本日は2015年7月15日付のThe Spokesman Reviewから、"Condoms for humans could mean salvation for critters"をお届けします。日本ではなかなかこうした活動は受け入れられづらいとは思いますが、人口爆発問題と野生生物の絶滅の関係について知るにはよいきっかけかもしれません。
絶滅危惧種ーワシントン州で、ある環境団体が絶滅危惧種の保護を訴えるコンドームを配布している。
いや、これは鮭に対する脅威を払拭しようとするノーザンパイク(マスの一種)のための特別なコンドームではない。
このコンドームは通常の「ゴム製」のもので、人口爆発が様々な種に与える影響についてパッケージで強調されている。
土曜日、世界人口デーの一環として、生物多様性センターは、パッケージに載っている絶滅危惧種がもっとも危惧されている27の州で、1万個の絶滅危惧種コンドームを無料で配布したと伝えた。
私は個人的にこの活動に参加してきましたが、人類の人口増加による圧力がその土地の野生生物に与える重圧に光を当てる努力を歓迎したいと思う。
ワシントン州では、ラッコを取り上げたパッケージのものを配布した。
ウッドランドカリブーでも、ピグミーラビットでもよかったかもしれない。
「ワシントン州沿岸のラッコはかつて毛皮貿易によりほぼ一掃されてしまい、今日は漁業用具や原油流出、気候変動などによる脅威に直面しています」と同センターの人口オーガナイザーレイ・モイヤーは言う。「こうしたカリスマ性のある動物の運命は人口増加や人間による資源の需要の増加に繋がっています」
絶滅危惧種コンドームは、6種類の絶滅危惧種を取り上げたカラフルなパッケージに包まれており、人工増加がホッキョクグマやオオカバマダラ(蝶の一種)や危険に直面している他の野生生物に与える影響について、ボランティアが対話を行うきっかけとなっている。。同センターは2009年以降、60万個の絶滅危惧種コンドームを配布しているという。
「人類の人口増加と消費の増加により、絶滅に至る確率は通常の確率より1,000倍にもなります」とモイヤーは言う。「このコンドームは、こうした深刻な問題について話題を切り出す良いきっかけとなっています」
「ボランティアの皆さんが近所でコンドームを配布し、こうした動物の絶滅はよその問題ではなく、わたしたちのすぐ裏庭で起こりうることなのだと説明することで、一人一人が家族やすべての野生動物、地元の生き物たちにとってよりよい判断をすることができるのです」
科学者たちは、地球は6度目の野生生物の大量絶滅期に入っていると言う。前回の大量絶滅期は地質的もしくは宇宙によって引き起こされたが、現在の危機的状況は人間の活動によって引き起こされたものだ。
世界人口デーは、世界の人口問題について啓蒙する目的で、1989年に国連により制定された。地球上には70億人以上の人間が住んでおり、アメリカは世界で3番目に人口が多い国にランクされている。
絶滅危惧種保護を訴えるコンドームのパッケージ
http://www.endangeredspeciescondoms.com/
The Spokesman Review
Condoms for humans could mean salvation for critters
By Rich Landers WEDNESDAY, JULY 15, 2015, 5:59 A.M.
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