本日は2015年2月6日付のQUOW.ORGから、"Sea Otter Pup Adjusts To Life At Seattle Aquarium "をお届けします。2月2日の「【記事】シアトル水族館へようこそ、ミシュカ!」でご紹介したアラスカ・シーライフ・センターで保護されていたラッコのミシュカがシアトル水族館に到着したその後の様子です。
ミシュカ(ロシア語で「小さい熊」という意味)という名の新しい雌の子どものラッコが、シアトル水族館に加わりました。ミシュカは昨年7月にアラスカで漁網にかかり、親とはぐれてしまったのです。
ミシュカは新しい家に慣れてきているようです。今週はじめ、シアトル水族館でレザンナ・ラーナー獣医師は小学生たちに囲まれていました。
「あの動物は何?」一人の女の子が尋ねます。
「あれはラッコです。ラッコの子どもですよ」ラーナーは答えます。
ラーナーはガラス越しにミシュカにうなずき、子どもたちにミシュカが何をしているのか説明します。ミシュカは美容院でやってもらうような手当てを受けているところです。生物学者がミシュカの毛をふわふわにし、ドライヤーを使って乾かし、櫛で毛の絡まりをほどいていました。
「体毛をきれいにしておくのは非常に大切です。毛が汚れてしまったら、温度調節ができなくなってしまうからです」とラーナーは言います。
「ミシュカは、毛をふわふわにしてもらって、食べて、幸せです。それを見ていると私も幸せになります」ミシュカを観察する際のサインは、非常にシンプルです。「食べる、寝る、糞をする。本当に、赤ちゃんのようなものです」
様々な点で、ミシュカは人間の赤ちゃんと同じです。哺乳瓶から人工ミルクを飲みます。そして遊びます。産まれたばかりの子どもの母親のように、ラーナーは寝る暇もありません。ほぼ24時間ミシュカと一緒にいます。
「ラッコは本当にかわいい生き物です」ラーナーは言います。しかしまた、「人間のように扱いすぎないということも大切です。動物にとってよくないことかもしれないからです」ラッコには、ラッコが必要とするものが必要なのであって、人間だったら必要かもしれないもの、例えば、抱きしめるようなことはは必要ないのかもしない、とラーナーはいいます。
「例えば、人間はペットの犬を抱きしめたりしますよね。でもそれは犬にとっては、犬に対して服従しろなどと言っている支配的なボディーランゲージなのです」とラーナーは言います。「犬を抱きしめると、多くの犬はまるで『おいおい、なんか悪いことしたっけ?』とでも言っているかのように目を大きく広げるのです」
ミシュカは毛をふわふわにしてもらう間、気持ちがよくなったのか眠りこけてしまいました。しばらくして目をさまし、息をついてまた眠りに戻っていきました。「ああ、大きく息をしてる。もういいわよ」ラーナーは声をあげました。
この動物を可愛がる一方で野生の動物であるということも心にとめておかなければなりません。「かわいいですよ」ラーナーは言います。「かわいいラッコの子どもです。かわいいと思わないなんて無理です」
もしうまくいけば、来週中には、親とはぐれてから初めて他のラッコたちと会うことになります。それは非常に重要な出来事です。ミシュカの新しい人生が本当に始まるのは、その時なのです。
記事元:
QUOW.ORG
Sea Otter Pup Adjusts To Life At Seattle Aquarium
By Sara Lerner Feb 6, 2015
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