本日は、2016年8月23日付のAquarium of the Pacificのブログから、"Taking Care of a Sea Otter Pup "をお届けします。アクアリウム・オブ・ザ・パシフィックのスタッフが、門とr-ベイ水族館のラッコ保護プログラムで赤ちゃんラッコのお世話のトレーニングを受けた経験について語っています。
上席海洋哺乳類学者のジョシュ・ヘスタマンは最近モントレーベイ水族館を訪れ、ラッコ保護プログラムに参加してきました。
モントレーベイ水族館では最近座礁していた生後2週間メスのラッコを保護し、野生に返すための飼育のごく最初の段階にいます。これは、アクアリウム・オブ・ザ・パシフィックのスタッフにラッコの幼獣のケアの訓練の機会となるものです。今回は、ジョシュのラッコの赤ちゃんのお世話の体験についての記事です。
どんな赤ちゃんも同じで、ラッコの赤ちゃんもまた「24時間体制」のケアが必要です。最近お子さんが生まれた方でこの記事を読んでいる方はいらっしゃいますか?もしいたら、恐らくこのスケジュールには心当たりがあるでしょう。
毎朝、ラッコ保護プログラムのオフィスへ来ると前日から何か変わったことがないか調べます。そのラッコは、裏のラッコの赤ちゃんのリハビリを行うために特別に作られた集中ケア室(ICU)で飼育されています。私は水遊びする時間や、起きる時間、グルーミングを行う時間、エサの時間になるまではモニターの前に座り、赤ちゃんを観察していました。
遊び時間になると、そのラッコを起こさなければならないこともあるのですが、赤ちゃんラッコを水槽へと入れます。赤ちゃんはそこで泳いだり、おもちゃや貝殻などを持つ練習をします。時々おもちゃを水槽へ落としてしまい、水槽の底に沈んでしまうこともあるのですが、そうすると赤ちゃんラッコは潜ってそのおもちゃを取ろうとします。ラッコの赤ちゃんは非常に密度の高い体毛に包まれているため、非常に水に浮きやすく、実際には水に沈むことはありません。
遊び時間が終わると、グルーミングに20分ほどかかります。体毛の密度が高いため、乾かすのも非常に大変です。毛を乾かすのに、タオルが3枚(あるいはそれ以上)必要になり、またその赤ちゃんの毛をブラッシングするのにも相当の時間がかかりました。
その赤ちゃんは遊び時間やグルーミングのあとは疲れ切っています。しばらく昼寝をしたあとは、ミルクを与えるのに最適です。エサの時間が終わると、作り物のケルプに包んで、浮かんだり昼寝したりできるようにします。
このラッコの赤ちゃんは優れた学習者でもあり、初期にはたくさんのことを学び取っていたので、モントレーベイ水族館のスタッフらはこのラッコは自然へ帰るための道程にあると考えています。しかし、このメスの赤ちゃんラッコは自然で生き抜くために必要なスキルを得るまで数か月間、学んだりケアを受けたりしなければなりません。
概して、ラッコの赤ちゃんのケアは他のあらゆる動物の赤ちゃんのケアと似ているということを学びました。正しい量のエサ、睡眠、遊び時間を確保しなければなりません。どんな動きも逃さず観察し、そのラッコが達成すべき過程をちゃんと踏んでいることを確認し、正直にいうとフンを片づけたりするのも、時には大変なこともありますが、こうした特別な体験ができたことを非常に幸運に思います。
更に、アクアリウム・オブ・ザ・パシフィックにいる仲間のラッコたちのトレーニングにも使える動物ケアの重要な知識を得ることができました。また、もし赤ちゃんラッコが私たちの水族館にくることがあっても、その赤ちゃんをどうケアすべきか、もう私は知っています。
他の施設とパートナーシップを得てこのとうな特別なトレーニングの機会を得られることは、つまりアクアリウム・オブ・ザ・パシフィックの動物ケアが最高レベルであるという理由の一つなのです。アンディ・ジョンソン、カール・メイヤー、ミシェル・ステッドラー、その他モントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムのチームの皆さんには、ジョシュにこのような特別な機会を与えてくださり、こころから感謝申し上げます。
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