【記事】2018年最初に保護されたラッコ | The Alaska SeaLife Center Admits First Stranded Animal of 2018

本日は2018年1月18日付けのAlaska SeaLife Centerのニュースリリースより、"The Alaska SeaLife Center Admits First Stranded Animal of 2018"をお届けします。
アラスカで元日に保護されたラッコは、快方に向かっているようです。

アラスカ州スワード(2018年1月18日)ーホーマーのビショップスビーチで保護されたオスのラッコの子どもは、2018年1月1日アラスカシーライフセンターが受け入れた。同センターの野生生物対応の歴史において、元日に保護された動物はこれまでいなかった。ラッコは一年の早い時期にやって来たが、同センターは一年を通じて野生生物に対応する準備を行っている。昨年は特にラッコ数頭、アザラシ各種、セイウチ、クックインレットベルーガの幼獣を受け入れるということが続いた。ベルーガはまだセンターにいる。

 

この子どものラッコは浜で無反応な状態だったところを発見された。毛が非常に乾いていたところから、長い時間座礁していたことを示している。米国魚類野生生物局から許可を得てすぐ、アラスカシーライフセンターの野生生物対応チームはそのラッコをセンターへ移送した。センターに到着すると、獣医らはそのラッコが深刻な脱水症状と栄養不足の状態であることを発見した。このラッコは低血糖からくる発作が起きていたが、輸液と栄養チューブで安定状態となった。推定生後4か月とみられるこのラッコはアラスカシーライフセンターの24時間体制のケア下にある。エネルギーレベルはよくなっており、自力で泳いだりグルーミングをしたりしている。アラスカシーライフセンターの飼育部長リサ・ハートマンは「自分でグルーミングさせてはいますが、毛皮の状態が引き続きよくなっていくよう、時々手助けをします。」ラッコには脂肪層がないため、毛皮の状態は生存に不可欠だ。

 

一般的にこの年齢のラッコの子どもは母親の乳だけを飲む。しかし、アラスカシーライフセンターのスタッフは、このラッコは固形のエサに非常に興味を持っているため、自立段階に入っていただろうと考えている。センター長でCEOのタラ・リーマーは次のように説明する。「私たちはラッコのケアを行うための国や州からの補助金がなく、このプログラムの継続は寄付金にかかっています。今年は、Pick.Click.Giveプログラムを通じて寄付してくださったアラスカ州民のみなさんに非常に感謝しています。みなさんからの寄付が、ビショップスビーチから来たこのラッコのような動物のケアを支えているのです」

アラスカシーライフセンターは501(c)(3)の非営利団体で、アラスカ州で唯一海洋哺乳類の対応とリハビリテーションを認可されている団体だ。センターの野生生物対応プログラムは、米国魚類野生生物局の許可のもとラッコの対応を行っている。アラスカシーライフセンターは一般向けに座礁した海洋哺乳動物を通報できる24時間受付のホットラインを運営しており、座礁した動物や病気の海洋哺乳類を発見した場合は触ったり近づいたりしないよう注意を呼び掛けている。まずは電話を。1-888-774-SEAL.

 

アラスカシーライフセンターについて

 

1998年に開館したアラスカシーライフセンターは、民間の非営利の研究機関であり、民営の水族館である。アラスカの海洋生態系への理解やスチュワードシップを促進するための科学的知識を生み出し、シェアしている・当センターは米国動物園水族館協会の認可会員である。