ラッコのチョコレートを発見。
よく行くスーパーマーケットのチョコレート棚で視線を感じたので目をやると、なんと棚からラッコさんがこちらを覗いていました。
板チョコ売り場にはほとんど行ったことがなかったので、ずっと通ってて今さら気づきました。
それとも最近取り扱うようになったのでしょうか。
ラッコのほかに、ブラウンベア(らしきもの)とサルの仲間(名前が分からない)の写真が載っているチョコレートもありました。ちなみにラッコはミルクチョコレートでした。
余談ですが、アメリカの板チョコにはたいてい「カカオ○○%」と書かれています。
ラッコのチョコレートは48%でした。カカオ分が低いほうのチョコレートのようです。
他の動物の絵柄のものはそれぞれ異なるカカオパーセンテージのチョコレートになっているようです。
パッケージには、
「売上の10%を絶滅に瀕した動物たちを守るために寄付します」
と堂々と宣言しています。
お値段は3オンス(約90g)で3ドル49。日本円で350円ちょっとでしょうか。
フェアトレードの製品だからか、安くはありません。(といってもアメリカはチョコレートがもともと高いのですが)
流通のマージンがどのくらいあるかはわかりませんが、これを買うことで何か貢献できるんだったらまあ、いいかという感じです。甘いものを食べる罪悪感が、寄付してるという事実に覆い隠されていきます・・・。
Endangered Species Chocolate(絶滅危惧種チョコレート)。なんだか食玩のフィギュアのシリーズ名みたいですが、これはれっきとした会社名です。この会社のウェブサイトによると、絶滅の危機に瀕している動物たちの保護のためチョコレートを通じて貢献したいということからこのような会社名にしたとか。ずいぶん志高い会社ですね。
包装紙の裏側には、ラッコについての解説が載っています。
カワウソ?ラッコ?
ラッコは、近い種類であるカワウソと混同されることがあります。カワウソは川の近くにも海の近くにも生息するからです。陸上で機敏に動いていれば、間違いなくそれはカワウソです。ラッコは海を中心に生息する海洋性哺乳類なので、海から上がってくることは非常にまれです。陸上では動きが鈍く、海の上での生活に非常に満足しています。
泳ぎに適した身体
ラッコは水中に適した身体を持っています。なめらかで流線型の身体と力強いしっぽで、海中を進みます。ケルプ(コンブ)の生えているところで食料をとり、海面に戻って食べます。仰向けになって浮かび、石を使って獲物を叩き割ることもあります。ラッコは、道具を使う数少ない海洋性動物の一つです。
ラッコを求めて
1800年代初め、ラッコはその豪華な毛皮目的で絶滅寸前まで捕獲されてしまいました。ラッコは粘り強く一部の限られた場所でゆっくりと増えてきています。しかし、まだ困難を乗り越えたというわけではありません。カリフォルニアラッコはここ数年減少し続けています。こうした減少の原因ははっきりわかってわかっていませんが、ラッコに対する脅威には、油の流出や環境汚染、魚を獲る網などに入ってしまうこと、 生息地の規模の縮小、餌の不足などが挙げられています。
この会社の寄付先は時々変更されているようですが、現在は
の2か所のようです。それぞれアフリカの野生生物保護、希少生物(昆虫等の無脊椎動物)保護を中心としているNPOなので、実際、ラッコの保護に予算がまわる可能性はあまりないかもしれません。それでも、生物多様性を守っていくために、またラッコも含むすべての生き物たちが存続していける環境づくりに役立つのなら、満足です。
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