【記事】シェッド水族館のカユコス、急死 |Shedd Saddened by Loss of Southern Sea Otter

本日は2015年12月31日付のShedd Aquarium のニュースリリースより、"Shedd Saddened by Loss of Southern Sea Otter "をお届けいたします。昨年末、シェッド水族館のカリフォルニアラッコ、カユコスが急死しました。まだ4歳でした。

世界的な動物ケアと保護活動のリーダーであるシェッド水族館は、謹んでカユコスの死をお伝えします。カユコスはカリフォルニアラッコで、生後5週間の時にカリフォルニアの海岸で保護された後、2011年にシェッド水族館へやってきました。

 

「シェッド水族館にとって非常に悲しい日でした。私たちは家族の一員を失ったのです」とシェッド水族館のアニマルヘルス部の副部長であるビル・ヴァン・ボン獣医師は語りました。「動物のケアは私たちの一番の優先事項で、私たちはケアをしている動物たちから多くのことを学び続けています。シェッド水族館で回復とケアを提供することでカユコスに生き延びるチャンスを与え、カユコスは他のラッコとの関係や生物学的な行動を観察させてくれることで、私たちに知識という贈り物を与えてくれたのです。現在行われている動物の福祉を知らせるための貴重な見識や野生のラッコのための環境保全活動に貢献してくれました。

 

ヴァン・ボン博士によると、検死の初期的な結果には、根本的な原因が知られておらず病気の所為症状が隠れている、稀な急性の腹腔状態を示していました。この先数週間の追加検査により、シェッド水族館の獣医師チームと病理学者はさらなる情報を得ることになります。

 

カユコスは2011年、カリフォルニア州カユコスのビック・サー海岸の南端近くで生後5週間の時に身動きができなくなっていたところを保護されました。この愛らしい赤ちゃんラッコはモントレーベイ水族館へ移送され、アメリカ魚類野生生物局が野生に帰すことができないと判定された後、2012年の1月にシェッド水族館をついの棲家としました。

 

カユコスは当時シェッド水族館のラッコの中で最初のカリフォルニアラッコとなりました。他のラッコたちはアラスカラッコでした。カリフォルニアラッコはカリフォルニア沿岸に住んでいますが、かつての個体数のほんの一部の数で生存に苦しんでいます。

 

「カユコスは、濃い色ですぐ判別がつきました。また、社交的で外交的で、プラスチック製のアワビの殻や、ラッコたちが大好きな洗車用ののケルプと同じ厚いウールの布切れでできている緑のヒトデのオモチャで遊ぶのが好きでした」とペンギン・ラッコ・犬の担当マネージャーであるラナ・ヴァナガスムは話しました。「カユコスは子どもの頃、様々な大きさの浮きや水に浮くボールにとびかかって跳ね上がることでした。遊び好きの妹尾格から、カユコスはラッコの大使として愛されていました。カユコスを失い、私たちは非常に悲しみに沈んでいます」

 

シェッド水族館は、ラッコが生きていくためのケアを施すトレーニングをすることができる最初の施設の一つでした。当館は今や、ラッコの子どものリハビリを行う専門家であると認識されています。シェッド水族館のアボット・オセナリウム(ラッコがいるコーナー名)に住んでいるラッコたちの殆どは保護された子どもたちでした。当館は身動きができなくなっていた子どものラッコや親とはぐれたラッコの子どものリハビリについて20年以上の経験があります。1989年のエクソン・バルディース号原油流出事故以来、シェッド水族館は信頼のおけるコンサルタントであり、サービスを提供者であり、アメリカ魚類野生生物局のパートナーでもあります。

 

シェッド水族館は、他の4頭のラッコたち、ヤク、マリ、キアナそしてルナの家でもあります。

 

シェッド水族館のこうした素晴らしい動物についての保全保護活動については、ウェブサイトをご覧ください。

Shedd Aquarium News Release

Shedd Saddened by Loss of Southern Sea Otter

December 31, 2015