本日はSea Otter Savvyという、人間のラッコへのハラスメントを調査しハラスメントを減らすための啓蒙活動をしている団体の投稿を2つご紹介します。
モスランディングでは有名だったオスのラッコがいました。エサを食べるために道路を渡るようになったので心配する声が高まっていました。Sea Otter
Savvyが道路を横断中の動画を公開してドライバーに注意を喚起したわずか数日後、そのラッコは残念ながら7月3日の夜、車にひかれて死んでしまいました。私たちも以前からこのラッコが道路を渡るところを何度も目撃していましたが、ハラスメントも少なくなかったため、状況が悪化することを恐れて情報はほとんど公開していませんでした。
思い出の多いラッコだけにこのような結果になり、残念でなりません。
なぜラッコが道路を渡るのか
このラッコはモスランディングハーバーの南側で休み、道路を挟んだモロ・コホ湿地帯でエサを食べています。できるときには道路の下の排水きょ(土管)を通って向こう側へ泳いでいきます。潮位が低くなり土管が閉じてしまった時には(訳者注:土管には蓋があり潮位より開いたり閉まったりするようになっていました)、1頭もしくは複数のラッコが道路を渡っています!排水きょ(土管)が常に開放され、ラッコたちが安全に移動できるような手続きが迅速に取られることを祈ります。それまで、標識に注意してください!ラッコ生物学者のサラ・エスピノーザ、動画をシェアしてくれてありがとう。
Sea Otter Savvy
Why does the sea otter cross the road
2016/06/30
悲しいお知らせ
【Sea Otter Savvyの投稿より】
悲しいご報告:先週、Sea Otter
Savvyはモスランディングのサウスハーバーに住む有名なラッコの動画をシェアしました。このラッコが休息をとるハーバーとを隣接した湿地帯(このラッコはここを良い餌場としていました)を道路が分断していたため、この道路を渡っていたのです。ここ数週間、このラッコは日常的に道路の下を通っている排水きょ(土管)を通り反対側へえさを見つけにいくようになっていました。帰ってくる時に排水きょのフタ(潮が満ちると閉じるようになっている)が閉まっていると、このラッコは土手を歩いて道路を渡り、サウスハーバーへ帰って休んでいました。
ラッコやラッコの福祉について考えている私たちの仲間はこれは本質的に危険な行動だと考え、このラッコが交通量の多い道路に慣れていくのを防ぐべく話し合いを始めていました。心配した地元の人も、「ラッコ横断中」の標識を立て、ドライバーたちに注意を促していました。
悲しいことに、独立記念日の前夜、このサウスハーバーのオスラッコは道路を横断中に通行中の車にはねられ死んでしまいました。ドライバーはこの事故を通報せず、ラッコの死体はモスランディングの港湾局のスタッフが発見し、通報しました。この美しい、健康なラッコの人生にはショッキングな最期でした。間違いなくカリフォルニアで最もよく知られよく写真に撮られていた野生のラッコでしたから、ここを通り過ぎる多くの人たちや、このカリスマ性のあるラッコを訪ねてくる人たちにとっては友人を失ったような心地でしょう。
私たちは他のラッコたちが同じ運命を辿らないよう、解決策を探し、行動を続けます。こうしたことは、海洋哺乳類の死亡例としてはまれなことではありますが、他の動物にはよく起こり得ることだということを運転する人は知っています。効率的にある場所から別の場所へ移動するために私たちは道路を建設します。しかし、そこが昔から野生動物が移動する通路になっているところだということを考慮しないこともあります。動物は区切られた場所を、エサや隠れ場所、交尾の相手などを探して移動する必要があります。そうした移動の必要性は生死に直結しています。ですから動物たちは道路を渡り、道路で死んでしまうのです。私たちが別の方法を動物たちに与えてあげるまでは。
皆さんには何ができるでしょうか。もし、ラッコが隣人であるモスランディングを運転することがあれば、道路にいる野生動物に注意して運転してください。ラッコが道路を渡ることが知られているのは、サウスハーバーとホール・エンチラーダというレストランの隣のモロ・コホ湿地帯の間の道路、そしてモスランディング州立公園の入り口のジェッティ・ロードです。再度お願いしますが、ここに来る人は気を付けて運転してください。わたしたちの短期的な目標はこうした場所に注意を促す標識を立てること、そして長期的には道路の下に安全な通路を作ってあげることです。
このオスのラッコはミスター・エンチラーダという愛称で知られていました。このラッコについて何か思い出はありますか?あなたの思い出や写真を私たちにシェアしてください!
Sea Otter Savvy Facebook
posted on July 11, 2016
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