【記事】オセアノポリ水族館のラッコたち元気に泳ぐ | Brest. Bichonnées, les loutres se la coulent douce à Océanopolis

本日は2017年4月8日付のouest franceから、"Brest. Bichonnées, les loutres se la coulent douce à Océanopolis"をお届けします。
昨年アラスカからフランスへ移り住んだ3頭のラッコたちは元気でやっているようです。

昨年オセアノポリス水族館に到着した3頭のラッコたちは新しい環境によく順応している。 | Thierry Creux Ouest France
昨年オセアノポリス水族館に到着した3頭のラッコたちは新しい環境によく順応している。 | Thierry Creux Ouest France

数か月前にオセアノポリ水族館へ到着した3頭のラッコたちは非常に元気だ。アメリカからこのラッコたちを迎えるために尽力したディスカバリー・パークの勝利だ。

可愛らしい、ひげを生やした丸顔、いたずらっ子な目、器用な手・・・オセアノポリ水族館に新しくやってきた3頭のラッコたちの前で、心が溶けずにはいられない。

 

ラッコたちは非常に元気にやっています!」とオーシャン・ディスカバリー・パークの海洋哺乳類チームリーダーのクリスティン・デュマは言う。

ラッコは海洋哺乳類の中で唯一手を使う動物だ。おもちゃをつかむのに便利だ。 | Thierry Creux Ouest France
ラッコは海洋哺乳類の中で唯一手を使う動物だ。おもちゃをつかむのに便利だ。 | Thierry Creux Ouest France

昨年の6月と12月にアラスカからやってきたプキク、マチャク、タンギクは今や絶好調だ。しかし、当初は勝利とはかけ離れた状態だった。

 

ラッコはこれまでで一番処理が困難な書類でした」と生活環境担当キュレーター、ドミニク・バルテルミーは言う。

ヨーロッパに3館

保護動物であるため、ラッコは妬ましいほどアメリカ政府に監視されている。「アメリカ当局は受入れ条件に非常に細かく、非常に厳しい飼育基準を要求します」と海洋科学者は言う。

 

このような劇的な選抜を経て、ヨーロッパでは3館のみがラッコを受け入れるという特権を享受している。その一つが、オセアノポリ水族館だ。「信じられないほど素晴らしい機会です」とクリスティン・デュマは微笑む。デュマのチームとともに、飼育員らは少しずつ3頭の若いオスのラッコたちと素晴らしい関係を築いてきた。

3頭のラッコたちを満足させるため、オセアノポリ水族館の飼育員は1日に6度給餌をおこなう。 | Thierry Creux Ouest France
3頭のラッコたちを満足させるため、オセアノポリ水族館の飼育員は1日に6度給餌をおこなう。 | Thierry Creux Ouest France

当たり前ですが、自然環境の中では、ラッコは常にエサを探すのに一生懸命です。それに見合うよう、ここでも何かに一生懸命にならなければなりません

 

退屈と戦うため、トレーナーたちは1日に6回の給餌とたくさんのゲームを設けている。可愛らしい顔の裏で、プキク、マチャク、タンギクは抑えきれないエネルギーを隠し持っている。「この子たちはくだらない遊びをたくさんしています!」とクリスティン・デュマは言う。

死んだ2頭のラッコたち

ラッコは非常に賢く、「手」を使う唯一の海洋哺乳類だ。使えるおもちゃを掴むのに便利だ。

 

このオスのラッコたちは僅か1歳半ほどだが、年齢が理由ではない。ヘルスセンターが保護したアザラシの赤ちゃんとは異なり、ラッコは決して本来の生息環境である自然に帰ることはできないのだ。

 

このラッコたちは生後数日の時アラスカで保護されました。人間への刷り込みの影響が大きく、野生の状態に戻ることができないのです」とドミニク・バルテルミーは言う。このラッコたちは遠くからやってきたが、他の2頭は生きるチャンスを得ることができなかった。

 プキク、マチャク、タンギクはそれぞれ1歳半と2歳になる。オセアノポリ水族館には昨年6月と12月にやってきた。| Thierry Creux Ouest France
プキク、マチャク、タンギクはそれぞれ1歳半と2歳になる。オセアノポリ水族館には昨年6月と12月にやってきた。| Thierry Creux Ouest France

アトカとケスクはプキクと同時に6月に到着したが、ブレストへ移送されてからしばらくして死んでしまた。「非常につらいことでしたが、その2頭ははじめから非常に脆い状態で、できる限りの力を尽くしましたがそれ以外に何もできませんでした」とキュレーター代理が言う。

 

幸運なことに、3頭のひげっ子たちはブレストで元気よくやっている。今後何年も、このラッコたちは来場者たちを楽しませてくれるだろう。