【記事】カリフォルニア州サンタバーバラの原油流出事故、ラッコ救助のエキスパートが待機 | Local crews head to Santa Barbara coastline to help with oil spill

カリフォルニア州ゴレータ - カリフォルニア州ゴレータ - 作業員がサンタバーバラの海岸線沿いで海から油を掬い取ったり汲み取ったりの作業を続ける一方で、カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンが非常事態を宣言、油の除去を助けるための更なる様々な人的物的資源の利用が可能になると州政府は発表した。

火曜日の朝、サンタバーバラの北西で破裂したパイプラインは、10万ガロンを超える原油を噴出、21,000ガロンがリフュージオ・ステイト・ビーチ近くの太平洋へ流出した。

非常事態宣言で、ブラウン知事はこう述べている。

「この非常事態宣言は煩雑な手続きを取り除き、州政府が全ての利用可能な人的物的資源を迅速に動員できるようにするものです。私たちはカリフォルニアの海岸を守るため、あらゆる必要と思われることを行います」

このパイプラインはテキサスに本社のあるオール・アメリカン・パイプラインの所有だ。国の監督官が現在どのようにして破裂が起こったか調査を行っている。ブラウン知事はこの原油流出によりこの地域のビーチが閉鎖となり、漁業水産業に大きな打撃を与えたと言っている。

流出した油膜は現在、沿岸9マイル（約14.5㎞）に広がっている。格納船が拡散を食い止めようと力を尽くしている。数十人の作業員が海岸で油に汚染された砂を手で袋詰めを行っている。

動物の専門家は、クジラが油膜の中へ泳いでいくことを懸念しているが、作業員はすでに油にまみれた鳥を救出しようとしている。今現在、5羽のブラウンペリカンが保護された。また、油が付着したアシカも救出され、処置とリハビリを行うためシーワールドへ搬送された。

作業員はサンタクルーズ郡の市民の協力を得ている。

サンタクルーズにあるカリフォルニア州漁業野生生物局の職員2名がすでにサンタバーバラ入りし、残りの職員のチームは万が一の事態に備え油で汚染されたラッコの受け入れの準備を行っている。

水曜日、ニュースチャンネル５は油で汚染されたラッコを救出するために特別に設計された部屋の一つを見せてもらった。州内のどこで原油流出があった場合でも、ラッコはこのサンタクルーズ野生生物センターに処置のために運ばれることになっている。サンタバーバラの事態が進む一方で、高度な訓練を受けたチームが待機している。

「多くの場合、野生生物たちが運び込まれるのは流出後数日たってからです」とカリフォルニア州漁業野生生物局の上席環境科学者のレイアード・ヘンケル氏は言う。

調査によると、数頭のラッコの群れが原油流出域のすぐ西側に出没していたとヘンケル氏は言う。彼は油が広がって、ラッコがその中へ入り込まないことを望んでいる。もし入り込んでしまった場合、ラッコはここへ搬送され、検査後、水と食器用洗剤で洗浄される。そしてその後、このセンターのプールエリアに来て、ここで数週間かけて回復したあと、海へ帰されることになる。

ヘンケル氏は、油はラッコにとっては生死に関わる問題になりうると言う。

「他の海洋哺乳類とは異なり、ラッコは体温の保持のために体毛を利用します。ラッコの毛は非常に密度が高く、実際動物の中で一番高密度なのですが、一度油が付着してしまうと、体毛の保温機能をだめにしてしまうのです」とヘンケル氏は言う。

しかし、カリフォルニアラッコは心配することはない。このセンターの他にも、救出の準備をしているところがたくさんある。

「私たちは油汚染野生生物保護ネットワークのパートナーたち、モントレーベイ水族館、海洋哺乳類センター、カリフォルニア大学サンタクルーズ校などと連携しています」ヘンケル氏は言う。

当局は「油汚染野生生物保護ネットワーク」を形成するため協働し、海洋哺乳類を害から助けます。この原油流出によって数羽の鳥が汚染されたが、南カリフォルニアの施設で処置を受けることになっている。

今のところ油に汚染された哺乳類はみつかっていない。ラッコにとっては、油の汚染は生死に関わる。科学者たちによると、実際に原油流出の影響が分かるまで数日はかかるだろうとのことだ。

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Local crews head to Santa Barbara coastline to help with oil spill

Erika Mahoney, Reporter/Producer

POSTED: 12:53 PM PDT May 21, 2015  UPDATED: 08:08 PM PDT May 21, 2015