アメリカ:海洋哺乳類センター The Marine Mammal Center
正式名称:The Marine Mammal Center
住所:2000 Bunker Rd, Sausalito, CA 94965
*ラッコに特化したツアーではありません。
※海洋哺乳類センターは水族館ではありません。
鯨類やき脚類(アザラシやアシカなど足ヒレのある動物)を中心に保護、治療、リハビリ、研究を行う非営利団体で、1975年に設立以来、2万頭を超える動物たちを助けてきた。2017年施設の一部をラッコのリハビリ用に改装している。
動物の治療・リハビリ専門施設であり、水族館のような常設展示はされていないが、建物の屋上からリハビリ中の動物(多くはゾウアザラシやアシカ)の水槽を見ることができる。リハビリ中のラッコは一般公開されていない。
リハビリ中のラッコ
なし
リハビリ後リリースされたラッコ
Fling
亜種:カリフォルニアラッコ
性別:オス
座礁日:2019年2月28日
座礁地:Moss Landing, CA, USA
座礁原因:栄養不良、寄生虫の影響、結石、肺炎
リリース日:2019年7月1日
リリースの様子
Langly
亜種:カリフォルニアラッコ
性別:メス
座礁日:2018年5月7日
座礁地:San Luis Obispo, CA, USA
座礁原因:母親がサメに噛まれた
リリース日:2019年1月29日
母親がサメに噛まれ、親子ともども浜にたどり着いたところを保護される。母親は残念ながら病院へ輸送中に死んでしまった。
リハビリ後、2019年1月29日にスプラウトと共にモントレー湾にリリースされた。
Sprout(写真左)
亜種:カリフォルニアラッコ
性別:メス
座礁日:2018年2月
座礁原因:親とはぐれ、寄生虫及びドウモイ酸毒に冒されていた。
リリース日:2019年1月29日
生後数か月で座礁、モントレーベイ水族館に保護された。6月半ば海洋哺乳類センターへ移送され、ラングリーと他の成獣とともに野生に帰るべくリハビリを行い、2019年1月29日にスプラウトと共にモントレー湾にリリースされた。
Pip
亜種:カリフォルニアラッコ
性別:メス
座礁日:2018年5月30日
座礁地:Corcoran Lagoon Beach (26th Ave) - Live Oak, Santa Cruz, CA, USA
座礁理由:トキソプラズマ症、栄養不良
リリース日:2018年8月9日
保護時すでに成獣。5月にトキソプラズマで脳炎を起こし瀕死の状態だったところを保護された。同年8月9日に野生に戻った。
Yankee Doodle
亜種:カリフォルニアラッコ
性別:オス
座礁日:2017年7月3日
座礁地:Harfmoon Bay, CA, USA
座礁原因:トキソプラズマ症、ドウモイ酸毒
リリース日:2017年10月24日
カリフォルニア州ハーフムーンベイで保護、海洋哺乳類センターで検査を受け、トキソプラズマ症及びドウモイ酸による影響を受けていることが分かる。リハビリ後、座礁地でリリースされた。
Otto
亜種:カリフォルニアラッコ
性別:オス
座礁日:2017年6月
座礁地:Morro Bay, CA, USA
座礁原因:トキソプラズマ症
リリース日:2017年9月22日
死亡:2017年12月18日
死因:コクシジオイデス症による合併症の結果溺死
8歳で衰弱しているところを海洋哺乳類センターに保護され、新しいラッコリハビリ施設でリハビリを受ける。9月にリリースされたが、その後体調の悪化がみられ、再度の捕獲が試みられるが失敗、12月に残念ながら死亡。解剖の結果、コクシジオイデス症による合併症で溺死したことが明らかになった。