【記事】16歳のタヌ、天国へ | AN UPDATE ON BELOVED SIXTEEN-YEAR-OLD RESCUE OTTER TANU

本日は2020年1月14日付のバンクーバー水族館のブログより、"AN UPDATE ON BELOVED SIXTEEN-YEAR-OLD RESCUE OTTER TANU"をお届けします。バンクーバー水族館最年長のラッコ、タヌが亡くなりました。タヌは、同館が保護された子供のラッコに引き合わせる最初のラッコでした。

2004年、アラスカ州シトカの海で親なく独りぼっちでいるところを船に乗った人に発見されてから、タヌは出会う人々みなの心をつかんできました。バンクーバー水族館最年長の保護ラッコ、タヌが火曜日、動物ケアチームおよび獣医チームに看取られこの世を去ったことをお知らせするのは心痛極まりないことです。

 

タヌがアラスカシーライフセンターに運び込まれた時はわずか生後1週間でした。センターにはバンクーバー水族館からスタッフが飛行機でやってきて、1か月以上にわたりケアをサポートを行いました。容体が安定すると、タヌはケアチームに育てられ、食べ方から大切なグルーミング技術まですべてを教えてもらいました。

 

穏やかで物腰の優しいタヌは、その後バンクーバー水族館にやってきた幼い保護ラッコたちを育てるというすべらしい役割を果たしてきました。ハーディ、リアルト、タズのような子どものラッコが当館へ来た際、一番最初に面会して歓迎するラッコはタヌでした。

来場者に対するタヌの影響も同じくらい大きいものでした。私たちの中でタヌは特別な場所を占めており、熱心に背面泳ぎを行う姿、氷をたくさん抱えする面白い姿やカリスマ性のあるブロンドの顔でよく知られていました。

 

ラッコにとって大切な大使として、タヌは野生生物の保全や救助に対する重要な啓蒙を行うラッコファミリーの一員として、レガシーを残しています。野生のラッコは汚染、原油流出や捕食、病気、人間の介入など多くの問題に直面しています。一時は厚い毛皮を求めて乱獲され絶滅寸前にもなりました。

 

2018年、タヌは子宮がんを克服するための手術を受け、獣医スタッフが注意深く経過を観察していました。今朝(訳者注:2020年1月14日)容体と行動に変化が見られたため、献身的なタヌの担当医チームは館外にある高度な画像解析が行える施設へ移送しましたが、残念ながら到着後まもなく亡くなってしまいました。タヌのケアチームは病気の原因の特定を行っています。

 

バンクーバー水族館のスタッフは愛すべき保護ラッコのタヌの逝去を悼み、スタッフや来場者の皆さんに対しタヌがひとかたならぬ影響を与えてくれたことを思い、皆さんのサポートに心から感謝申し上げます。

 

タヌのような親を失ったラッコたちに対するリハビリテーションに関しより深く知り、タヌの遺したレガシーをサポートしたいと思われる方は、こちらocean.org/rescueをご覧ください。

Vancouver Aquarium

AN UPDATE ON BELOVED SIXTEEN-YEAR-OLD RESCUE OTTER TANU

January 14, 2020