【記事】モフモフVIP、飛行機でデンマーク水族館に到着 | Behårede VIP-gæster ankommer med privatfly til Den Blå Planet

本日は2019年10月11日付のDen Blå Planetより、"Behårede VIP-gæster ankommer med privatfly til Den Blå Planet"をお届けします。アラスカシーライフセンターでリハビリを受けていた2頭のラッコたちがついにデンマーク水族館に到着しました。

モフモフVIP、プライベート機でデンマーク水族館へ

リアーナやレディ・ガガ、アリアナ・グランデのようなスーパースターが要求の多い人たちだと思っているなら、きっとアラスカから来たディクソンやリグスのことを耳にしたことがないからだろう。この2頭はプライベート機でコペンハーゲン空港に到着し、水族館に隣接した海の見える水槽が設置された特設の住まいに引っ越してきた。

 

ラッコと同じ優雅な旅の様子:プライベート機、アラスカーコペンハーゲン直行便、完璧に冷却されたキャビン、特別選定のごちそう170kg、氷50kgと氷を作る装備、獣医からなる召使の一団、ほとんど使わないであろうペットキャリー。

 

 

4年前、ラッコのモジョとアグネスはアラスカからデンマーク水族館の海を臨む製氷機付きの豪華な住まいへ引っ越してきた。これが、デンマークの地で来場者が初めてラッコを見る経験であり、今でも北欧で唯一ラッコが見られる場所だ。小さな海の動物は今、ディクソンとリグスという新しいラッコ仲間を迎えることになった。

置き去りからスーパースターへ

ディクソンとリグスは親のいないラッコで、アラスカの荒野で独りぼっちで座礁しているところを発見された。2018年の夏に発見されたとき、ディクソンは生後僅か数週間だった。独りきりで栄養状態も悪く、緊急の助けを必要としていた。ラッコ対応チームがディクソンを拾いあげ、全速力でアラスカシーライフセンターへ移送され、直ちに24時間体制の治療とケアを受けた。

 

リグスの物語もディクソンと似ている。リグスは海から400メートル離れたところで発見され、生よりも死に近い状態だった。アラスカシーライフセンターではすぐに哺乳瓶からミルクを飲む方法を習得し、細かくした食べ物を食べるようになった。リグスも同様に24時間体制のケアを生後6か月になるまで受けた。

 

この2頭の幼くかわいいラッコたちにとって生涯の始まりは辛いものだったが、その後は進展を見せた。どちらも今日健康で、体重は15~20㎏になる。しかし、母親がいなかったため、野生の中で生きていくことができない。2頭は100%、動物ケア専門家に依存しているのだ。

1年生の静かなスタート

 

デンマーク水族館は来場者に早くディクソンとリグスをお見せしたいのですが、ラッコにとって一番良い方法を選ばなければならない。動物が到着すると静かな移行期間があり、水族館の飼育員に慣れていく。アラスカから旅をしてきた動物のパスポートは、上空を旅し、初めてデンマークのものとなる。デンマーク水族館のディレクターも同行し、ラッコを連れて帰った。

 

「ラッコはかつて絶滅しそうになりましたが、素晴らしい復活を遂げました。ラッコは自然保全にとってキーストーン種であり、来場者にラッコをお見せできる北欧唯一の水族館であることを誇りに思います。4頭のラッコたちを見ると心が溶けるというのは、単なるボーナスです。ディクソン、リグス、アグネス、そしてモジョが来場者のみなさんにとって生き生きとした自然の大使となることを願っています」とデンマーク水族館のディレクター、ヨン・ディドリクセンは言う。

 

獣医が一般公開の施設に行っても大丈夫だと判断すれば、来場者は新たなラッコたちに会うことができるようになる。それまでは、ラッコたちは24時間体制でモニターされている。その時がきたら、皆さんにお知らせする。

 

ラッコを6500km輸送する方法

ラッコたちは、1964年から運営されているオペレーター、、ネットジェットがボンバルデイア・グローバル6000機をチャーターし部分的にスポンサーとなった。またこの活動はクイック・カーゴ・サービス社が実施した。

 

航空機には、キャビン内の温度を12〜14度に下げることができるという特別な機能があり、ディクソンとリグスにとっては快適だ。 しかし、キャビンの残りの部分の温度も(ほぼ)同じくらい低いため、同伴する動物スタッフにとっては少し寒い。 ラッコは通常10〜11キロメートルの飛行高度の気圧に耐えることができないため、航空機はほぼ通常の気圧に保つこともできる。。

 

アラスカからコペンハーゲンまでフライトは8時間、北極点近くを通過しました。

 

輸送とその他の費用は、KnudHøjgaard基金によりサポートされている。