【記事】ジョージア水族館の高齢ラッコに特別なケア | Gracie the Sea Otter Receiving Specialized Care

 本日は2016年7月8日付のGeorgia Aquarium Blogより、"Gracie the Sea Otter Receiving Specialized Care"をお届けします。人間同様どの動物も高齢になるに従って、特別なケアが必要になっていきます。

© Georgia Aquarium
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高齢となったグレーシーはバックヤードでスタッフにケアを受けている

皆さんがジョージア水族館のジョージア-パシフィック・コールド・ウォーター・クエスト(訳者注:ラッコがいるコーナー名)を訪れたことがあるなら、グレーシーが誰かわかるかもしれない。グレーシーは2005年10月当館がオープンする直前にやってきた、初めてのカリフォルニアラッコたちの中の1頭だった。それから10年以上グレーシーは多くの人々に慕われている。19歳のグレーシーは高齢のラッコの兆候がみられるようになり、可動性や健康状態が高齢期の状態に達しているため、個別のケアを受けている。

動物ケアや獣医スタッフらは、グレーシーと間近に接し、グレーシーにとって最適でありニーズに合うバックヤードのエリアでケアを行っている。高齢になっているということもあり、また高齢の海洋哺乳類にはあまりみられない腎臓疾患の問題もあって、グレーシーは現在特別な食餌療法を受ける必要がある。グレーシーは他の多くの動物同様、休息する時間が長くなっているので、新しい住まいはそうしたグレーシーに必要な様々なケアが行えるよう考慮されている。

 

グレーシーはカリフォルニアのカユコスで親とはぐれてしまったところを保護され、リハビリを受けた。その後野生に帰されたが、2日後に自分でエサを取ることができないという理由で再保護された。魚類野生生物局に野生に返すことができないと判定されたため、グレーシーはいくつかの施設でケアを受けた後、オスのラッコ、オズとともにジョージア水族館へやってきた。グレーシーはすぐに来場者やスタッフ、ボランティアらの間で人気者となり、その後10年以上そうした人々と関わりあってきた。2010年、保護された3頭のラッコがジョージア水族館へやってきて、グレーシーとオズに加わったが、グレーシーはそうしたラッコたちの教育係となった。

 

「グレーシーと共にたどってきたこの日々は特別なものでした」とジョージア水族館動物管理・トレーニング上席ディレクターで、10年以上グレーシーのケアを行ってきたチームを率いているデニス・クリステンは言う。「子どもの頃保護され様々なリハビリを受けた後、グレーシーはジョージア水族館へやってきました。私たちはここでグレーシーが成長し、学び、来場者たちを魅了していくのを10年以上見守ることができています」

 

グレーシーのケアにおいて不可欠なのは、どのラッコにも共通な、グルーミングのニーズを手伝うことだ。ケアチームのメンバーは、体毛をきれいにするのをサポートし、定期的に目視による検査や身体検査を行っている。ラッコの体毛は動物の中でも最も密度が高く、1平方インチあたり100万本もある。ラッコは自分たちが暮らす寒冷な海から体温を守るため、そして清潔さを保つために、この体毛のグルーミングを行うのだ。ラッコは驚くほど体が柔軟だが、これにより体の隅々までグルーミングを行うことができる。グレーシーは高齢のため、身体がうまく動かなくなってきているため、ケアスタッフは体中の体毛の手入れができるよう、グレーシーを手伝っている。

© Georgia Aquarium
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今年2月、グレーシーは19歳になり、人間のケア下にある高齢のラッコの一人となった。グレーシーが長生きできているのは、ジョージア水族館や以前お世話になっていた施設でで素晴らしいケアを受けることができているからかもしれない。

 

「いつもと同様、グレーシーは素晴らしいケアを受けていますが、同時に、グレーシーが年を取るにつれ、当館のケアスタッフもグレーシーのケアやニーズに適応しているのです。これは、グレーシーのケアに限らず将来的に高齢のラッコのケアを行ううえで、きっと私たちの助けになるはずです」とクリステンは言う。「グレーシーはラッコという種にとって一つの証であり、当館の来場者の方にラッコに対する好奇心をかき立ててきてくれました」

 

 

当館のカリフォルニアラッコたちーオズ、ブライトン、ビクスビー、クルーズは、ジョージア-パシフィック・コールド・ウォーター・クエストで見ることができる。

Gracie the Sea Otter

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Gracie the Sea Otter Receiving Specialized Care

July 8, 2016