【記事】2頭のアラスカラッコ、英国へ | Pair of Alaskan sea otters will travel 5,000 miles to UK

1か月半ぶりくらいの投稿になります。多忙のため間が開いてしまい申し訳ありません。
本日は2019年12月6日付のイギリスのメディアDaily Mailから、Pair of Alaskan sea otters will travel 5,000 miles to state-of-the-art enclosure at UK sea life centre as part of a mission to protect the critically endangered speciesをお届けします。
来年、英国に初めてラッコがやってきます。

  • アラスカのラッコはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「近絶滅種(絶滅危惧IA類)」に分類されている
  • ラッコは子どもの時母親と離れ座礁した際、救助が必要となることが多い
  • 2頭のラッコはアラスカからバーミンガムまで陸・空約5000マイルを旅する
  • 数百万ポンドの施設がアラスカラッコたちのために作られた

来年、2頭のアラスカラッコがバーミンガムのナショナルシーライフセンターに作られた数百万ポンドの施設で暮らすことになった。

 

近絶滅種の海洋哺乳類であるラッコをアメリカから英国へ受け入れるための許可を得るために2年半かかった。

 

ラッコたちはアラスカ州からバーミンガムの新しい住まいまで、陸路と空路合わせて5,000マイルの道のりを旅することになる。

 

警察のの先導に続き貴重な貨物は検疫に入り、バーミンガムにある最新式で温度管理された新しい施設に住むことになる。

2頭の「かわいい」アラスカラッコは来年、バーミンガムのナショナルシーライフセンターに作られた新しい数百ポンドの施設で暮らすことになる

ラッコは「海のテディベア」として知られ、子どものうちに母親とはぐれ座礁してしまうと、救助を執拗とする場合が多い。

 

そうしたラッコの子どもは幼いうちには母親によるケアを多く必要とするが、そうしなければ生きていくことができない。このような場合命をつなぎとめるためにレスキューセンターが介入する。

 

2頭のラッコは、アラスカ野生生物センターの混み具合を緩和するため、また教育・保全プログラムの一環として、英国に連れて来られることになった。

 

シーライフトラストはそのラッコを繁殖させることはないと言う。

ラッコは海のテディベアとして知られているが、アラスカからバーミンガムまで陸路空路合わせて5,000マイルの旅をすることになる

センターは、施設はラッコの自然における生息地を模しており、残りの生涯を過ごすための安全なサンクチュアリを与えることになると話す

センターは、施設はラッコの自然における生息地を模しており、残りの生涯を過ごすための安全なサンクチュアリを与えることになると話す。

 

「私たちにとって非常にエキサイティングな時間です」とバーミンガム・ナショナルシーライフセンターのキュレーター、ジョニー・ラッドは言う。

 

「これは、世界の海とそこに生息する信じられないほど素晴らしい海洋生物を保護するために、世界的な努力と我々の保全パートナーとの集合的なビジョンを駆使した、英国にとって先駆的なプロジェクトです」

ラッコは子どもの時に母親とはぐれて座礁した際ー通常、母親が死んでしまった場合ー、救助を必要とすることが多い

ラッコの子どもは幼いうちには母親によるケアを多く必要とするが、そうしなければ生きていくことができない。このような場合命をつなぎとめるためにレスキューセンターが介入する

シーライフトラストは、このラッコたちが救出された後最初に運ばれたアラスカワイルドライフレスキューと協力している。

 

「アラスカの野生生物は、増加する人口や開発地域の浸食により追いやられ、その結果、傷ついたり親を失なったりした野生動物が助けを必要としているのです」 とアラスカワイルドライフレスキューの創設者であるキース・ランゲは言う。

 

厚く豊かな毛皮を求めて絶滅寸前まで追いやられたラッコの数は増えているが、国際自然保護連合により依然として深刻な絶滅危惧種に指定されている。

2頭のラッコは、アラスカ野生生物センターの混み具合を緩和するため、また教育・保全プログラムの一環として、英国に連れて来られることになった

シーライフトラストは、このラッコたちが救出された後最初に運ばれたアラスカワイルドライフレスキューと協力している

ラッコは現在、シーライフトラストとアラスカワイルドライフレスキューのパートナーシップを含め、海洋教育プログラムにおいて役割を果たしている。

 

世界はかつてないほどの脅威にさらされており、今では世界中の水族館の受入れられる許容数よりも多くのラッコが孤児となっており、彼らの未来は暗い。

 

「でも、バーミンガムは居場所を作りました」 とシーライフトラストの広報担当者は言う。

 

この団体はラッコたちが 「より良い地球の住人になるためのインスピレーションを与えるガイド」 になることを願っていると述べている。

 

「ラッコの到着は英国にとって画期的な瞬間であり、私たちに世界中の自然や野生動物とのつながりを感じさせてくれるだろう」 とラッドは言う。

ラッコは現在、シーライフトラストとアラスカワイルドライフレスキューのパートナーシップを含め、海洋教育プログラムにおいて役割を果たしている

この団体はラッコたちが 「より良い地球の住人になるためのインスピレーションを与えるガイド」 になることを願っていると述べている

環境に及ぼす無意識の影響に光を当てることで、小さな違いを生み始めることができるとラッドは言う。

 

「これは完全な360度ののビジョンを持った保護のコミットメントです。つまり、バーミンガムでラッコが暮らすことを通じて集められた資金は、アラスカでの環境活動に直接的かつ肯定的な影響を与えるだろうということです」 

 

シーライフトラストによると、ラッコの個体群にとって人間は最大の脅威だという。

 

「人との直接的な衝突、例えば、釣りのしかけや網に閉じ込められたりなどは、ラッコにとって大きな脅威ですが、油の流出やその他の汚染、ケルプの森の消失も、ラッコにとって脅威となっています」

警察のの先導に続き貴重な貨物は検疫に入り、バーミンガムにある最新式で温度管理された新しい施設に住むことになる

ラッコはどんな動物でどこで暮らしているの?

ラッコは北太平洋の北部および東部沿岸に生息する海洋哺乳類である。

全てのラッコのうち90%以上がアラスカに生息しており、個体数は増加しているが海水温上昇により生息地が影響を受けている

成獣の体重は通常31ポンドから99ポンドで、最小の海洋哺乳類の一つである。

 

主な断熱材は厚い毛皮で、そのため 「海のテディベア」 と呼ばれている。

 

海の中だけで生活することもできるが、陸上を歩くこともできる。

 

最盛期には世界に30万頭ものラッコが生息していたと推定されている。

 

毛皮目的で乱獲されたため、1800年代には約1,000頭にまで減少した。

 

現在、世界には約125,000頭のラッコが生息していると考えられている。