【記事】喘息もちのミシュカ、吸入器の達人に | Asthmatic sea otter at Seattle Aquarium masters her inhaler

本日は2018年8月21日付のK5 Newsより、"Asthmatic sea otter at Seattle Aquarium masters her inhaler"をお届けします。シアトル水族館のミシュカが喘息と診断されてから3年。今では吸入器を使う達人となりました。

シアトル水族館の若いメスのラッコ、ミシュカは吸入器の使い方をマスターし、森林火災による大気の状態悪化に間に合った

2015年に吸入器の使い方を学び名声を得た喘息もちのラッコは、喘息の原因となった空気の品質の悪化が現在見られるにも関わらず、今も元気だ。

 

シアトル水族館の若いメスのラッコ、ミシュカはシアトル市周辺に森林火災の煙が広がった際、喘息と診断された。そこで水族館のスタッフは信じられないようなことをミシュカに教えた。

 

「ミシュカ、吸入器!」とトレーナーのジュリー・カーペンターがシグナルを出した。「呼吸して。呼吸。呼吸。いい子ね!」

 

ラッコの可愛らしさは比べるものがない。ラッコは一般的に見ていると可愛らしいと思う動物だ。ラッコは脇の下にエサを隠す。しかし、ラッコは本当に賢い動物なのだ。

 

「ミシュカはスーパースターです。とても辛抱強い。そして、それができるようにしてくれたスーパースター・スタッフがいるのです」とカーペンターは言う。「水槽にある物全てに対して、ラッコは好奇心が強く、そうした物を取って遊びます。だから、吸入器はおもちゃではないということをミシュカに教えなければなりませんでした。これはトレーニングです。勉強の時間です」

 

トレーニングは、ミシュカがカニ釣りかごに絡まってけがをしたところを発見され、水族館に来て間もなく始まった。

 

3年後、ミシュカは吸入器を使う達人になったが、森林火災の煙が再び発生しミシュカの健康を脅かしているため、達人になったのはいいことだ。

 

「ミシュカは今は元気です」とケイトリン・ハットフィールド博士は言う。

 

スタッフは引き続きミシュやっシアトル水族館の他の動物たちのモニターを行っている。

 

ハットフィールドは、外部の空気が水槽に吹き込まれるため、空気の質の変化に最も触れることになるのは魚だと言う。今のところ、こうした煙により魚には異常行動は見られていないとのことだ。

 

現在、ミシュカは単に吸入器を使うだけではないということも分かった。

 

「スタッフは、ミシュカを訓練してレント現代の上に乗るようにすることができました。ミシュカが座っている間、胸部のレントゲンを撮影することができるのです。こうやってモニターできるのは素晴らしいことです。また、肺の状態を聴診器で聞くよう訓練を行っています」とハットフィールドは言う。

 

ミシュカは現在、吸入器を使うことで有名になっているが、ミシュカはそれを知らないし、喘息を持たない仲間のラッコたちも知らない。ミシュカにとっては、吸入器を使うことイコール、イカを余分にもらえることなので、特別であることは気にしていないようだ。