本日は、6月2日付のSeaotters.comの記事Sea Otter with Severe Facial Trauma Found
in Moss Landing, Californiaをご紹介。
らっこちゃんねるもよくラッコを観察にいくMoss Landingで、酷い怪我をしたラッコが保護されましたが・・・
2014年5月4日、顔に外傷のある雄のラッコが釣り人やホエールウォッチングをしている人たちに目撃されました。モントレー水族館やカリフォルニア魚類野生動物局のラッコ専門の生物学者たちは翌5日、モスランディング港でこの傷ついたラッコを保護しました。怪我の状態が酷く、予後も期待できないことから、そのラッコは同日、人道的措置として安楽死させられました。
モントレー水族館が撮影したX腺写真とカリフォルニア魚類野生生物局が行った検死結果によると、そのラッコは複数の歯が折れており、顔に何か所も骨折のあとが見られました。骨が治癒した形跡が見られないため、この外傷を受けて数日しか経っていなかったと思われます。そうでなければ、この若い、推定年齢4歳のラッコはきわめて健康で栄養状態もよかったようです。検死からは、生前には健康状態に問題があったという明らかな証拠は見られなかったとのことです。
このような外傷を受ける原因を探るため、カリフォルニア魚類野生生物局はこのラッコの頭蓋骨をきれいにしました。カリフォルニア魚類野生生物局の動物病理学者やサンフランシスコ州立大学の法人類学者、ラッコ専門の生物学者たちによる緻密な検査により、これらの外傷は、ラッコが自然において受ける外傷としてよく見られる、サメに噛まれたりラッコどうしによる闘いによる外傷とはそのパターンも広がりも、一致しないということが分かりました。また、その傷はボートのプロペラに接触するなど、典型的な船による怪我とも異なっていました。一方で、人為的な外傷、例えば、鋭い、ナイフ状の物による直線的な切り傷と一致するようです。
この事件について、情報をお持ちの方は是非アメリカ魚類野生生物局の特別調査官(カリフォルニア州バーリンゲーム警察内、電話650-876-9078)へコンタクトしてください。アメリカ魚類野生生物局(703-358-1949)もしくはカリフォルニア魚類野生生物局(1-888-334-2258)へは匿名による通報も可能です。
カリフォルニアラッコは、絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律、また海洋哺乳動物保護法により保護されています。またカリフォルニア州の法律によっても保護されています。ラッコの殺害に対しては、最高10万ドル(約1000万円)の罰金と、実刑が科される可能性があります。
記事元:
Seaotters.com
Sea Otter with Severe Facial Trauma Found in Moss Landing,
California
June 2, 2014 by Colleen Young
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