【記事】ラッコ719号がシェッド水族館へ到着 | Our Newest Arrival, Pup 719

本日は2016年2月16日付のシェッド水族館のブログから、"Our Newest Arrival, Pup 719"をお届けします。カリフォルニアで保護されたメスの子どものラッコは無事シカゴに到着しました。昨日のモントレーベイ水族館の記事のその後をシェッド水族館が引き継いでリポートしています。

「かんしゃく持ち」-トレーナーの一人がシェッド水族館の新しい仲間、ラッコ719号を表した言葉だ。この生後10週のカリフォルニアラッコは1月の最初の週、モントレーベイ水族館に保護されました。シェッド水族館のトレーナー、マイク・プラットはカリフォルニアへ飛び、このメスの子どものラッコのケアを手伝いました。海洋哺乳類についての権限を持つアメリカ魚類野生生物局の許可が出ると、1月27日、ブラットは獣医師のカリン・ポール博士とと共に719号に付き添ってシカゴの新しい住まいへと飛行機で向かいました。

 

シェッド水族館の友人である皆さんは、もう1頭の保護されたカリフォルニアラッコのルナが2014年にシェッド水族館に到着した際どんなに小さく脆かったか覚えているでしょう。でも719号はそうではありません。ルナは発見された当時生後わずか5日でしたが、1月6日に719号をカーメルビーチの荒波から引き揚げたモントレーベイ水族館のラッコの専門家は、体の大きさ、歯、行動から生後約4週間ほどだと推定しました。ルナよりは大きく体重もあった上に、1か月の間母親に育ててもらったという利点もあり、719号は親とはぐれた時にはすでに自分でグルーミングができるようになっていたようだと保護スタッフらは推測しています。健康で注意深く、元気な719号は、生後間もない赤ちゃんラッコほど注意が必要ではありませんでした。

 

とはいえ、現在11パウンド(約5kg)の719号はシェッド水族館の代理母である6名から8名の動物ケア専門家らによるローテーション体制で24時間のケアを受けています。しかし、719号はどんなラッコにも必要な、より高度な訓練を受ける準備ができています。

 

719号はモントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムで人工ミルクを飲むことを覚え、シェッド水族館に到着するまでにはイカや殻をはずした貝、エビ、ムラサキガイなどの、小さく切った固形のエサを食べるようになっていました。これから、殻つきのエサをどうやって開けるか学ぶことになります。

 

子どものラッコの成長過程の一つの重要な段階として、裏にあるリージェンステイン・ラッコ・ナーセリーの子どもプールにスムーズに入ったり出たりできること、そして身体全体のグルーミングをできるようになるというものがあります。今はまだ届かない部分をシェッドのトレーナーたちがタオルで手伝っています。

健康で、通常の発達過程にはあったものの、アメリカ野生生物局は719号は海に帰すことはできないとの判定を下しました。ラッコの子どもは母親と長くて9か月一緒に過ごし、野生で生き抜くために必要なあらゆる術を学びますが、719号はその時間を大幅にカットされてしまったからです。

 

「座礁したラッコの子どもについては、限られた選択肢しかありません」とシェッドの動物ケア部門の副部長であるティム・バインダーは言います「野生にいる親と再会できるのは非常にまれなケースです。先駆者であるモントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムでは、メスの展示ラッコたちに代理母として手伝ってもらい、子どもを育てて野生へ帰しています。代理母ラッコの都合が付かない場合、アメリカの水族館や動物園の中でも一握りしかない、こうした非常に手のかかる子どもをケアできる施設と人材がそろった施設から引受先を探すために尽力します」こうした選択肢が全てない場合、子どもは人道的に安楽死の措置を受けるとバインダーは言います。「しかし、シェッド水族館は719号の受入れに積極的で、また準備も整っていました」

 

シェッド水族館には5頭のラッコがおり、1頭を除く全てのラッコは保護されたものです。719号はモントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムからやってきた3頭目のカリフォルニアラッコになります。「719号の保護とケアは両水族館のチーム努力と、動物を保護しリハビリを行うというコミットメントの証なのです」とバインダーは述べました。

 

719号についてはこちらをご覧ください。ブログの更新や、ソーシャルメディアでは#Pup719で最新情報をお届けします。もっと参加したいという皆さんは、このような保護・リハビリ活動を寄付により支援することができます。それにより、私たちはラッコの子どもに生きるチャンスを与えることができるのです。または、バーチャルでラッコの里親になり私たちのトップクオリティの動物ケアの支援をお願いします。

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Our Newest Arrival, Pup 719

Karen Furnweger, web editor FEBRUARY 16, 2016