【記事】リンカーン、1歳の誕生日を祝う | Rescued sea otter Lincoln celebrates first birthday

本日は2018年10月17日付のOregon Zooのブログより、"Rescued sea otter Lincoln celebrates first birthday"をお届けします。
リンカーンが救助された経緯についてはこちら(【記事】805号、オレゴン動物園へ | Rescued sea otter pup finds new home at Oregon Zoo)をご覧ください。

元気な声と遊び好きな性格の'海の王子'

今週、オレゴン動物園のステラ―・コーブ(ラッコがいるコーナー名)では、特別な凍ったエビや大好きな水槽で過ごすという、リンカーンならではの1歳の誕生日を祝う、楽しそうな声が聞こえるかもしれない。1歳の誕生日はマイルストーンともいえるが、ファンからは「海の王子」として知られている親を失ったリンカーンにとっては格別なものだ。

 

「リンカーンは親からはぐれてしまっているところを発見されたため、誕生日は推測です」と海洋動物飼育員のエイミー・ハッシュは言う。「でも、リンカーンがひょっとしたら命拾いすることができなかったかもしれないことを思えば、それもまた特別に感じられます」

 

2017年10月下旬、その後リンカーンとして知られるようになるラッコはモロベイハーバーで座礁していたところを発見された。モントレーベイ水族館のラッコプログラムの救助隊によると、当時リンカーンは生後2週間未満とのことだった。モントレーベイ水族館で代理母の都合がつかなかったため、リンカーンは最終的に野生に返すことができないろ米国魚類野生生物庁に判定された。12月、リンカーンは住まいとなるオレゴン動物園へ引っ越した。

 

当園に到着してから、リンカーンは仲間のラッコ、ジュノとエディと絆ができた。また、リンカーンはソーシャルメディアでも人気となり、世界中のファンたちに、野生のラッコをどうやって守るかを伝えている。

 

「リンカーンは当園のラッコたちに多くの楽しみとエネルギーをもたらしてくれています」とハッシュは言う。「リンカーンは遊ぶのが好きで、リンカーン独特の鳴き声で毎朝挨拶してくれます」

 

ハッシュと他の飼育員らはリンカーンに大好物である凍ったエビで誕生日ケーキを作ってあげた。赤と青の食用着色料で文字がデコレーションされており、仲間へのおすそ分け用に小さなハートの形の氷のケーキもある。1歳の子どもがみなそうであるように、リンカーンもケーキを食べきるのには少しお手伝いが必要だった。4歳のジュノはケーキを水の中へ引きずり込み、2頭は王子にふさわしいシーフードのごちそうで一緒にお祝いした。