【記事】エルクホーン湿地帯のラッコカメラが高解像度に | Fuzzy in HD: Elkhorn Slough sea otter cam upgraded

 本日は2015年8月26日付のKSBWの記事"Fuzzy in HD: Elkhorn Slough sea otter cam upgraded”をお届けします。ラッコファンだけでなく、研究者たちにも自然のラッコたちを観察する貴重な機会を与えています。

カリフォルニア州エルクホーン湿地帯 —この赤ちゃんラッコは毛羽立って見えるが、ビデオのクオリティが低いからではない。


エルクホーン湿地帯のラッコカメラが、通常のカメラから高解像度(HD)へとアップグレードした。


ラッコカメラ:エルクホーン湿地帯の高解像度ラッコライブカメラはこちらから


非常に鮮明な2台のHDカメラは野生のラッコやその子どもたちがよく集まってくる潮の満ち引きのある塩水沼地に設置されている。


エルクホーン湿地帯はカリフォルニア州沿岸の絶滅危惧種であるカリフォルニアラッコの個体密度が最も高い場所だ。


ラッコカメラは2012年からウェブでライブストリーミングを行っており、研究者たちにラッコの採餌、グルーミング、交流、子育てなどをする様子を観察する機会を与えている。


VIDEO: Cute newborn pup bobbing around

「ラッコカメラは、ラッコたちの生活に新しい窓を開いてくれています。時には25頭かそれ以上のラッコを見ることができます。これは、以前考えられていたよりももっと多くのラッコがここに生息していることを示唆しています。また、独特の行動を目撃することもあります」とエルクホーン湿地帯基金のエグゼクティブ・ディレクター、マーク・シルバーステインは言う。


湿地帯の端に設置してあるカメラは、メスラッコたちが子どもを育てるピックルウィードの塩沼や潮の満ち引きのある水路を見渡している。


エルクホーン湿地帯基金のスタッフやボランティアたちがそのカメラを操作している。カメラがモニターされていない時は自動で、あらかじめ設定された場所で動くようになっている。


「エルクホーン湿地帯保護区素晴らしい映像を提供し、ラッコたちがこの湿地帯をどのように利用しているかに光を当てることができることをうれしく思います」とカリフォルニア州魚類野生生物局の保護区マネージャー、デイブ・フェリスは言う。「塩沼のこうした動物たちの行動はあまり分かっていませんが、elkhornslough.orgの世界を目の前に、解明されようとしています。

研究者たちは現在、ラッコがどのようにこの湿地帯を利用しているのかをよりよく理解しようとしている最中だ。そしてかつての生息域でラッコが復活できるよう助けになればと思っている。最近の研究では、ラッコたちは棲家にしている湿地帯の生態系に利点をもたらしていることが分かっている。


エルクホーン湿地帯は、樫の林地、海洋性の低木地、沿岸性の草原、間潮性の塩沼など、様々な生息地を含み、豊かで多様性に満ちた生物たちを擁している。湿地帯は550種の海洋性の無脊椎動物、100種の魚、340種の鳥類も生息している。


新しいHDのラッコカメラはアカシア基金とパシフィック・ブロードキャスティング・サービスの寄付により実現した。エルクホーン湿地帯の保護活動をサポートするには、www.elkhornslough.orgへ。

KSBW
Fuzzy in HD: Elkhorn Slough sea otter cam upgraded
By Amy Larson 1:06 PM PDT Aug 26, 2015