本日は、2016年5月31日付のTHE TRIBUNEより、"Sea otter mother and pup reunited after rescue in Morro Bay "をお届けします。ラッコの赤ちゃんにとっては、母親といることが一番です。実際は親と再会させられるところまで行きつくことは珍しく、このようにハッピー・エンドになるということは本当に嬉しいですね。
ラッコの赤ちゃんと母親が再会する手助けをするカリフォルニア州魚類野生生物局の上席環境科学者マイク・ハリス。Tim Cowan Morro Bay Harbor Patrol
《要約》
生後数時間のラッコの赤ちゃんが、母親がエサを獲りに潜っている間に潮に流されてしまった。
保護活動家らはモロ湾でボートに乗り、赤ちゃんラッコの鳴き声に反応するラッコを探した。
最終的に赤ちゃんラッコが発見された数キロ先で母親ラッコを探し出すことができた。
木曜日、モロ湾で迷子になったラッコの赤ちゃんを探す物語は、2頭が再会してハッピーエンドを迎えた。
カリフォルニア州魚類野生生物局の上席環境科学者のマイク・ハリスによると、海洋哺乳類センターと他のいくつかの組織へラッコが立ち往生しているとの複数の通報があり、そのメスの赤ちゃんラッコが発見されたそうだ。
その赤ちゃんは生後1日未満で、母親がエサを取りに潜っている間に、高波と強風のため母親と離れてしまったようだとハリスは言う。
ハリスによると、こうしたことは珍しいことではなく、通常は呼び声でお互いを見つけることができるが、強風のため声が届かず見つけられなかったようだ。
「これが母親ではないかと確信しました」
マイク・ハリス(カリフォルニア州魚類野生生物局上席環境科学者)
海洋哺乳類センター、モロ湾港湾局とハリスは赤ちゃんラッコを保護し、湾内をボートで回り、赤ちゃんラッコのにおいや鳴き声に反応するラッコがいないか探し回った。
ハリスによると、彼らは約6頭のメスのラッコたちのそばを通り過ぎた。そのうち何頭かは興味を示したが、その赤ちゃんラッコと繋がりを示すようなものではなかった。赤ちゃんラッコが発見されたところから1キロ以上離れたところまで移動した時、1頭のメスのラッコが赤ちゃんラッコの鳴き声にすぐさま大きく高い声で反応を示した。
「そのラッコが母親だと確信しました」とハリスは言う。
そのメスのラッコはボートのそばを何度かかすめたが、ボートが大きくエンジン音もうるさかったため、ラッコが近づけなかったのではないかとハリスは言う。
ハリスは、母親ラッコが注意を向けているのが分かったため、赤ちゃんラッコをそっと母親のほうへ投げようと決めた。母親はすぐさま水に潜り、何度か横切って赤ちゃんラッコのところに顔を出し、赤ちゃんをお腹に抱えて泳ぎ去った。
「素晴らしいハッピー・エンドでした」とハリスは言う。「母親を見つけられなかったり、こうして引き合わせたりできないことが多いですから」
ハリスは、ラッコやその他の動物が立ち往生していたら、犬や人間が近づかないようにし、動物に触れないで、海洋哺乳類センター(805-771-8300)へ電話するようアドバイスしている。
THE TRIBUNE
Sea otter mother and pup reunited after rescue in Morro Bay
BY DANIELLE AMES MAY 31, 2016 1:05 PM
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