちは、エサを食べにいく際に、モスランディング・ハーバーからモロ・コホ湿地帯の間をモスランディング・ロードの下を通る排水きょ(土管)を使って移動していた。
2つの場所の間にある、道路の下の土管に設置された防潮扉が開いたり閉じたりするようになっている。防潮扉が閉じてしまうと、ラッコたちは2つの場所を移動するために水から出てモスランディング・ロードを渡らなければならない。
残念なことに、この道路は往来が激しく、またラッコが道路を横断するのを目にすることも難しい。
ミスター・エンチラーダが死んでしまった後、ディフェンダーズ・オブ・ワイルドライフはモントレー郡や国の野生生物管理者や地元のグループらと協同し、愛すべきラッコたちの安全を守るべく解決策を講じてきた。私たちが多くの前進を達成することができたことを報告できるのはうれしいことだ。
ディフェンダーズ・オブ・ワイルドライフの努力がラッコたちを救う
先週の火曜日、モントレー郡公共事業局との連携のおかげで、そのエリアを走る車両がスピードを落とすよう、モスランディング・ロードにスピードハンプ(訳者注:車両を原則させるための段差)が設置された。今年これに先立って、モントレー郡はその通り沿いの重要な場所に「ラッコ横断中」の標識と今までよりも制限を落とした速度制限標識を設置していた。しかし、残念なことにドライバーたちは標識があるにも関わらずスピードを落とさなかった。現在は、スピードハンプが設置されているため、ドライバーたちは野生生物たちのために速度を落とさなければならなくなっている。
これは重要な成果だ。港の中を泳ぎ回るラッコたちは、最終的ににまた湿地帯でエサを食べるために道路を渡ることになってしまうかもしれないからだ。このスピードハンプは車両を原則させるという非常に大きな変化をもたらし、ラッコたちがより安全に道路を渡ることができる。
スピードハンプに加え、秋のはじめに私たちはシーオター・サビー(Sea Otter Savvy)とともにモスランディング・ロードに野生生物用のカメラを設置した。このカメラは、ラッコがどのくらいの頻度で道路を渡るかモニターするようになっている。ラッコが道路を渡る頻度やタイミングを知ることにより、モントレーの象徴的な存在であるラッコの安全のため、次にどんな手段をとるべきか決定するのに役立つだろう。
あなたにできること
どこに住んでいようと、私たちは適切な安全策をとり、道路を渡る動物たちに注意することで、野生生物と車両との衝突事故を減らすことができる。こうしたポイントについては、Watch Out for Wildlife (野生生物に注意)のページをご覧いただきたい。
らっこちゃんねるより
Defenders of Wildlifeは野生生物保護のため様々な活動を行っている団体です。
サポートいただければ幸いです。
※ラッコのアダプトキットもありますが、米国外への発送はしていません。
Defenders of Wildlife Blog
Making a Difference for California Sea Otters
12 DECEMBER
2016 Posted by: Joshua Hanthorn
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