本日は2016年10月31日付のVancouver Aquarium Aquablogより、"RIALTO RIGHT ON TRACK"をお届けします。順調に育っているようで、よかったですね。
保護された子どものラッコ、リアルトが到着してから、赤ちゃんラッコカメラを飽きずに見ているというそれほど秘密ともいえない告白をいくつかいただいています。もし、リアルトの成長をしばらく見ていたら、恐らくリアルトの毎日に少しずつ変化が起きていることに気が付くでしょう。私たちはバンクーバー水族館の上席海獣トレーナー、クリスティ・へフロンにリアルトの成長と進歩に関する最新情報や、リアルトの大ファンの皆さんから寄せられた質問に答えてもらう機会を得ました。
おもちゃや氷を与えるのはなぜ?
海洋哺乳類トレーナーは、水族館のすべてのラッコに対し、エンリッチメント目的でおもちゃや氷を使います。そうしたものは、日常的に精神的また身体的にラッコに対し取り組むための道具として使われます。海洋乳類ケアチームはラッコの子どもにとって安全で、リアルトが活発になるような「おもちゃ」を選びます。リアルトは「ケルプ」の星がお気に入りのようで、お腹の上に引っ張って小さな足ひれに巻き付けます。ラッコカメラを見たことがあれば、きっとリアルトが氷の中で回ったり遊んだりするのを見たことがあるかもしれません。他のラッコたちと同じように、リアルトも氷のアクティビティを楽しんでいるようです。
順調に成長しているの?
リアルトは生後3.5か月になり、現在体重8.6kgになります。子どものラッコとしては順調に育っています。海洋哺乳類トレーナーは野生で母親がしてあげるようにリアルトのグルーミングをしてあげていましたが、今は自分でグルーミングし、毛も健康に見えます。トレーナーたちはリアルトをミルクから卒業させ、毎日の食事は6回、貝・イカ・タラを混ぜて与えています。リアルトは1日に体重の25%を食べています。
泳ぎの技術はどうですか?
リアルトは、昼も夜もほとんどの(80%~90%)時間を大きい水槽で泳いで過ごしています。成獣のラッコのように、手を櫛やくま手のように使い毛をこすったり、舐めたり、体温の保持のため空気を吹き込んで皮膚と毛の間に空気の層を作ったりしています。自分で潜水もできるようになり、水面に上がってくると厚い毛皮は水をビーズのようにはじきますが、それはリアルトが健康でちゃんと毛が断熱できているという証拠です。
完全に自立できたら、リアルトは当館の他の保護されたラッコ---エルフィン、カトマイ、タヌたちに会い、一緒に泳ぐ準備ができたことになります。バンクーバー水族館の海洋哺乳類ケアチーム専門家からのリアルトの健康状態や成長に関する最新情報については、Facebook、Twitter、Instagramなど当館のソーシャルメディアをチェックしてください。
ラッコは多くのエネルギー需要と幅広い食生活を持つため、水族館でケアする動物の中では最も費用の掛かる動物です。リアルトは貝、イカ、タラを日常的に食べていますが、成長とともにその費用は増えていきます。リアルトのリハビリとケアをサポートするには、こちらをご覧ください。support.vanaqua.org/Rialto
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