【記事】ラッコについて意識を高めなければならない5つの理由 | 5 Reasons to Raise Your Awareness about Sea Otters

 本日は2015年9月18日付のシェッド水族館のブログから、"5 Reasons to Raise Your Awareness about Sea Otters"をお届けします。
ラッコ啓蒙週間は終わりましたが、らっこちゃんねるはこれからも日々ラッコの重要性について皆さまにお届けしてまいります。

ラッコ啓蒙週間が9月20日に始まりました。私たちが大好きなこのフワフワの海の生き物をお祝いするのに理由が必要というわけではありませんが、集まってラッコたちについてより学ぶのにはいい時かもしれません。

5.ラッコはもちろん見ていて楽しいけれど、なぜラッコはそんなにに活動的なのでしょう?

ラッコがうまくエサを獲ることができるのは、活動的であることや非常に好奇心旺盛なこと、そしてミトンのような手のひらが際立って器用であることによるものです。ご存じのようにラッコは毎日高い代謝を維持するため10パウンドから15パウンド(4.5kgから6.75kg)のエサを必要としています。生まれつきエネルギーを多く必要とするため、甲殻類や貝、ウニや他の底生のエサを見つけ、貝殻や殻からジューシーな身を取り出すことができるのです。(殻はそのあと遊ぶのに使うこともあります)

4.ポケットに何を入れているの?

ラッコは道具を使う数少ない哺乳類の一つです。仰向けに浮かび、胸の上にバランスよく石を置き、ムラサキガイや二枚貝などを打ち付け殻を開けます。いい石は持ち歩くのに便利で、脇の下のたるみに入れておきます。そのたるみには、食べ残したエサを入れておくこともあります。(トレーナーが片づけたいおもちゃをそこに入れてしまうこともあります)

3.遊んでいるだけじゃなく、環境も整えます

ラッコはキーストーン種です。キーストーンとは、石のアーチの一番上にあり、他の全ての石をその位置にしっかり固定させるための石です。同じように、ラッコは沿岸生態系において不釣合いなほどに重要な役割を担っています。そのしくみはこうです。ラッコがジャイアントケルプを食べるウニや他の無脊椎動物を食べます。ラッコはまた、アマモに生える藻類を食べる巻貝などを食べるカニを食べます。ラッコがいなくなってしまうと、それらが全て崩れてしまいます。ウニがケルプを粉々にし、藻類がアマモを窒息しさせてしまいます。そのどちらもが、多種多様な生き物がエサやすみかにし、繁殖しているところなのです。

2.世界で一番密な毛皮も、原油流出から守ってはくれない

滑らかな毛皮を持ち痩せていて毛がふわふわなイタチ科のラッコは、脂肪層の代わりに動物の中でもっとも密な体毛を持っています。1平方インチ当たり最高で100万本です。体毛は長いガードヘアとたくさんの毛がひとまとまりになったアンダーヘアから成っています。そのアンダーヘアは小さな空気の泡を無数に抱え込み、体温を守っています。


冷たい海で体温を維持するため、ラッコは体毛を綿密にグルーミングしなければなりません。体毛に原油が付着してしまうと、体毛が防水機能を失い、ラッコは冷たい海の水にさらされて死んでしまいます。太平洋沿岸のタンカー輸送からの原油流出の危険性は、現在もラッコが直面する脅威の一つです。

1. 親を失った子どものラッコには住むところが必要です

シェッド水族館に来てまず分かるのはラッコの子どもが可愛いことですが、その次に気づくことは、その子どもたちが非常に無力だということです。ラッコの子どもは全てのことを母親から学びます。リハビリテーションの間、人間が母親の代わりを引き受けますが、子どものラッコたちは人間に慣れてしまいます。従ってその後海へ帰すことができません。新しい家が必要になるのです。


シェッド水族館は、遭難したラッコや親とはぐれたラッコたちに生涯にわたるケアを施すことができる、全米でも数少ない専門的な知識と施設を備えた水族館です。現在、当水族館には、絶滅の恐れがあるカリフォルニアラッコのルナとカユコスを含む保護された4頭のラッコがいます。5頭目のヤクはシアトル水族館からやって来たのですが、エクソン・バルディース号の原油流出事故時に救出されたラッコの子どもで、水族館で育ちました。


シェッド水族館のラッコたちは、氷の「ケーキ」を砕いたり、並んで休んだりして私たちに多くの楽しみを与えてくれます。ラッコたちはみんなから「キャー!」と言われるものを持っているのです。ラッコ啓蒙週間の間、シェッド水族館を訪れることで、5頭のラッコや、野生で暮らす仲間のラッコたちを助けることができます。


みなさんが訪れた際の入場料や会員の費用は、レストランと同じ高品質の海産物を含む、最高品質のケアをラッコたちに提供する手助けとなります。それらはまたふわふわの小さな親とはぐれたラッコの赤ちゃんたちに24時間体制のケアを与えることを可能にし、また野生のラッコたちについて学ぶために他の水族館と提携することを可能にします。


だから、シェッド水族館にぜひおいでください。お友達も連れてーお友達のラッコに対する意識も高めることができるでしょう。

Shedd Aquarium Blog

5 Reasons to Raise Your Awareness about Sea Otters

Karen Furnweger SEPTEMBER 18, 2015