【記事】エリー、仲間のラッコに会う | Pupdate: Ellie Meets Otter Playmates!

本日は2016年6月24日付のシェッド水族館のブログより、"Pupdate: Ellie Meets Otter Playmates! "をお届けします。今年1月カリフォルニアのカーメルビーチで保護され、モントレーベイ水族館でのケアを経てシェッド水族館へ到着したエリー(718号)。2年前に同じくモントレー水族館からシェッド水族館へ移った先輩ラッコのルナ(681号)と特に仲良しのようです。

シェッド水族館の新入りのラッコの子どもは、1月後半に当館へ到着してから長い道のりをたどってきた。

 

まず、3月にはカリフォルニア州のカーメルビーチで保護された際につけられた719号という名前から、エリーという名前に変わった。これはオンラインの投票でシェッド水族館の会員が選んだものだ。

 

上の写真で、メスの成獣マリに手を絡ませているのがエリーだが、エリーはシェッド水族館へ来てから体重が2倍の20パウンド(約9kg)になった。(成獣になれば体重はそのまた2倍になる)ペンギン・ラッコ・犬のマネージャーであるラナ・ヴァナガスムによると、毎日食べる5パウンド(約2.25kg)のエサの中で特に好むものはない。シシャモ、イカ、ポロック(白身魚)、エビ、貝などを美味しそうに食べる。クリルポップ(小さなエビを氷の中に入れたもの)もそうだ。

 

 

「エリーは若いラッコの通過儀礼である、貝の開け方も学びました」とラナは言う。エリーはフィーダーボール(魚やおやつなどを入れることができる球形の穴の開いたボール)で遊んだりもしている。「エリーは中の食べ物を取り出そうと水の中でボールを転がしたり、陸の上で振ったりしています」とトレーナーは言う。

 

生後7か月になったエリーは、多くの時間をグルーミングや「ケルプ」のベッドで過ごす。この「ケルプ」は洗車用の分厚いフェルトでできた快適なもので、ナースリー(養育室)のプールの棚に積み重ねてあったり、水の中に入れてあったりする。

 

ラナは、エリーの進歩についてもっと多くのチェックマークを付けている。「エリーはシェイプと呼ばれる、トレーニングステーションへ来る合図に使われる赤いプラスチックの丸形に手を触れることを学びました。合図に従ってデッキに上がったり、水へ戻ったりするのも上手になってきました。水槽の縁にブイ・ターゲットを持って来れば、ターゲットに触れたり後についていくこともできるようになるでしょう。これは、トレーナーがラッコを別の場所へ誘導する際に重要な行動となります。

 

エリーの水平線はもうずいぶんと広がっている。最初にケアを受け潜水やエサを獲ることを学んだ養育室の水槽、別の裏の水槽、そして展示水槽だ。トレーナーらはエリーが展示水槽で過ごす時間を少しずつ増やしており、エリーは一晩そこで寝たこともある。「エリーは展示水槽の居心地がよくなっているようです」とラナは言う。「今後は、一般展示エリアの光景や音に慣れていく必要があります」

 

先月中、エリーはシェッド水族館の2頭の他のラッコたちに会った。エリーが到着して間もなく、エリーは他の水槽にいる他のラッコたちと鳴き声を交わし始め、養育室のガラス越しに他のラッコと鼻を突き合わせることもあった。

 

しかし、エリーはすでに十分成長したため、マリ(ラナによると「おとなしい13歳」)と別の水槽で遊ぶこともできる。「マリは、エリーがにおいを嗅いだり毛をもじもじしてもじっと我慢しています」とラナは言う。しかしほぼ2歳になるルナは無鉄砲な遊び相手だ。「2頭は仲良くやっています」とラナは言う。「ルナは若く元気なので、エリーはマリよりもルナと遊んだりじゃれ合ったりしています」

 

「向こう数週間で、エリーを別のメスの成獣キアナに紹介する予定ですが、80パウンド(約36kg)もあるオスのヤクと会わせるのはまだ数か月先になります」

 

エリーは1989年のエクソン・バルディーズ号原油流出事件以来、シェッド水族館が住まいを提供した10頭目の座礁したラッコだ。シェッド水族館への寄付はこうしたラッコたちが毎年食べる25,000パウンド(11.25トン)のレストランクオリティの持続可能なシーフードを購入する手助けとなり、エリーやルナのような野生に返すことができない母親のいないラッコの子どもたちへの集中的なリハビリテーションを行う助けとなります。

Shedd Aquarium Blog

Pupdate: Ellie Meets Otter Playmates!

Karen Furnweger, web editor JUNE 24, 2016