【記事】ラッコのミア、到着 | Moea The Sea Otter Arrives

本日は2019年1月2日付のポイントデファイアンス動物園水族館のブログより、Moea The Sea Otter Arrivesをお届けします。
10歳になるメスのミアは油の付着により保護され、数度の放流をへて野生に適応できないと判断され、ポイントデファイアンス動物園水族館の一員となりました。

物静かで、のんびりしていて、そして朝食が大好き。

 

ミアはポイントデファイアンス動物園水族館新入りのラッコで、すでにロッキーショアハビタットでリビーとセキウの2頭のラッコたちとの生活になじんでいる。公式には1月5日と6日に公開となり、両日午前10時半からはラッコの飼育員による解説もある。

保護され、新たな「我が家」へ

カニを食べるミア

ミアは年齢10歳ほどで、12月初めに当園にやってきた。カリフォルニアラッコのミアは原油流出で保護され、モントレーベイ水族館でリハビリを受けていたが、野生に返された後も水族館への出戻りが続いた。ミアは人間が好きなのだが、それは野生においては危険なのだ。

 

カリフォルニアラッコのリビーとアラスカラッコのセキウはどちらも野生に戻ることができないラッコたちだ。リビーは7歳で生後24時間の時に親とはぐれ保護された。6歳のセキウはシアトル水族館生まれだ。

 

「ミアが私たちポイントデファイアンス動物園水族館の一員になってくれることを嬉しく思います」とロッキーショアのキュレーター、マリア・サマビルは言う。「保護された動物たちに第二のチャンスを与えることは、当園の種の保全活動の一環です」

 

ミアは到着後しばらくバックヤードで生活し、獣医チームによる健康診断を受けていた。目や耳、鼻、心臓、肺、内臓の検査を全て行い、またバイタルサインや血液、尿、糞などの検査も行われた。

 

飼育員はミアをリビーやセキウに徐々に紹介し、お互いに慣れてうまくいくように働きかけてきた。

仲間とエサ

現在、ミアは新しい家にすっかりなじんだ。

 

「ミアはのんびりしていて物静かなラッコで、飼育員との関係性もよく、好奇心旺盛で水槽を探検しています」とサマビルは言う。「エサやエンリッチメントも楽しんでいます」

 

好きな食べ物は何だろう。

 

「今はムラサキガイで、次点でカニです」ロッキーショアのシニアスタッフで生物学者のカリン・カーターは言う。

 

ミアの名前も食べ物に関係がある。サツマイモの学術名を短くしたものだ。

仲間になったミア(奥)とセキウ


可愛いが、絶滅危惧種

ラッコは断熱と体温を保つために、その密な毛皮に依存しており、防水性を高めるため始終グルーミングをしなければならない。毛皮が自分ではきれいにできない油のようなもので汚れてしまうと、冷たい北太平洋の海で生きていくための体温を奪われてしまう。

 

ラッコは沿岸地域の海を好み、アラスカからカリフォルニアにかけて生息している。毛皮目的で乱獲され、絶滅寸前となった。(ラッコの毛皮は動物の中で最も密度が高く、1平方インチ当たり100万本の毛が生えている)ラッコは今でも、原油流出や陸地の排水口から流れてくる寄生虫、プラスチックごみなど様々な脅威に晒されている。

 

ラッコは特にプジェット湾やモントレー湾のようなケルプの森の沿岸生態系に必要不可欠な動物だ。ラッコはウニを好んで食べるが、そうしなければウニはケルプの森を完全に食べつくしてしまうからだ。

 

ラッコは非常に社交的な動物で、野生では100頭ほどの群れで暮らすこともある。ポイントデファイアンス動物園水族館のラッコたちも例外ではない。リビーとセキウは一緒に遊んだり泳いだり、名であったりするのが好きだ。

素敵な再会

獣看護師のロラン・ミール(右)と獣医師のキャディ・アンダーソン博士(左)、獣医師インターンのカット・リード博士がミアの検査を行っている

しかし、ミアが到着した時、ミアにはすでに仲間がいた。人間の友達だ。

 

嬉しい偶然だが、ミアの健康診断の補助をした獣看護師のロラン・ミールは、モントレーベイで以前ミアの世話をしていた。

 

「ミアはとてもいい子です!」と健診の際、ミアの歯の掃除をしながらミールは言う。「ミアのいる水槽の近くを通るたび、ミアは頭をあげて挨拶してくれたんです。また一緒に過ごすことができて、本当にうれしいです」


Point Defiance Zoo & Aquarium

Moea The Sea Otter Arrives

January 2, 2019

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コメント: 1
  • #1

    pingu (土曜日, 05 1月 2019 23:17)

    らっこちゃんねるさん、明けましておめでとうございます!
    今年も貴重な海外のラッコ情報楽しみにしています。
    保護されるラッコが多いですが、日本の水族館でも受け入れられるようになるといいですね。
    日本の水族館が環境問題や動物保全などの啓蒙活動に力を入れてくれることを祈ります。